Pearlの異なるシェルを持つスネアドラム「TNS1455S/C」「TNF1455S/C」
こんにちは、福岡イムズ店ドラム担当の坂田です!
今回は「THE Ultimate Shell Snare Drums supervised by 沼澤尚」の2種類ラインナップされているスネアドラムの違いをチェックしていきたいと思います。
誰もが憧れる30年代~60年代のヴィンテージスネアを彷彿とさせるシェルを持ち、現代の技術で作り上げられた非常に面白いスネアドラムに仕上がっています。
目次
共通スペック
■四角いバッヂ
懐かしい角ロゴのバッヂが装備され、沼澤尚さんの名前が刻まれています。やはりパールといえばこのバッヂ、という印象が強い方も多いのではないでしょうか。
スーパーフープII
定番2.3mmスチール製のスーパーフープIIを装備。
SR-150E
バット部にはスイッチ部と同じ角度で当たるSR-150Eを採用。伸縮性のあるスナッピーコードを初期状態ではボルト外から内に入れ込む形で取り付けられています。
スイッチ部は昔ながらのタイプであるSR-17Aを装備。
クラシック・ラグ
こちらも王道のクラシック・ラグが装備されています。
20本 ハイカーボンスチールスナッピー・メッキレス
エンドがメッキレスタイプのS-022NUを装備。
2ply(1.8mm)メイプルレインフォースメントを装備
インナーPlyの内側、エッジ部分にメイプルのレインフォースメント(ベアリングエッジを補強するリング部分)が施されています。こちらもヴィンテージドラムを意識したルックスも抜群のスペックとなっています。
シェルの違いを比較
それではシェルを比較していきます。
TNS1455S/C 6ply(6.1mm) コンポジット・シェル
6ply(6.1mm)シェル+2ply(1.8mm)メイプルレインフォースメント
シェルの外側から、
・メイプル2ply(1.8mm)
・ポプラ2ply(2.5mm)
・マホガニー2ply(1.8mm)
・メイプルレインフォースメント2ply(1.8mm)
往年のスネアドラムはメイプルやマホガニー材にポプラ材を挟み込んである物が多く、そのスペックを上手く踏襲したわくわくの止まらないコンポジットシェルです!
中央に柔らかいポプラ材を採用したり、交互にポプラ材を挟み込むことによってふくよかで豊かな響きを生み出すことができるのかもしれません。
当時はコストダウン、というのが本当の目的の可能性もありますが・・・
インナーのマホガニー材のふくよかさを保ちつつ、メイプルのキレのある高音域とアタックがしっかりとブレンドされていますが、どこかいなたい感じもあり、絶妙なバランスとなっています。
まさにモダンとクラシックなサウンドが共存しているようなイメージです。
TNF1455S/C 4ply(3.6mm) コンポジット・シェル
4ply(3.6mm)シェル+2ply(1.8mm)メイプルレインフォースメント
シェルの外側から、
・メイプル2ply(1.8mm)
・マホガニー2ply(1.8mm)
・メイプルレインフォースメント2ply(1.8mm)
シェル厚3.6mmと、現在のパールのスネアドラムの中でもダントツで薄い木胴スネアドラム。(オーダーのMasterworksでさえ最も薄くて4Ply 5.0mm + 4Ply 5.0mmレインフォースメント)
昨今のレインフォースメントは飾りだと言う風潮もありますが、このスネアに関しては無かったらとても不安になってしまいます(笑)
こちらは非常に繊細な印象で、オープンな鳴りと各パーツ(ラグやフープ)の共鳴で見事にまとめあげられたサウンドです。
流石の薄さもありインナーPlyの影響を受けやすいシェル構造の為、マホガニー独特の音を存分にお楽しみいただけます。
TYPE 1 (6ply /6.1mm)
ブランド | Pearl |
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型名 | TNS1455S/C |
定価 | (税抜)¥43,000(税込)¥47,300 |
販売価格 | (税抜)¥36,600(税込)¥40,260 |
JAN | 4549312067043 |
TYPE 2 (4ply / 3.6mm)
ブランド | Pearl |
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型名 | TNF1455S/C |
定価 | (税抜)¥43,000(税込)¥47,300 |
販売価格 | (税抜)¥36,600(税込)¥40,260 |
JAN | 4549312067050 |
おしまいに
ドラムをやっているとやはり一度は憧れるヴィンテージスネアドラムですが、なかなか状態の良いものも見つからず、パーツの入手が難しかったりで手を出すのも怖いですよね。
この2種のスネアは金属や製造方法は違えど、当時のスペックをうまくアレンジして踏襲しており、まさに時代を「超える」サウンドになるかも知れない可能性を秘めた逸品となっていますので、是非とも触って、叩いて、どこか懐かしいサウンドを体感頂ければと思います。
ここまで仕様にこだわってこの価格設定はとにかく破格ですし、個人的にも大好きなスネアドラムです。
このスネアドラムがヴィンテージと呼ばれる日が来た時がとても楽しみです。
この記事を書いた人
福岡イムズ店 ドラム担当 坂田
吹奏楽、マーチング等のコンサートパーカッションからラテンパーカッション、ドラムセットのチューニングや奏法、ルーディメンツなど、打楽器に関する事はは全てお任せ下さい!ドラマーの皆様を全力でサポートします!