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特集記事

【今さら聞けない】エフェクターの基礎知識編 ~ダイナミクス系エフェクター~

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ダイナミクス系エフェクター

おそらくギター初心者にとって一番分かりにくい効果だと思います、ダイナミクス系。音楽の世界で「ダイナミクス」という言葉は「強弱法、音力法」という意味になります。すなわちダイナミクス系エフェクターとは、音の強弱にかかわるエフェクターという事になります。

コンプレッサー

■コンプレッサーとは①

ダイナミクス系エフェクターの筆頭と言えるのがコンプレッサーでしょう。コンプレッサーを初めて使う方は「これ、何か効果があるの?」「どんな変化が起こったの?」と思われるかもしれません。(もちろんガッツリかけると分かりやすいのですが…)

まずはコンプレッサーの効果について説明しましょう。ちなみに、コンプレッサーは一般に「コンプ」と略します。ここでもコンプと呼んだりしますので、お見知りおきを。
下の図を見て下さい。


ドラムのエイトビートを図で表してみました。黒がハイハット(チ・チ…と鳴っている音)、青がバスドラム(ドン、ドス、と鳴っている音)、赤がスネア(タン、カン、と鳴っている音)です。それぞれ音を出せば音量が上がります。上の折れ線グラフは音量変化を視覚的に表しています。

1拍目はハイハットとバスドラムが鳴っているのである程度音量がありますが、その裏はハイハットだけなので音量が下がります。2拍目はスネアが入るので音量もかなり大きくなります。

ただし、2拍目と4拍目は同じスネア&ハイハットの組み合わせなのに、音量が違います。人間ですからね。それをコンプで慣らしてあげると…


こうなります。赤い線は“Threshold”(スレッショルド)と呼ばれている物で、コンプのかかり始める値を示します。これ以上に音量が上がったら、抑えてくれる、という境界線です。こうする事でそれぞれの拍に、音量差が少なくなります。

音量バランスが整い、聴きやすいドラムフレーズになります。

さらに…


音量をおさえて一定にしたので、全体を持ち上げる事が出来ます。コンプの機種によっては、最後に「ボリューム」がついています。これはこの最後の音量UPで使用するものです。ドラムフレーズでもそうですが、音圧感を上げてくれる役割を担います。

ギターでもカッティングなどで音の粒を揃えるのに重宝します。

■コンプレッサーとは②

①を踏まえ、ギターのサウンド、ここでは単音でポーンと鳴らしたときの音量推移を例にしてみていきます。


音量変化はこんな感じ。一気に音量が上がって、ゆっくり小さくなって消えていきます。(減衰)


ここで、スレッショルドを赤線のところに設定すると、このようなカーブを描きます。音がスレッショルドを越えてからどれくらいでコンプがかかるかを設定できる機種もあります。(ATTACK)アタックを長めにすれば、スレッショルドを過ぎてもすぐにはコンプがかかりません。

そして、音量が下がった分、全体を持ち上げてみます。


黄色い部分が持ち上がった部分。…おや? 音が消えるタイミングが遅くなっていますね? これまで聞こえていなかった所まで聞こえてきたという事です。つまり、サスティンが伸びたという訳です。

ギターでは、サスティンを伸ばすためにコンプをかける事も多々あります。コンプの使い方としてはこれも王道です。

ちなみに、スレッショルドを超えた値をどれくらい潰す(落とす、圧縮する)かを決めるのがレシオ(Ratio)です。4:1など、比率で表します。上の図では設定したスレッショルドの値(最大音量の約半分くらい)近くまで圧縮しているので、約半分、2:1のレシオ値だと言えます。

■コンプレッサーの歴史

コンプレッサーの始まりは、まだAM放送が全盛だった頃のラジオに見られます。1920年代頃でしょうか。当時のラジオはデータ量がかなり制限されていたため、情報量を抑える必要がありました。
※ここでいう情報量とは、音量の大小であるダイナミクスの事を指します。

