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【スティック】ドラムスティックの選び方、違い、おすすめ徹底解説!

ドラムスティックの選び方について

これからドラムを始めてみたいという方いますよね?
バンドをやるためにドラムを始めたい、趣味でドラムを始めたい、ドラムカッコイイ、などなど理由は様々あります。
しかし、一番最初に何をしていいのかわからないのがドラムなんです。
ギターやベースは楽器本体とアンプやシールドを買いそろえればそれでいいけど、、、でもドラムは?
ドラムはレンタルスタジオを借りないと練習できないのです。でもスタジオに行ったからと言ってすぐに練習できるわけではありません。

まずは自分のスティックを買いましょう!!

自分のスティックを持ってこそドラマーです。早速楽器屋に買いに行きましょう。
・・・しかし、ここで一番の問題があるのです。

「ドラムスティックってたくさん種類がありすぎて何を選べばいいかわからない・・・」

今回はそんな悩みを解決!ドラムスティックの選び方、何がどう違うのか、材質、スティックブランド、有名なドラマーがどんなスティックを使っているか、などなど徹底解説していきます!!

もくじ

材質について

まず最初にスティックの材質について見ていきましょう!
スティックには数種類の材質があり、それによって堅さや耐久性、適したジャンルもそれぞれ違います。

ヒッコリー≪初心者オススメ≫

北米原産のクルミ科の樹木。
ゴルフクラブのシャフトに利用されていた時代があり、ドラムのスティック用として人気がある木材です。
適度な重さ、堅さが特長で、非常に扱いやすくオールジャンルに幅広く使えます。市販されているスティックの大半がヒッコリーで出来ているというほど定番の材質です。

オーク

落葉樹であるナラ(楢)の総称。
加工しやすい種が多く、ヨーロッパや北アメリカでは家具やフローリング、ウィスキーやワインの樽の材料などに広く使われている木材です。
堅くて重いのが特長で、折れにくく耐久性も抜群!非常にパワフルなサウンドを鳴らせるのでロックなどの激しいジャンルに適している材質です。

メイプル

モミジとも呼ばれる楓の木。英語圏では一般にMaple(メイプル、メープル)と称する。
建築材、家具、ボウリングのレーンやピン・楽器・野球のバットに使用される木材です。
非常に軽く、少し柔らかいのが特長で、繊細なコントロールをしやすくジャズやクラシックに向いている材質です。

金属

木材のほかにもう一つ、AHEADというドラムメーカーから発売されている金属のドラムスティックがあります。
芯部分にアルミニウムを採用し、軽量かつ長持ち。ポリウレタン製のグリップ部とナイロンチップは交換可能になっているスティックで、少しコントロールが難しいですが木材よりもはるかに硬く、アタック感の強いパワフルなサウンドを出せます。大音量でロックを叩きたい方にはおすすめです。

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チップの形について(スティックの先端の形)

スティックの先端の丸くなっているところをチップと言います。
このチップにも様々な種類があり、叩いた時の音にもとても関係してくる場所なのです。

チップにも材質の違いがあります。

木材

一般的に使われているスティックのチップの大半は木材で作られており、選ぶ時も基本的には木材でOKです。
しかし、叩いているとだんだんチップが欠けてしまって音色やバウンドに影響が出てしまう場合もあります。

ナイロン

チップの部分だけがナイロンで作られているスティックがあります。
木材ほど密度の個体差などはなく音のバラつきも少ないので安定した音色を出せ、ライドシンバルなどをナイロンチップで叩くと非常に煌びやかで輪郭のあるサウンドになります!しかし、木のスティックにナイロンチップを付けているのでチップごと抜けてしまうことがごく稀に・・・

次にチップの形を見ていきましょう。

丸型(ラウンド型/ボール型)≪初心者オススメ≫

どの角度で叩いても打面に均一に当たるので音が安定します。ストロークが安定しない初心者の方にオススメです。しかし、音色を変化させるのが難しいという面もあります。

角型(スクエア型/円柱型/俵型/樽型)

形や基本的な特徴は丸型に少し似ていてますが、丸型に比べてヘッドに当たる範囲が広いため叩いた時の音量をアップできます。

涙型(ティアドロップ型)

名前の通り涙の形です。打面に当てる角度によって様々な音色をコントロールすることが出来ますが、これから始めようという初心者には少し難しいです。

三角型(円錐型)

音色の変化が最も出やすい形で、特にシンバルなどの細かい音色を変化させるのに最適。ジャズなどでライドシンバルを刻む場合、音色の変化を出しやすいです。しかし、その分コントロールが難しいです。

チップレス(チップなし)

チップがなくスティックが一本の棒ようになっているタイプで、非常に重くパワフルなサウンドが出せます。リバウンドが独特でコントロールがとても難しいスティックです。ティンバレスを演奏する際にチップレスを使うことが多いです。

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【重要】スティックの選び方徹底解説

ドラムスティックの太さや長さには、共通したサイズなどがありません。メーカーごとに5A(サイズ直径14mm~14.5mm/長さ400mm前後)というサイズを基準にサイズ展開しています。

