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【ビギナーズ倶楽部】第9回 周辺アイテムの選び方② ~メンテナンスの必須アイテムとその理由~

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指板オイル、保湿オイル等

指板の木材は、メイプル、ローズウッド、エボニーの3種類が主です。

●塗装されている指板の場合

ギターには指板を塗装してあるものが存在します。

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FenderやRickenbackerに多いです。この塗装はラッカーだったり、ポリウレタン、ポリエステルだったりいろいろですが、基本的にはボディの塗料と同じなので、塗装されているものは後述の「ポリッシュ」で汚れを取れば問題ないです。ラッカーかポリか迷ったら、ラッカー対応のものを使いましょう。

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HISTORY HPP-2。このポリッシュは金属部分にも対応しているので、フレットも一緒に拭き上げ出来ちゃいます。
金属部分に対応していないポリッシュの場合だと、せっかく磨いたフレットがすぐにくすんで、サビてしまうので要注意。

●無塗装指板、ローズウッド&エボニー(無塗装)の場合

エレキギター、ベースだとローズ、エボニー、メイプルそれぞれの指板のギターがたくさん存在しますが、アコギの場合はほぼローズかエボニーです。

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これがローズウッド。

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こっちがエボニー。

ローズウッドはその木目が美しい感じ。エボニーの方が黒く、引き締まった印象。採れる量が少ないことから、エボニーの方が高級材として扱われます。(音の違いは好みですが)

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世の中には「マッカーサー・エボニー」というローズウッドのような木目のエボニーも存在します。

これらの材で気をつけるべきことは「割れ」です。乾燥しすぎると、縦にピキピキ~っと割れが生じます。(あぁ... 書いているだけで悲しくなる...) 木材なので、割れたら自分ではどうしようもありません。リペア工房行きです。ルシアー駒木にお願いしましょう。

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せっかく買ったギター、どうせなら割れないのが一番。その為にはお肌と一緒で保湿が大切。無塗装ローズorエボニー指板は必ず潤わせてあげてください。

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楽器業界で有名なオイルといえばこの3種類。左から「FERNANDES レモンオイル」「HOWARD オレンジオイル」「HISTORYネックオイル」です。
レモンオイルはけっこうサラサラなオイル。植物性のオイルなので木材にも優しいです。オレンジオイルも同様に植物性のオイル。粘度はかなり高めで、塗った後は多少の乾燥が必要。ネックオイルはちょうどその中間の粘度。使いやすいです。

せっかくなので乾燥している指板と、保湿後の指板の違いを画像で。

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左が俄然乾燥しまくった指板。右はしっとりすべすべお肌です。

●メイプル指板(無塗装)の場合

メイプルの無塗装指板は、汚れが目立ちます。MUSICMANの指板は無塗装メイプルが多いです。

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木材自体が白いから、汚れが目立つんですね。しかし弾いていると手垢は付いてしまうもの。そんな無塗装メイプルの一番の汚れへの対処法は、「弾いた後はすぐ乾拭き」です。汚れが付いたら染み込まないうちに取ってしまうのが最良の方法です。

しかしそんな事を毎回は出来ないかもしれません。だんだん汚れが沈着してくるでしょう。そんな時はレモンオイルを使ってみます。

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レモンオイルを軽くクロスに塗布して汚れを浮かせて拭き取るのです。しかしメイプルが無塗装のため、レモンオイルで汚れを導管の中に染み込ませてしまい、全体的に黒っぽくなる、という危険性も孕んでいます。やる時は慎重に...

※メイプル無塗装の指板の汚れは、ある意味ギタリストにとって勲章だったりしますので、「染み込んでしまったものは仕方ない」と堂々としていて良いとは思います。

~オイル・マメ知識~

指板オイルを使って保湿、汚れ落としを行ったら、必ずフレットに付いたオイルを拭き取りましょう。そうしないとオイルが付着したフレットからまたくすんで、サビて行ってしまいます(涙)
※HISTORY ネックオイルは金属面の防錆効果があるので逆に拭き取らない様にしましょう。

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