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特集記事

CAJ 千葉成基の「システム構築教習所」~第三段階 ~

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第一段階第二段階と進んできたシステム構築教習所。今回は自動車教習所で言えば仮免許運転に相当する、「音声ケーブル配線」です。

第三段階「音声ケーブルの配線」

さあ千葉先生、いよいよ最終段階ですね! よろしくお願いします。

①結線

最初は音声ケーブルを結線していくところからスタートです。今回は千葉先生が普段行っている、ケーブルを製作しながらボードを組む工程をご紹介していきます。


まずはケーブルの片側だけハンダを付けます。

ケーブル作成は以前のギタセレ特集【こだわりの逸品】自作シールドケーブルに挑戦 ~CAJ千葉氏のテクニックを盗む!~でもお伝えした、千葉先生のやり方を参考にしてみて下さい。

https://youtu.be/5QrRbM0vv08


このようにLoop and Link Ⅱ側に挿し込んでいきます。通常は最後の行程ですがプラグにテプラを貼り、どこに挿すケーブルなのかを明確にしておきます。これによって後からトラブルがあっても対応が早くなりますので。


そしてこのようにペダルまでの距離を合わせてカット、ハンダ付けしていきます。

ここでもあまりパツパツにならないように、でも余計な長さが生まれない様に、バランスを見ながら結線していきます。

千葉先生:ケーブルはなるべく同じ位置を這わすことでノイズの混入を防ぐ事ができます。 ですので、しっかり計算してケーブルの長さを決めましょう。


細かなところはペダルを外して結線してもかまいません。


ケーブルがすべて結線出来たら、場所決めの為に貼っていたマスキングテープをはがして、配線の仕上げにかかります。


電源ケーブルの時の様に、バラけたケーブルを結束バンドでまとめていきます。


同時にベースを使用してボードに固定していきます。


Suhr Riot Reloadedを一度外して、ケーブルをしっかり「綺麗に」まとめます。


ケーブルの束も、ねじれが内容に行うのが千葉先生流。これを実際に行うと、かなりのめんどk… 作業量。一度組んだことがある方なら分かるその工程に対して気を抜かずに行っていきます。


さあSuhr Riot Reloadedを戻してさらに結線していきます。


ちなみにSOURCE AUDIO SA260 NEMESIS DELAYのアウト側のプラグが見やすかったので撮影してみました。こういった感じで余裕を持たせて配線していきます。


こういった入り組んだところもじっくり行う事で、最終的な仕上がりもきれいにできます。


クローズアップするとこんな感じです。


という事でここまで出来上がりました。細かいところまで「綺麗に」組み上げられたボード。このボード内が一つのマルチエフェクターかのように整然と組まれています。

ここで一つ千葉先生からアドバイス。

千葉先生:電源ラインを音声信号ラインの取り回しで注意点があります。DC(直流)電源ケーブルは楽器で使用している電圧、電流が低い事もあり問題にならない事が多いですが、AC(交流)電源ケーブルは極力、音声信号ラインとは別ラインで組んでください。もし交差する場合は直角にするよう心がけて配線して下さい。

②仕上げ

これで終わりではありません。


またまた登場、マスキングテープとテプラ!


マスキングテープで直線を出して、CAJ Loop and Link Ⅱのそれぞれのスイッチにエフェクトの種類を貼って行きます。これでプレイ中も迷わずスイッチング出来ます。

そうして完成したのがこちら!


どうですか? 美しいでしょう?


このボードを見ると千葉先生の綺麗好き加減が分かりますね。

千葉先生:自分のボードは汚いんですけどね(笑) CAJではアーティストを含めたお客様から組み込みの依頼を受け付けています。出来上がってお店で受け取った時に汚かったらがっかりするじゃないですか? 大切な事ですよね第一印象って。もちろん綺麗なボードは余分なケーブルが遊んでいないので結果的にトラブルも少なくなります。

③チェック


完成したら改めてノイズやサウンドのチェックを行います。ここでノイズが乗っていたら、その個所を特定して修正を入れます。

このボードを通っている時と変わらないじゃないですか!!

第三段階 まとめ


さあ最後に、教習生が組んだボードと、千葉先生が組んだボードを横に並べて見比べましょう。実際に同じように先ほどのアンプにつないでみました。

…同じペダルの数なのになぜボード上の密度がこうも変わるのでしょう? こう見てみると不思議です。とにかく今回のおさらいを。

  • プラグにはテプラで「どこに挿すプラグか」を貼っておく
  • パツパツになりすぎない様に、でも余分な長さが無いようにケーブルを作成すると良い
  • 結束バンドとベースは音声ケーブル配線でも必要不可欠
  • スイッチャーの各スイッチにもテプラで各ペダルの名前を貼っておく
  • 最後のノイズチェック、サウンドチェックを忘れずに!

■ノイズがあって何が悪い!?

