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特集記事

CAJ 千葉成基の「システム構築教習所」~第二段階 ~

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前回CAJの千葉氏が開校したシステム構築教習所。引き続きボード組み込みの方法を講義しています。

第一段階ではペダル類の配置までを解説しました。今回は第二段階。「電源の供給と配線」に入っていきます。千葉先生、よろしくお願いします。

第二段階「電源の供給と配線」

では千葉先生、前回機材を配置したボードですが、次は電源周りの配線ですね?


千葉先生:そうですね。ここを適当にやってしまうとノイズの元になりますので、じっくりやっていきましょう。

よろしくお願いします。

まずは用意するべき物を紹介します。


まずは結束バンド。このサイズのボードなら長さ100mm程度のもので大丈夫です。ケーブル自体そんなに太くありませんので。


もう一つ。その結束バンドをボードに固定して、ケーブル類も一緒に固定できるコレ。「結束固定ベース」等と呼ばれている代物です。

これらを活用してボードを組み上げていきます。

前回のノイズ検証から、今回組む機材の電源供給は、以下の様に決定しています。

  • CAJ IN and OUT・・・CAJ AC/DC Station IV(W)
  • Suhr DUAL BOOST・・・CAJ AC/DC Station IV(W)
  • Suhr Riot Reloaded・・・CAJ AC/DC Station IV(W)
  • Suhr Shiba Reloaded Kiko・・・CAJ AC/DC Station IV(W)
  • SOURCE AUDIO SA242 GEMINI Chorus・・・CAJ PB12DC9-2.1
  • SOURCE AUDIO SA260 NEMESIS DELAY・・・CAJ PB12DC9-2.1
  • CAJ Loop and Link Ⅱ・・・PB12DC9-2.1
  • CAJ AC/DC Station Ⅳ(W)・・・専用ACアダプター


電源供給の配線イメージを固めて、長さを決定します。ここではスイッチャーへの配線イメージを決めています。


可能であればその長さにアダプターケーブルをカットして、


ハンダを使ってプラグをつけてしまいます。

さすがにこれは難易度も高いし、電源周りなので不安、という方は、アダプター側で余ったケーブルを結束バンドでまとめて固定してもかまいません。その際、ボードの際にかからないように、またペダル筐体等と接触しない様に注意してください。


DCアダプターすべてを結束バンドで固定し、ボード内で不要な動きが生まれない様にします。

ちなみに千葉先生は今回、AC/DC Station ⅣのACアダプター以外をPOWER BLOCKSで統一しています。これには何か理由があるのでしょうか?

千葉先生:まずはスイッチング方式のアダプターなのでサイズも小さくなり、画像のとおりタップに並べてレイアウト出来るのも優位性があります。また、この方式のアダプターの中でもCAJ POWER BLOCKSはノイズの混入が少ないんです。それと重要な点がもう一つ。「自社製品」ですから(笑)


というわけで続いてアダプター側面に画像の様なフックを取り付けて、ケーブルの通り道を決定します。


アダプター3つとも取り付けてケーブルの道を決定し、結束バンドで固定。電源周りだけでもこの時間と手間の掛けよう! でもこれが千葉先生の提唱する「綺麗な配線はノイズも少ない」に繋がるわけです。


続いて降りてきたケーブルの束を結束バンドとベースで固定。


CAJ AC/DC Station Ⅳへの電源ケーブルは少々余裕があったため、アダプター側面に固定しておきます。


次にCAJ AC/DC Station Ⅳにケーブルを挿していきます。

千葉先生:作業時に「手が入らない」などあったら、ペダルを外して作業してもかまいませんよ。


反対側をペダルに挿しながら、ケーブルの通り道で結束バンドとベースを活用しながら配線していきます。


CAJ Loop and Link Ⅱへの配線。こういった細かなポイントが「美しさ」に繋がっていくのですね。


そうこうしているうちに電源周りの配線が完成しました。


こう見ると簡単そうに見えますけど、ここまでけっこう時間かかってます。これまで何百というシステムを組んできた千葉先生が行っても時間がかかっているので、これを私たちが行うとなると、けっこうなものです。地道に根気よくの精神で行きましょう!

第二段階 まとめ

これでボード組み込みも折り返し地点ですね。今回行った「電源周りの配線」のまとめを記載しておきます。

  • 結束バンドと結束固定ベースを用意
  • 余分なケーブルはカットして必要な長さに
    不可能な場合はアダプター側でケーブルをまとめて結束バンドで固定
    ペダル、プラグと接触しない様に
  • アダプターはコンパクト且つノイズレスな物を

千葉先生:電源ケーブルや音声ケーブルの長さを整える時は、少し余裕があるようにする事がポイントです。ピッタリ過ぎてしまうと、移動中に抜けてしまうというトラブルも発生しかねません。気を付けましょう!

グランドループについて

今では一般の方も広く知るようになったグランド(Ground)ループ。電源にはHot-Cold-Groundの3つが存在して、そのうちのグランドが文字通りループしてしまっている状態を言います。

※グランドループについて詳しく解説するとかなりのページ数を要するので、今回は出来るだけ簡単に、簡潔に解説します。

例えば以下の左側の図ですが、パワーサプライから2つのペダルに電源供給し、ペダル間を音声ケーブルでつないでいる事で、グランドがループしています。このループが起きると電位差でノイズが発生します。


そのグランドループを無くすためには、In and Outや一般出来なDIについているグランドリフトでグランドをカットしてしまうのが早いのですが、全ての機器についているわけではないので、ループからのノイズを低減するために、図の右側の様にグランドの「輪」を極力なくします。

※パワーサプライの出力がそれぞれアイソレートされている(内部でバラバラに分けられている)場合は、パワーサプライからの電源ケーブル由来のグランドループは生まれません。

千葉先生の「ちなみに!」


今回AC/DC Station Ⅳと共に、PB12DC9-2.1アダプターやAC/DC Station Ⅳのアダプターを挿すための電源タップとして使用しているのは、ELECOMの一般的なもの。これは良いのですか? FURMANとかしっかりした物があった方が良いと思うのですが…

千葉先生:そうですね… 時と場合によります(ドーン)!
今回はボードの大きさを事前に決めていたので、サイズを優先したという事もありますし、大きめのディストリビューターの場合は、PB12DC9-2.1を使うと蓋が閉まらない場合が多々ありまして。

ノイズ対策や音も含めディストリビューターが良いというのはあるのですが利便性を重視しています。でも、秋葉原に行ってCAJ PB12DC9-2.1が使えるサイズのものを物色したりしてシステム毎に収まりの良いサイズの電源タップを探しています。