【今さら聞けない】エフェクターの基礎知識編 ~モジュレーション(揺らし)系エフェクター~
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トレモロ/ビブラート
はい、以前【今さら聞けない】エフェクターの基礎知識編 ~エフェクターの種類と効果~でもお伝えしましたが、「トレモロ」と「ビブラート」という言葉についてもう一度おさらいです。
- トレモロ・・・同じ音を断続的に発すること
- ビブラート・・・音程を揺らして音に深みを与えること
です。
ギターに付いているトレモロアームは、本当は「ビブラート・アーム」という名称が正しいんです。
(今ではトレモロ・アームと呼ばないと通じませんが...)
トレモロ/ビブラートの歴史と仕組み
トレモロ/ビブラートの歴史と仕組みは分けては語れないので一緒にしてしまいます。
1950年代に登場したFenderのVibroverb。
この頃のアンプにはすでに「ビブラート」機能が搭載されていました。
ここでややこしいのが、このビブラートは、「トレモロ」だったということ。
すでにトレモロは50年代には登場していたんです。
これはロータリー・スピーカーをギターで再現するためのもの。
...そうです!
さきほど登場したフェイザーと基本的には原理が一緒。
そんなわけでRED WITCHの“Deluxe Moon Phaser”はトレモロ機能も搭載できちゃうんです。
「音量を一定間隔で変化させる」トレモロと比べて、ビブラートは「LFOで音の周波数を定期的に変化させる」という機能のため、登場はもう少し後になります。
それはコーラス編で登場したJC-120と同じ時期。
コーラスの原理をおさらいすると、
- BBD素子でディレイ音を生み出す
- LFOを使ってディレイタイムを周期的に変化させる
- 原音とミックスしてコーラス効果を得る
というもの。
最後の「原音とミックス」しなければどうなるでしょう?
エフェクト音だけ取り出せば、周期的に音量が変化するビブラートが生まれます。
そんなわけでJC-120には「Vib.-Off-Chorus」というツマミが存在するんですね。
トレモロの代表機種
RED WITCH “Eve Tremolo”
メーカー希望小売価格オープンプライス
販売価格 (税込) ¥13,420 (税抜 ¥12,200)
JAN:9421901344122
リチウムイオン充電池を搭載した、RED WITCHミニペダルシリーズのトレモロです。
SpeedとDepthだけのシンプルなコントロール類に似つかわしくない、リッチなサウンドが鳴らせます。
ボード内に組み込んでも気にならないくらいのサイズ感も特徴的ですね。
このミニペダルシリーズは「Seven Sisters」と呼ばれ7機種ありますが、構想にも7年を費やしたというなんとも7に因んだモデルです。
Suhr “Jack Rabbit”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥41,800 (税抜 ¥38,000)
販売価格 (税込) ¥37,620 (税抜 ¥34,200)
JAN:4571220042638
先ほどのEve Tremoloとは打って変わってコントロールが2つ多い、より細かくサウンドをコントロールできるSuhrのJack Rabbit。
増えたポイントは、まずLevel。音量調整ですね。
そしてJack Rabbitの売りである5段階ウェーブフォーム選択。
Sine、Square、Triangle、Reverse、Rampからモジュレーションの波形を選択できるんです。
更にSTRUMモードも特徴的。
トレモロスピードがプレイに同期するモードです。
(通常のTAPモードとの切り替えが可能です。)
音質重視で、更に使いやすさも求める方にオススメ。
empress effects“Tremolo 2 Tap Tempo Tremolo”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥34,980 (税抜 ¥31,800)
販売価格 (税込) ¥34,980 (税抜 ¥31,800)
JAN:4560482821853
「Suhr “Jack Rabbit”よりもさらに高機能なトレモロが欲しい!」という方はコレ。
ウェーブフォーム選択に加え、モード選択で“Rhythm”が選べるようになっています。
これは単純に音が断続的に出るだけでなく、強弱をリズムに合わせたように出てくれるというもの。
こればかりは文章よりも動画の方が分かりやすい...
って事でこちらを見てみてください。
Mojo Hand FX “Sugar Baby Tremolo”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥25,300 (税抜 ¥23,000)
販売価格 (税込) ¥22,770 (税抜 ¥20,700)
JAN:4562281360274
オススメ・トレモロ最後はこちら。
アメリカで、ハンドメイド生産されるMojo Hand FXのトレモロです。
コントロールはempressなどと比べると少ないですが、そのサウンドがなんとも「イナタイ」感じでイイんです。
トゥルー・バイパス回路でノイズ対策も考えられているんですが、回路のおかげなのかなんとも味わい深い、古臭い音を奏でてくれます。
シンプルなのにこの価格というのも、納得してしまいます。
ビブラートの代表機種
EVENTIDE “MOD FACTOR”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥72,600 (税抜 ¥66,000)
販売価格 (税込) ¥65,450 (税抜 ¥59,500)
JAN:4571220040450
なかなか「ビブラート専用機」というものは少ないですね~
そんなわけでコレはモジュレーション系のエフェクトを搭載した、プロ使用ペダル、“MOD FACTOR”。
ビブラートの他にも、コーラス、フランジャー、トレモロなんかも入っています。
このMOD FACTORを含めてEVENTIDEのペダルはなんと言っても音質のクリアさ、ノイズの少なさが魅力。
デジタルだけに様々なサウンドを作りだすことも出来て、1台あればいろんな状況下で役に立ってくれます。
Jim Dunlop “JD4S Rotovibe”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥41,800 (税抜 ¥38,000)
販売価格 (税込) ¥29,370 (税抜 ¥26,700)
JAN:0710137014077
これは「ロータリースピーカーをシミュレートする」ために作られたペダル、Rotovibe。
コーラスモードとビブラートモードお搭載しています。
ワウ筐体のビブラートは、Uni-Vibeからの流れを受け継いでいるんでしょうか?
横のツマミでDepth、TOPのボードでSpeedをコントロールするという点もUni-Vibeっぽくて好きです。
Doug Aldrich やZakk Wyldeなんかも使用する、定番のモデルですね。
ELECTRO-HARMONIX “EH9010 The Worm”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥21,780 (税抜 ¥19,800)
販売価格 (税込) ¥17,490 (税抜 ¥15,900)
JAN:4519581025518
これもフェイザー、トレモロ、モジュレーション・ワウといったモードも備えたビブラート機。
一番の特徴はサウンドのエグさ。
他のどの機種とも違う、独特のサウンドが魅力。
昔よりも筐体も少し小さめになってボードに収めやすくなっています。
個性的なサウンドを出したい方に。
tc electronic “The Dreamscape”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥33,000 (税抜 ¥30,000)
販売価格 (税込) ¥26,400 (税抜 ¥24,000)
JAN:5706622011022
Dream TheaterのJohn Petrucciがサウンド設計されたビブラート、コーラス、フランジャー。
tcのこのシリーズの最大の特徴は“Tone Print”機能。
ギタリストのセッティングをそのままダウンロードして使用可能なのです。
ダウンロードサイトにはJohn Petrucciはもちろんのこと、OrianthiやJoe Perry、John 5など錚々たる顔ぶれが並んでいます。
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