第一段階開始前のワタクシの頭の中はこんな感じでした。

  • 千葉氏やプロの方々だからこそ気になるけど、我々レベルでは気にもならないノイズなんだろうな…
  • エフェクターを繋いでるんだからノイズなんて多少は乗るでしょう
  • 無音状態のときはノイズが出ていても、弾いている時は気にならないからいいんじゃないか
  • ギターのボリュームやボリュームペダルで無音の時に音を消しておけばいいし!

「俺も俺も!」という方、けっこういらっしゃいませんか? そこで千葉先生が放った一言をお教えしましょう。

千葉先生:無音状態のときはボリュームペダルで音を切っている方が多数ですよね。でも弾いている時もノイズって出ているわけです。という事はですよ、コードに対して不協和音が鳴っているという事なので、クリアな音にならないんです。分離感もない、ヌケが悪い音になりますよね。そういったノイズの弊害って、意外と考えられていない気がします。ギターのボリュームでミュートされている場合はノイズが垂れ流しになりますので極力ノイズは減らすにこした事はありません。


ごもっとも!! つまり、上の図の様な事ですね。紫の{内はコードGの構成音であり、その周波数を表示しています(単位はHz)。青の四角で囲ったのはCとC#。これはGの構成音ではないので、不協和音になります。この音がノイズとして出ていたら、美しいサウンドは生まれません。

このノイズがまだ20.6Hzや554Hzのような、しっかりとした音程であればまだ百歩譲って良しとしても、559Hzといった周波数だった場合は、平均律から外れた音が鳴っているのです。

さらにノイズはこの様に「点」ではなく、幅広い周波数帯で鳴ってしまいます。こうなるともう、コードの響きの邪魔にしかなりません。例えそれが小さな音だったとしても、邪魔している事は事実です。

ここに意識が行かなかった自分、そのヌケの悪い音を聞き分けられなかった自分、恥ずかしい(笑)

千葉先生の「ちなみに!」


今ではかなりの種類が発売されているペダルチューナー。今回はチューナーを入れませんでしたが、ボードを組む際は必須になります。

しかしこのチューナー、なかなかのクセもので、他のペダルと同じグランドを共有している電源から供給すると、ノイズが乗りやすいのですよね?

千葉先生:はい、そのとおりです。チューナーをボードに組む際は、グランドを分けて(アダプターを使用するか、パワーサプライをアイソレートされた物にするか)使う必要があります。

中には、同じグランドでもノイズの乗りにくい、優秀なチューナーもあるので、そのモデルを使用するとボードの電源まわりも楽に結線出来るようになります。

チューニング精度だけでなく、ボードに乗せる際はノイズにも気を付けて選びたいものです。

CAJ 千葉成基の「システム構築教習所」イベント開催!!


ここまでボードの組み込みを見て頂きましたが、実際にどんなノイズが出るのか、そのノイズはどれだけサウンドに影響を与えるのか、聞いてみたくありませんか?

また、今回のシステム構築教習所でこんな事を思った方もいらっしゃるのでは?

  • アダプターの電源ケーブルを短くするのは自分では無理
    そんな時はどうすればいいの!?
  • ケーブルの自作は難しい
    市販のパッチケーブルでも出来る?
  • ノイズの種類を具体的に知りたい
  • ノイズの有無でサウンドがどう変化するか体感したい
  • 自分のボードにアドバイスして欲しい

そんな方々のために! 島村楽器では千葉先生にお越し頂いて、システム構築教習所イベントを開催!

  • ノイズの出にくいチューナーってどれ?
  • 「このペダルはノイズが乗りやすい」→どう対応すべきか
  • 電池を使うと良いって聞いたけど?

こんな事にも、口頭だから答えられる!! イベント詳細は以下の通り。

■イベント詳細

場所:島村楽器八王子店スタジオ
日時:2018年1月13日(土) 13:00START
内容:
①13:00~14:30 学科教習(千葉先生の講義)
②15:00~     実技教習(個別ボードアドバイス。一人30分。6名様まで)
参加費:無料

ご予約、お問い合わせは島村楽器八王子店までどうぞ。
島村楽器八王子店
電話番号:042-656-7321
〒192-0046 東京都八王子市明神町3-27-1
京王八王子ショッピングセンター6F

①学科教習

今回のシステム構築教習所記事でお伝えした内容を実際に音を聞きながら解説します。どういった所に問題が出やすいのか、わかりやすく解説!!

②実技教習

個別にお客様のボードを診断&アドバイス! 一人30分ずつ、問題点や改善すべき点を教えてくれます。
※場所は①と同会場、周囲に他のお客様もいらっしゃる中でのアドバイスとなります。ご了承ください。
※②に参加される方はご自身のボードとギターもご持参ください。(②のみの参加は出来ません。)

■千葉先生にシステム構築依頼も可能

もちろん通常受け付けているCAJでのシステム組み込みの依頼も受付出来ます。イベント当日の受付であれば、通常依頼するよりもお得な価格での依頼が可能になります!! 詳細は当日のお打合せで決定しますので。ご興味のある方はお気軽にどうぞ。