このようにVIC FIRTHのスティックを見てみると5B,5A,7Aとにサイズがあり(メーカーによってサイズ表記は変わります。)、5Bは5Aより少し太くて重い。7Aは5Aより細くて軽い。というふうになっているのです。
でも実際、初めてなんだからこんな数字だけじゃわからない。という方が大半ですよね。

そこで、スティックを選ぶ際に一番重要と言っても過言ではない長さや太さ、重さの選び方について説明していきます。

まずはスティックを握ってみる

楽器屋のスティックコーナーに行き、まず最初に直感で選んだスティックを持ってみましょう。なんでもいいです、ほんとに直感で。
その時に、ちょっと太いな、ちょっと細いなとか、持ちにくいなと思ったら別のスティックを選んでもう一度握ってみましょう。
それの繰り返しです。まずは握り心地が良くないと始まりません!

次に振ってみる、叩いてみる

握り心地最高!と思ったスティックがあったら次は振ってみましょう。素振りでもいいですし、もし試打用のパッドがあればそれを叩いてみましょう。
この時にスティックの重さと重心が非常に大きなポイントとなります。重く、重心がチップに近いほど遠心力により素早く振れパワフルなサウンドが出せる。軽く、重心がグリップの方に近いほど細かいニュアンスやサウンドが出しやすくなる。
これは同じスティックでも個体差があるので何本も振ってみて自分の振りやすい重さや憧れのプレイスタイルなどを基に決めてみるといいですね。

注意点

木の密度

木には密度というものがあります。振ってみたらいい感じだった、というスティックでもスカスカな木だとすぐに折れてしまいます・・・。そこでぎっしりと詰まった選ぶポイントをご紹介します。
自分の頭蓋骨をスティックで叩いてみるとコンコンまたはゴンゴンという音がします。ゴンゴンと図太い音がなってくれるスティックは密度が高くしっかりと木が詰まっている証拠なのでそれを選びましょう。

木目

スティックの木目も確認しましょう。木目が悪いとすぐに割れてしまったり折れたり裂けたりしてしまいます。グリップ部分の端からチップの先端まで真っすぐに木目が伸びており、木目がしっかりと奇麗に詰まったものを選びましょう。

歪みや曲がり

スティックは木材ですので歪みや曲がりが出てしまう場合があります。お店の迷惑にならない程度に床などの平な場所で転がしてみて、スムーズに転がってくれるものを選びましょう。チップの軌道がおかしかったりスムーズに転がってくれないと歪みや曲がりが出ている可能性が高いです。

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スティックブランド一覧&使用アーティスト

スティックの選び方の他にどのようなスティックブランドがあるのか、またそのブランドを愛用している有名アーティストなどを紹介していきます。

Pearl(パール)

パール楽器製造株式会社(パールがっきせいぞう、Pearl Musical Instrument Co.)は日本の楽器メーカーで、打楽器やフルートなども製造しています。
1946年に設立し、世界中で数多くの著名ミュージシャンが長年愛用していることで知られるメーカーです。

Pearlスティック愛用アーティスト

樋口宗孝 / LOUDNESS
村上“ポンタ”秀一 / 赤い鳥、Drean Come Trueなど多数参加
五十嵐公太 / JUDY AND MARY
Toshi Nagai / GLAY
真太郎 / UVERworld
真矢 / LUNA SEA
淳士 / SHIAM SHADE
RINA / SCANDAL
Kid'z / My First Story
大倉忠義 / 関ジャニ∞

・・・など

Pearlメーカー公式サイトはこちら

PROMARK(プロマーク)

PROMARKは米国テキサス州に拠点を置く、ドラムスティックメーカーです。
90,000平方フィートに及ぶ工場でヒッコリー、メイプル、日本製の白樫オークを使ったドラムスティックを製造しています。

Promarkスティック愛用アーティスト

ニール・パート / Rush
ジョーイ・ジョーディソン / Slipknot
マイク・ポートノイ / DreamTheater
ビル・ブルーフォード / Yes、King Crimsonなど多数参加
サイモン・フィリップス / マイケルシェンカーグループ、TOTOなど多数参加
Tatsuya Amano / Crossfaith

・・・など

PROMARKメーカー公式サイトはこちら

TAMA(タマ)

TAMAは世界を代表する日本のドラムメーカー。世代やジャンルを超えて多くのドラマーに愛用されています。
日本に拠点を構えるスティック専門工場との30年以上にわたって続く強い協力体制の下、品質と製法に徹底的にこだわったMADE IN JAPANモデルです。

TAMAスティック愛用アーティスト

YOSHIKI / X JAPAN
FUYU / EXILE、MISIAなど多数参加
ピエール中野 / 凛として時雨
長谷川浩二 / THE ALFEE
むらたたむ / SORAMIMI
にゃんごすたー
シシドカフカ

・・・など

TAMAメーカー公式サイトはこちら

VIC FIRTH(ヴィックファース)

VIC FIRTHは、高度な技術と洗練された品質を誇る、ドラムスティックメーカーです。
妥協を許さない品質管理と革新的なデザインを追求し、世界のトップミュージシャンをはじめ、プロ、アマを問わず世界中のドラマーに愛用されています。

