充実装備のエントリーモデルをチェック
札幌パルコ店のトリヅカです。
まだまだ続くドラムペダル徹底検証。これまでは各ブランドの上級グレードを中心に紹介してきましたが、今回はエントリーモデルをご紹介いたします。
エントリーモデルといえば、比較的お求めやすい価格、シンプルな構造等が特長ですが、今回ご紹介した2機種はいずれも上級グレード譲りのアクションと充実した装備で、たいへん魅力あるモデルでした。ぜひ参考にしていただけたらと思います。
Powershifter Demon Style P-930
シングルチェーンを採用した、ライトフィーリング・コンセプトのドラムペダル。“デーモン”シリーズを踏襲したデザインのフットボードはロングボードタイプで、様々なフットワークにも足に吸い付くように反応。
“930/932”は、新開発の“デュオビート・ビーター”や、“インターチェンジャブル・カム・システム”、“パワーシフター”など、“エリミネーター”シリーズを継承したアクション調整機能も搭載。
インターチェンジャブル・カム・システム
“930/932”ペダルは、踏み始めは軽く、踏み込んだ時にスピードが得られる、偏心タイプのカムが標準装備。このオレンジ色のカム部分を付属の六角レンチで外すことで、“830”同様のパワーがあり、素直でクセのない真円タイプのカムに早変わり。
上級モデルのコンセプトを受け継ぐ軽快なペダル
- 踏み込むと、驚くほど速くビーターが打面をヒットするスピーディな踏み心地は上級機種の「Demon Drive」を受け継いでいる。
- 偏芯カムと真円カム両方の踏み心地を試すことが出来、カカト位置調節の「パワーシフター」機能も搭載。調節機能も上級機種譲り。
- 音量や低音の量感はややコンパクトにまとまっている印象だが、スピーディさは上級機種に負けないものがある。
- 軽い踏み心地のため、電子ドラムでの自宅練習はもちろん、POP~(それほどヘヴィーではない)Rock系まで対応。ビギナーの最初のペダルとしても十分おすすめできます。
DEMON STYLE DRUM PEDALS P-930/NI
DemonStyle930/932ドラムペダルをベースに、フラッグシップモデルのDemon(3000)シリーズに標準装備されている、“NiNjA”ベアリングを採用。また、ビーターアングルカムとスプリングの結合部分にもベアリングシステムを投入することで、DemonChainドラムペダルと遜色のないスムースなライトフィーリングを実現。
各部をご紹介
DEMONシリーズ 同様の、演奏中スプリングの緩みを防ぐ「ClickLockシステム」(スプリング下部)。スプリング上部にもベアリングを配し、スムーズなアクションに貢献しています。
クセのないアクションが得られる真円カム
エントリーモデルとは思えない充実したモデル
- 踏み込むと、驚くほど速くビーターが打面をヒットするスピーディな踏み心地は上級機種の「Demon Drive」を受け継いでいる。
- ビーター角度調節部は上級機種と同様のパーツを用いているため、より微妙なセッティングにも対応。
- 各所に配置されたベアリングの効果で、ノーマルの「P-930」よりもやや滑らかな踏み込み感。スピード感あるプレイに貢献。
- 音量や低音の量感はややコンパクトにまとまっている印象だが、真円カムのためパワー感ある音色を出すのにも向いている。
- ダイナミクス(音の強弱)はつけやすい反面、ばらつきのない一定の音色を出すのには少々慣れが必要。
- 軽い踏み心地のため、よほどヘヴィーでなければRock系~POP系まで幅広く対応できる。ビギナーの最初のペダルとしても十分おすすめできます。
パール デーモンスタイル編検証おしまいに
両モデルともにエントリーモデルに位置するものではありますが、調節機能やスピーディな演奏感など、エントリーモデルとは言い切れない魅力あるモデルでした。
また、バージョンアップモデルである「P-930/NI」は、パーツ違いだけでこのようにフィーリングが変わるものか、と驚きました。
両モデルとも、軽快な踏み心地を活かしてPOP~Rock系中心に、初めてのペダルとしても、上級者のサブペダルとしても十分おすすめできるものです。ぜひお近くの店頭でお試しいただきたいと思います。
こちらの記事もどうぞ:ドラムペダル関連
この記事を書いた人
札幌パルコ店 ドラム担当 鳥塚
ドラマーさんのお悩み解決のため毎日元気に営業中!
ドラム情報アカウント、@tomtom_toriduka の中の人、愛用ペダルはDW-5000AHです。
この記事を書いた人のお店