当時の記録媒体も、アナログレコードでしたから、ここでも情報量の抑制は必要だったわけで、登場したのがコンプレッサーです。音量を均一にして情報量を抑え、レコードへの記録やラジオ放送へ乗せる等行われていたのです。

その後1970年代になってやっと登場したのが、ギター用のコンプレッサーです。


初めて市場に登場したのはMXRのdyna compか、RolandブランドのAS-1か、といったところでしょうか。

1975年に登場したRoland JC-120(ジャズコーラス)によって、真空管のヘタれや管理の難しさ、破損しやすさから解放されたギタリストは、同時に真空管独特の自然なコンプレッションを失いました。彼らに必要とされて生み出されたのが、ギター用コンプなのです。

時を同じくして時代のメインストリームに乗りつつあったフュージョンやダンスミュージックでは、ギタリストが16分カッティングを多用したことで、コンプの隆盛にもつながりました。

https://youtu.be/Gs069dndIYk

■コンプレッサー代表機種


MXR M102 Dyna Comp
メーカー希望小売価格(税抜)¥13,000 (税込 ¥14,040)
販売価格(税抜)¥9,100 (税込 ¥9,828)
JAN:0710137014251

[jan-codemt-shop jan=0015384]

ギター用エフェクターの元祖とも言えるMXR dyna comp。70年代から愛され続ける理由は操作性の簡単さにもあるでしょう。スイッチ一個とツマミ二個というシンプルさが生み出すのは、しっかりしたサスティンとパーカッシブなコンプサウンド。

dyna compを使用したアーティストといえばイングウェイ・マルムスティーン。あの伸びやかなサスティンや、音の分離にはこのdyna compが影響していると言われています。


BOSS CS-3 Compression Sustainer
オープンプライス
販売価格(税抜)¥9,000 (税込 ¥9,720)
JAN:4957054012854

[jan-codemt-shop jan=0008901]

dyna comp同様、ギター用コンプ聡明期から歴史を紡ぐRoland社のコンプ現行機種、BOSS CS-3。dyna compにはない、細かく設定できるツマミが魅力です。TONEで音色の明るさを整え、アタックとサスティンでコンプのかかり具合を調整できるので、幅広い使い方が出来ます。

徹底してローノイズ化されているのも特徴です。


BOSS CP-1X Compressor
オープンプライス
販売価格(税抜)¥15,000 (税込 ¥16,200)
JAN:4957054510046

[jan-codemt-shop jan=0050883]

ローランドの最先端・多次元的信号処理技術“MDP”(Multi-Dimensional Processing)を採用してタジオ品質のマルチバンドコンプレッサーをコンパクトペダル・サイズに納めたペダル。コンプ特有の「サー」というノイズを、デジタル技術によって取り除いている事も特筆すべき点です。

これらの技術によって、楽器本来のサウンドや演奏者のニュアンスを保持したまま、必要な部分のみを圧縮できるコンプです。


Cranetortoise GREAT COMPRESSOR/GC-1
メーカー希望小売価格(税抜)¥28,000 (税込 ¥30,240)
販売価格(税抜)¥23,800 (税込 ¥25,704)
JAN:4560179400033

ここまでコンプについて読んできたアナタなら、このウサギの意味するところが分かると思います。

GC-1はフォトセルという光反応素子をアルビット社内で生産して搭載しているコンプレッサー。最新機種までの各々のコンプレッション機能の弱点を克服して、より自然なコンプサウンドを得ています。ギター、ベース両方に対応しているのもポイントでしょう。


EBS  Multi Comp-SE(Studio Edition)
メーカー希望小売価格(税抜)¥28,500 (税込 ¥30,780)
販売価格(税抜)¥24,300 (税込 ¥26,244)
JAN:7332100120207


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ベース用コンプの大定番! これを差し置いてコンプは語れないというレベルのモデルです。

以前は単に「Multi Comp」だったのが、Studio Editionになったのでアップデートされ、厳密には昔のMulti Compとは違います。しかしアップデート内容はスイッチングにリレーを採用、12V電源対応といったところなので、基本的なサウンドは同じです。
パキッとした明るいサウンドはEBSならではと言えます。

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