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特集記事

【今さら聞けない】エフェクターの基礎知識編 ~モジュレーション(揺らし)系エフェクター~

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フェイザー

■フェイザーの歴史

1960年代後半、オルガン用スピーカーとして全盛を誇ったLeslie Speaker。
すでに1940年代にはDonald Leslieが考案した、ドップラー効果を使ったロータリー・スピーカーです。
まずはそのLeslie Speakerを使用した代表的な曲で効果を確かめてみてください。

http://youtu.be/5A-4VGfx5lU

1:45あたりからオルガンが大フィーチャーされていますが、サウンドが揺れていますね。
これがロータリー・スピーカーの効果です。
(ロータリー・スピーカーについてはDigilandで詳しく解説しています)

ロータリー・スピーカーはかなり大きなもので重量もあるので、なんとかコンパクトにしようと考えられて作られたのがPhase Shifter(Phase:位相、Shift:ずらす)です。
一番最初のPhase Shifterが何だったのか、今では定かでないのですが、有名どころとしてはJimi Hendrixが使用したUni-Vibeでしょう。
Uni-Vibeは当時Univoxというメーカーから発売されていましたが、なんと製造は日本の新栄電気という会社で、「コンパニオン」というブランドが大元のモデル。OEMだったんですね。
開発者も日本人だったようです。
松下電器のBBD素子といい、それを活用したBOSSのコーラスといい、エフェクター黎明期への日本の貢献度、かなり高いと思います!

s-DSC09385
▲オリジナルのUni-Vibe。

このUni-Vibe、現在ではJim Dunlopが商標権を持っていて、以前Jimi Hendrix 70th AnniversaryシリーズでJHM3 Uni-Vibeを限定発売しました。
そして今年の3月末にはM68 Uni-Vibe® Chorus/Vibratoを発売しました。

更にKORGから5月にはKORGからUni-Vibe開発者の三枝氏が監修した「Nuvibe」も発売予定。
いまUni-Vibeがアツそうです...

【徹底検証】KORG “Nuvibe”発売記念 「Uni-Vibe系ペダル徹底比較」 ~Vintage Uni-Vibeも登場~

ここで、「アレ? このUni-Vibeってコーラス/ビブラートじゃん!」って思った方、正解です。
先ほども書いたとおり、Uni-Vibeはロータリー・スピーカー効果を生むためのもの、すなわちオルガン用に開発されたわけです。
これをギター用に最適化して発売したのがMXRのこちら。

s-phase90
MXR “CSP026 ’74 Vintage Phase 90”
メーカー希望小売価格(税抜)¥24,000 (税込 ¥26,400)
販売価格(税抜)¥18,000 (税込 ¥19,800)
JAN:0710137016781

 


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これは現在、MXRのカスタムショップで発売当時のモデルを完全再現して生産されているリイシュー・モデル。
1974年当時、ここで初めてPhaseer(Phase Shifter)として発売されたんですね。
ちにみにこの頃、Electro-HarmonixのSmall StoneやRolandのAP-2、AP-5など、様々なPhaserが世に出ていますね。
※現在のSmall Stoneは当時よりも筐体が小さくなったモデルです。

■フェイザーの仕組み

さて、フェイザーの歴史を見てきたところで、Van Halenの音を聞いてみると「コレはPhaser? Flanger?」なんて疑問が生まれますよね?
http://youtu.be/qnYUtECLSSw
この有名なイントロ、アルペジオから始まって、低音(5弦3フレットC & 2フレットB)のところにかかっているのがFlanger。

http://youtu.be/9V6VBKsO-Fk?t=1m20s
初期のVan Halenサウンド、ソロのときに重要な役割を担っていたのがPhaserです。

フランジャーはBBD素子を使用した、音を遅らせてウネリを出すエフェクターで、フェイザーはというと、
「位相器を使用してLFOでモジュレートするエフェクター」
といえます。
ようは、フェイザーは音を遅らせているわけではないということ。
なのでフランジャーとはサウンドが似ていても違うものなんですね。

位相に関しては冒頭で解説しましたが、位相のズレというのがフェイザーの肝。
エフェクターに入ってきたギターの音は、位相器というパーツを通ることで周波数帯域によって位相をずらされます。
原音とミックスすると、ある部分では音量が上がり、ある部分では音量が下がる、といった現象が起きます。
そしてその上がった部分、下がった部分を変調してあげることで、フェイザー独特のシュワシュワーっとした音になるんですね。

■フェイザーの代表機種

s-Nuvibe
KORG “Nuvibe”
メーカー希望小売価格(税抜)¥55,000 (税込 ¥60,500)
販売価格(税抜)¥46,000 (税込 ¥50,600)
JAN:4959112107878

 


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先ほど登場したUni-Vibeを開発した日本人である、現在(株)KORG取締役の三枝文夫氏。
その三枝氏が当時の回路を現在の技術で再現したフェイザーがこのNuvibeです。
2014年3月のMusik Messeで発表され、5月に発売予定のこのモデル、当時は光依存性抵抗素子CdS(硫化カドミウム)を使用していましたが、現在は有害物質として規制されているため、79個もトランジスタを使って代用。
WAVEスライダーを10本搭載してLFOもコントロールできる等、オリジナルモデルにはない機能も持たせて、ただの復刻モデルには甘んじない攻めの姿勢を感じます。
コントロールペダルが同梱されている点はマニア心をくすぐりますね。

s-EVH90Phase90
MXR “EVH90 Phase 90”
メーカー希望小売価格(税抜)¥24,000 (税込 ¥26,400)
販売価格(税抜)¥18,000 (税込 ¥19,800)
JAN:0710137016781

 

ここまでVan Halenのサウンドを取り上げておいてこのモデルを紹介しないわけには行かないでしょう(笑)
現在Eddieのフェイズ・サウンドを生み出しているのがコレです。
Phase90のアップデート・バーションで、先ほど登場した筆記体ロゴのPhase90と、ノーマルバーションのブロック体ロゴのサウンド、どっちも「Script」スイッチで呼び出せるという万能モデル。
とにかくEddieサウンドが欲しければ、Frankenstein柄のこのモデルを選びましょう!

s-finalphase
ADA “Final Phase”
メーカー希望小売価格(税抜)¥46,000 (税込 ¥50,600)
JAN:4519581001123

 

ルックスがかなり上品なADAのFinal Phase。
最初の登場は1979年。
発売当初から「究極のフェイザー」と呼ばれていましたが、幾度か会社存続の危機があって今に至ります。
現在のFinal Phaseは3代目ということになりますね。
3代目とはいえ創業者のDavid Tarnowskiが手がけていることに変わりは無く、SWEEP MODULATIONで2台のフェイザーを使っているかのような複雑なフェイズ効果を得られるのも特徴。
オーバードライブも使えるのでジェット・サウンドも作れます。

s-moonphaser
RED WITCH “Deluxe Moon Phaser”
メーカー希望小売価格オープンプライス
販売価格(税抜)¥31,300 (税込 ¥34,430)
JAN:9421901344009

 


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と、いうことでその理由を知るために次のトレモロ/ビブラートに行ってみましょう!

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