VIC FIRTHスティック愛用アーティスト

スティーヴ・ガッド / チック・コリア、エリック・クラプトンなど多数参加
ジョジョ・メイヤー / Nerve
シェーン・ガラース / B'z
テリー・ボジオ / フランクザッパ、UKなど多数参加
スティーヴ・ジョーダン / 24丁目バンド、キース・リチャーズなど多数参加
神保彰 / カシオペア
沼澤尚 / THEATRE BROOK、大塚愛など多数参加

・・・など

VIC FIRTHメーカー公式サイトはこちら

LERNI(レルニ)

LERNIは厳選された良質な木材を使い、加工から仕上げまでの全工程を日本国内の工場で製作しているドラムスティックメーカーです。
さまざまなミュージックジャンルのプロドラマーの意見を反映させて作られており、バランスだけではなくサウンド面でも高いクオリティーを追及し、熟練した職人の技術によって1本1本精巧に加工され、最終工程まで厳しい目によって選ばれたものが製品として出荷されます。

LERNI愛用アーティスト

屋敷 豪太 / 藤井フミヤ、槇原敬之など多数参加
柏倉隆史 / toe、the HIATUS
BOBO / MIYAVI、フジファブリックなど多数参加
FUJI / WANIMA
ほな・いこか / ゲスの極み乙女。
ナヲ / マキシマムザホルモン
真太郎 / UVERworld
升秀夫 / BUMP OF CHICKEN
小泉貴裕 / KANA-BOON

・・・など

LERNIメーカー公式サイトはこちら

Wincent(ウィンセント)

Wincentは木工の国北欧スウェーデンで生まれたドラムスティックメーカーです。
素材には、USヒッコリーと、カナディアンメイプルを厳選。専用機械で削り出し、磨き上げることで、滑らかなドラムスティックに仕上げ、独自の製法で表面をコーティング。グリップの利きをよくし、傷つきやすいリムショットから、ひび割れを防いでいます。

Wincent愛用アーティスト

青山英樹 / BABYMETAL、JAM Projectなど多数参加
則竹裕之 / THE SQUARE、Synchronized DNAなど多数参加
Tomoya / ONE OK ROCK
中西雅哉 / THE ORAL CIGARETTES
Katsuma / coldrain
KenT / The Winking Owl.
GODRi / SiM
山葵 / 和楽器バンド

・・・など

Wincentメーカー公式サイトはこちら

Zildjian(ジルジャン)

1623年、アヴェディス1世によって誕生したジルジャン・シンバル。透明感ある力強い音を生みだす芸術的シンバルのメーカーです。
適度な弾力性と剛性を併せ持つ北米産ヒッコリーを高精度の研磨と丹念なコーティングで仕上げたZildjianドラムスティック。永年のワールドワイドアーティストとのコラボレーションによって蓄積されたノウハウを活かし、様々な演奏スタイルのニーズを豊富なラインアップでカバーしています。

Zildjian愛用アーティスト

デニス・チェンバース / ジョンスコ・フィールド、サンタナなど多数参加
トレ・クール / GREEN DAY
トラヴィス・バーカー / Blink-182
リンゴ・スター / The Beatles
菅沼孝三 / デッド・チャップリン、LIV MOONなど多数参加
そうる透 / デッド・チャップリン、THE ALFEEなど多数参加
坂東慧 / T-SQUARE、BANDOBANDなど多数参加
川口千里

・・・など

Zildjianメーカー公式サイトはこちら

VATER(ベーター)

VATERは1950年代よりドラムスティック制作に携わり、マレットやパーカッションアクセサリー等も生産しているアメリカで設立されたドラムスティックのメーカーです。
その品質の素晴らしさは世界中から高い評価を得ており、多くのプロフェッショナル・プレーヤーに愛用され続けています。

VATER愛用アーティスト

チャド・スミス / Red Hot Chili Peppers
スチュワート・コープランド / The Police
山木秀夫 / B'z、福山雅治など多数参加
青山純 / 山下達郎、MISIAなど多数参加
江口信夫 / 松任谷由実、久保田利伸など多数参加

・・・など

VATERメーカー公式サイトはこちら

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最後に

ここまで様々な説明をしてきましたが、みなさんスティックの選び方や特長などはわかりましたか?

楽器屋には大抵計量器がおいてあり、2本の重さを揃えて買う、というのも良く聞く話ですね。しかし、人間の腕の重さは左右でバラバラ、筋肉量も違うし、動き方も違うのです。
しかも、同じ重さでも上で言ったように木の密度が違ったり、割れやすい杢目だったり、木が曲がっていたりする場合があるのです・・・。
あくまでスティックは消耗品なので最初はチップや材にこだわらずに振りやすさやコントロールのしやすさなど自分が一番やりやすいと思ったスティックで練習を始めるのが一番いいと思います。
慣れてきたらもう一度自分に合ったスティックを選び直してみるのもいいですね。

以上、【初心者ドラマー必見】ドラムスティックの選び方、違い、おすすめ徹底解説!でした。

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