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【今さら聞けない】エフェクターの基礎知識編 ~歪み系エフェクター~

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ディストーション

ディストーションの歴史

ディストーションは、オーバードライブよりもさらに激しく歪ませたサウンド。
weblioで“distortion”を調べるとまんま「ゆがめること、 ゆがみ,ねじれ、(ラジオ・テレビなどの音・画像の)ゆがみ」と出てきます。
(「ゆがみ」と訳されるとギタリストとしては「ちょw」ってなりますが...)
そう、どこまでがオーバードライブで、どこからがディストーションなのか、非常に曖昧なんです。
「オーバードライブ」と呼ばれていても、ディストーション的な歪み方もできちゃうBOSS Blues DriverのBD-2なんかもありますし。

まあ、そのペダルが「オーバードライブ」と名乗っていればオーバードライブだし、「ディストーション」と名乗っていればディストーションなわけです。
人によって捉え方はマチマチなんですが、みんなが何となく思っているのが、
オーバードライブ(ナチュラルな歪み)<ディストーション(激しい歪み)
という図式でしょう。
境目に関してはその人の主観がかなり入ります。

ディストーションという名が最初に使われたのは、MXRのM104 Distortion+
BOSSもOD-1を発売した翌年の1978年にはDS-1 “Distortion”を発売していることから、歴史的にはオーバードライブもディストーションも同じ年代に開発されていたんですね。
http://youtu.be/ZcoweoZ6jpM
↑MXR M104 “Distortion+”を使用していたRandy Rhoads。

この時代にディストーションが求められ、80年代~90年代に更に数が増えていった背景には、アンプの質が向上したことにも起因していると思います。
FenderのTwin Reverbなどもその一例でしょう。
さらにトランジスタのギターアンプが登場し、「歪みが足りない!」というギタリストの要望に応えるように次々と新たなペダルが生まれたんでしょうね。

ちなみに1978年にはこれもディストーションペダルの定番、RATも誕生していたりして...
http://youtu.be/3neCrwYq5rI
1986~87年のROCK'N ROLL CIRCUS TOURで布袋寅泰も使用していました。

ディストーションの仕組み

しつこいようですが、仕組みはオーバードライブと同様です。
歪みペダルにはオペアンプを使用するので、オペアンプの発達によってペダルのノイズ自体が少なくなる傾向もあるようですね。

ディストーション代表機種

s-m104
MXR “M104 Distortion+”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥17,600 (税抜 ¥16,000)
販売価格 (税込) ¥10,274 (税抜 ¥9,340)
JAN:0710137014220


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先ほども出ましたが、世界で初めて“Distortion”という名前を使ったエフェクター。
きらびやかで、明るいサウンドが特徴。
ツマミもOUTPUTとDISTORTIONの二つだけなので、最初に持つ歪みペダルとしても今なお人気です。

s-DS-1
BOSS “DS-1” Distortion
メーカー希望小売価格オープンプライス
販売価格 (税込) ¥7,238 (税抜 ¥6,580)
JAN:4957054008529


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BOSSのディストーション初号機にして今なお現行のDS-1。
数々のギタリストが使用していますね。
すぐに思いつくのはKurt Cobain。
彼はこの他にも歪みペダルをたくさん使っていました。

s-rat
PROCO “RAT2”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥22,000 (税抜 ¥20,000)
販売価格 (税込) ¥11,000 (税抜 ¥10,000)
JAN:0703272023844


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これも先ほど出てきたRAT。
年代によって様々な変更がされてきており、マニアの間ではそれをコレクションする人もいるほど。
初代の「ラージ・ボックス」と呼ばれる“THE RAT”はなかなか入手が困難なようですね。
現行品はこのRAT2。
古くからあるペダルなのであまり歪まないかと思いきや、なかなかの歪みっぷりです。
MXRと比べると比較的粒は細かい印象を受けますね。

s-hbl3
Providence “Heat Blaster HBL-3”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥26,180 (税抜 ¥23,800)
販売価格 (税込) ¥22,330 (税抜 ¥20,300)
JAN:4539587080755


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日本を代表するオーディオルーティング系メーカーのProvidenceから発売されているHeat Blaster。
チューブアンプのような肉厚なディストーションに加え、BASS BOOSTスイッチでシングルコイルでも低域の太さを味わえるモデル。
オーディをルーティング系メーカーだけに、歪みの質感だけでなくノイズ対策やプラグとジャックの接点にもこだわりを見せているのがポイント。
S.C.T.サーキットと呼ばれる1回路しか通らないトゥルーバイパス方式、D.C.G.サーキットというプラグとの接点を2つ持ったジャックなどがそれにあたります。

s-riot
Suhr “Riot”
メーカー希望小売価格 (税込) ¥41,800 (税抜 ¥38,000)
販売価格 (税込) ¥37,620 (税抜 ¥34,200)
JAN:4571220041334


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1997年にJohn SuhrとSteve Smithによって設立されたSuhr(JS Technology)。
ギターのイメージがもっとも強いブランドですが、アンプやエフェクターも製作しており、このRiotは中でも定番中の定番。
チューブアンプを歪ませているかのようなナチュラルなニュアンスがそのまま出てくる質感に、プロミュージシャンもこぞって愛用していますね。
特筆すべきは3段階のVoicingスイッチ。
キャラクターを使い分けて、様々な曲に対応可能な点が絶大な評価を得ています。

最近ではバンドの中で更にギターを際立たせるために中低域を少しカットして中高域をブーストした、Riot Distortion Reloadedというモデルも発売しています。
好みによって選ぶことが出来そうです。

sdc
SHIGEMORI “STONE DRIVE CUSTOM”
メーカー希望小売価格オープンプライス
販売価格 (税込) ¥113,190 (税抜 ¥102,900)
JAN:2370000122384

コンパクトペダル・ディストーション1個では最高ランクに位置する価格じゃないでしょうか!?
SHIGEMORI公式動画を見ればその理由はカンタン。
音がイイんです。
完全ハンドワイヤリングと、アルミ削り出し筐体のコンビネーションで、他の追随を許しません。

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