こんにちは!札幌パルコ店のトリヅカです。
ちょっと久しぶりになってしまいましたが、練習パッドの検証記事、たくさんご覧いただきありがとうございます。
https://info.shimamura.co.jp/drums/article/1702011800
みなさんお気に入りの練習パッドで練習がはかどっていることと思いますが、新しく入荷したパッドがありますのでご紹介いたします。それぞれ特徴があるパッドですので、練習の目的によって使い分けるような事もアリでしょうね。それではご紹介いたしましょう。
練習パッドとは
ソフトラバー (左)、メッシュ状 (中央)、ドラムヘッド (右)
「練習パッド」、「練習台」、「トレーニングパッド」、「トレーニングドラム」または「プラクティスパッド」とも言います。周り迷惑をかけずに、静かな音、ドラムと同じ姿勢で無理なくストローク練習ができます。音量、跳ね返り具合(リバウンド)、携帯性などで様々な種類があり、専用のスタンド、もしくはスネアスタンドに取り付けます。ドラムを演奏するうえで最も重要な、”スティックの跳ね返り(リバウンド)” の感覚を養うために必要不可欠なツールです。
いざ検証!
まず検証結果をわかりやすく表示したチャートの説明をさせて頂きます。
- 音量
- パッドの硬さ
- リバウンド (跳ね返り)
- 携帯性
4項目を中心を 0 としたチャート内に ★ を付けます。★の数が多いほど該当する項目の数値が大きい(または小さい)という意味です。比較には「基準」が必要です。ただ練習パッドにつきましては「世界標準」がそれぞれラバー、ウレタン、メッシュ、ドラムヘッドなどであるとは限りません。よって今回は比較する全てのパッドが収まる範囲での枠を設けました。それぞれの特徴を捉えていただければと思います。
KACES GXPAD-CK(ラバー製)
- 販売価格 (税抜) ¥3,000 /(税込) ¥3,240
- パッド部直径 6"(15cm)
- 付属品 なし
- JAN:0672485339427
POPなデザインの練習パッドが登場しました。
お部屋に置いておく事が多いものですから、見た目が楽しいのも良いですね!
ウッド材と思われる台座は、しっかりと厚みがあります。パッド部の赤い部分は、写真で見ると「枠」のように見えますが、ここもラバーパッドで色が違うだけなので、叩いても問題ありません。
裏面は滑り止めが貼ってあり、テーブルの上等に置いて使用する際でも滑りにくくなっています。また、中央にはM8径のナットが埋め込まれていますので、パールSD-7S等ネジ径がM8のスタンドに装着して使用する事が出来ます。
楽しく練習するには見た目も大事!?
チェッカーフラッグって言うんでしょうか?POPな見た目が楽しいパッドですが、これがなかなかの実力派でした。
ゴムボールをドリブルするような豊かなリバウンド感で、スティッキングの習得には十分対応できます。打音は程よく静かですがしっかり聴き取れるので、シビアな練習にも対応します。そしてしっかりとした重さがあるのでテーブルの上等に直接置いてもバタつかず、もちろんスタンド(別売り)にも装着可能。はじめてののパッドにも、お部屋のアクセントにも、ドラマーさんへのプレゼントにも最適ではないでしょうか!?
PRENTICE Practice Pad
- 販売価格 (税抜) ¥7,300/(税込) ¥7,884
- パッド部直径 6"(15cm)
- 付属品 なし
- JAN:0748252051639
さてお次は「プレンティス」というブランドの練習パッドです。これまでとは一風違ったレトロな感じが雰囲気ありますね。木目が見えて素朴な感じを受ける練習パッドです。
お父様の影響を受けて子供のころからドラムを始めた「Georgia Prentice」さんという女性ドラマーが、良い練習パッドが欲しい、というアイデアを形にしたのがこのパッドです。
裏面にはゴム脚と、中央にはM8径のナットが埋め込まれています。テーブル等の上に置いても、スタンドに取り付けて使用することも可能です。
さて、台座の構造を良く見てみると…
ベルクロ(マジックテープ)で分離するようになっています。互い違いに付けることで、角度をつけてセッティングする事も可能になっています。
台座の構造から、打音が響くように聞こえます。少々音は大きめですが、これこそがこのパッドの最大の特長です。
ドラマー虎の穴的練習パッド登場!?
ラバーは薄めなので、硬めの感触で、かなりしっかりと跳ね返って来ます。普段練習しているルーディメンツをやってみましょう。
うぬぬぬ…音の粒が揃ってない…
ゆっくりめのテンポからシングルでチェンジアップもやってみました。
これまた音が全然揃ってない…
音の粒、左右バランスばかりか、タイミングもかなり粗が目立ちます。出来ていたと思っていたフレーズを叩いてみても、全くバラバラに聴こえてきました。
………
私は毎日何をやってきたのでしょうか。
しかし、ここであきらめるわけにはいきません。このパッドで、さらなる向上を目指して練習するしか無いようです。
毎日5~15分の短時間でも、音の粒を揃えるという事を強く意識して練習をすることで、出音は劇的に変わるはずです。ストローク、音色の向上にきっと役立つパッドであることを確信しました!
ProLogix 12"Red Storm Pad
- 販売価格 (税抜) ¥8,400/(税込) ¥9,072
- パッド部直径 12"(30cm)
- 付属品 なし
- JAN:2370000097941
人気のProLogixの練習パッドです。パッドの種類、大きさでバリエーションがあるため、これまでも何回かご紹介してきました。
https://info.shimamura.co.jp/drums/article/1703311800
今回ご紹介するのは、赤いラバーの下にウレタンが貼ってある「STORM PAD」の大きい12インチ版です。
小さい6”バージョンにはなかった、リムがあります。プラスチック製で、叩いてもそれほど大きな音ではありません。
裏面にはクッションの役割があるウレタン材が貼ってあり、テーブル等の上に直接置いて使用可能です。
しっかりした木製の台座には、3か所切り欠きがあり、一般的な14”用のスネアスタンドに載せる事が出来ます。(台座直径は約13”)また、ほとんどの14”スネアドラムにも載せる事が出来ます。
もはや定番とも言えるくらい人気のプロロジックスの練習パッド。この赤のストームパッドは程よい沈み込みとリバウンド感で、一番のスタンダードモデルと言っても良いでしょう。
この大きい12”バージョンは、同じ6”のものと比較すると少しリバウンドが強いような印象もありますが、それが却って練習に役立つのではないでしょうか。赤いラバーの下に貼ってあるウレタンの効果か、打音も少し和らぎ、室内での練習にも安心だと思います。初めての練習パッドにもおすすめのパッドです。
おしまいに
さて、今回も特色あるパッドのご紹介でしたが、気になるものはありましたでしょうか。
検証といいながらついつい熱くなって叩いてしまいましたが、それぞれ実に魅力があるものでしたね。シビアなスティッキングを鍛える時、また持久力の鍛錬など、練習の目的に応じて使い分けるのもありだと思いました。ドラムを演奏する以上、パッドでの練習は不可欠と言っても良いでしょう。楽しく上達していくために、ぜひお気に入りのパッドを見つけて頂けたらと思います。
この記事を書いた人
札幌パルコ店 ドラム担当 鳥塚
ドラマーさんのお悩み解決のため毎日元気に営業中! ドラム情報アカウント、@tomtom_toriduka の中の人です。