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【今さら聞けない】アコースティックドラム は チューニング が決め手! さらにいいスネアサウンドを求めて。。 <続編>

トリヅカが書いた記事

札幌パルコ店のトリヅカです。

以前作成しましたスネアドラムのチューニングに関する記事と、ヘッド交換の記事、今でもたくさんご覧いただいています。

スネアドラムのヘッド交換の方法と、ごく基本的なチューニング方法をご紹介しました。より良いスネアサウンドのお役に立てていただけたでしょうか。

 

チューニング探求の旅はつづく…

今回はスネアドラムのチューニング記事の続編として、前回の記事で作ったサウンドで演奏していた際の疑問、ちょっとしたひらめき等々から試してみた内容です。

多分に私見だらけの内容になっています。今回の記事をきっかけに、ぜひみなさんの「こうしたほうがもっと良い音だよ」「オレ(ワタシは)はこうしてるよ」のようなお話もお聞かせ願えればと思います。

 

ある日のちょっとした疑問…

さて。。

リンクの、以前の記事の方法でチューングしたスネアドラム。スタジオやライブで使ってみると、ストレートに素直な鳴りでもちろん悪くはありません。もちろん演奏する場所の響きやドラムセットとの組み合わせによりいろいろ調整はしますが、でも基本的には均等に張る、という事は守りつつ、いろいろな場面に対応してきました。

しかし、ある日のスタジオでのこと。。

いつも使っているスネアドラム、手元のテンションボルトの緩み止め(カノウプスの、レッドロック等)を使って演奏中に緩んでしまわないようにしているのですが、たまたま前回使ったときに、手元の何本かがかなり緩んでしまっていたようでした。均等ではなく、だいぶ狂ってしまっているはずですから、早く直さなくては。。。

さて、どのくらい狂っているかな?と、一発叩いたその音が、たいへん心地よく聞こえたのです。

まるで、この動画の様でした!?

(チューニングだけで大先生と同じ音になるわけがないのは承知しておりますが、気分的にはかなり近づいたように感じたのです…)

ふくよかで広がり感のあるサウンド。。

確かに複雑な音程の余韻は残ってしまっているのですが、それが却って音の太さに繋がっているようにも聞こえます。

「いつも頑張ってチューニングしているのに、緩んでしまった時の音の方がカッコ良く聞こえるなんて…」

そう思って、何とも複雑な気持ちになったものです。しかし、人為的に作ったわけではない、偶然出来たサウンドを再現するのほど、難しいことはありません。また、その頃は均等に張るのが全て、と思い込んでいたわけですから、一部分だけ緩める、という事には抵抗もありました。

結局その時は、いつも通りの均等なチューニングに戻してしまいました。

 

先輩ドラマーとの話

そんなある日、いつものようにドラム談義に花を咲かせていたところ、スネアドラムのチューニングについてたいへん興味深い話になりました。

  • 「均等に張ったあと、崩していくのが面白い」
  • 「整っているけど暴れている、高いけど低い、うるさいけどうるさくない、のような相反する要素が作れる」
  • 「簡単だけど奥が深い。でも試さないのはもったいない」

ここで、はたとひらめきました。

緩んでしまったが心地よく感じたサウンドを再現する事が出来るのではないかと!

さっそくやり方を教えてもらい、さらに自分で試してみました。

 

崩すチューニング

大雑把に言うと、奏者側からみて向こう側に力をかけ、手前側は緩くします。

先述の、以前のチューニング記事でご紹介した均等な状態から、以下の順番、角度でテンションボルトを回します。

  1. 270度締める
  2. 270度ゆるめる
  3. 180度締める
  4. 180度ゆるめる
  5. 180度締める
  6. 180度ゆるめる
  7. 90度締める
  8. 90度ゆるめる
  9. 90度締める
  10. 90度ゆるめる

 

  • 実際に回す角度はスネアドラムや、もとのチューニングによって大きく変わります。応用するときは割合を参考にしてみるとよいでしょう。
  • 上記の打面の写真上の「締める」「ゆるめる」はイメージです。実際のヘッド上のテンションとは異なります。
  • 「ゆるめる」場合は、ゆるめた後、ごくわずかに逆方向(締める方向)に回すと、演奏中にテンションボルトが緩みにくいようです。
  • このチューニングの場合、スナッピーは「7,8,9,10」の4本の間を通る位置にセットする方が良いようです。

 

いかがでしょうか。

ストレートで素直な鳴りから、太く豊かな鳴りに変わる様子を聴き取ることが出来るかと思います。いろいろ試すなかで、効果が出やすい場合、そうでない場合があることが分かりました。

 

効果が得やすい条件

  • 左:薄めのフープ=プレスフープ
  • 右:厚めのフープ=ダイキャストフープ

プレスフープ、またはそれに準じる柔らかめ、薄めのフープだと効果が得やすいようです。

逆に、ダイキャストフープ等硬いフープだとテンションの変化が伝わりにくいだけでなく、フープに歪んだ癖が付いて直せなくなってしまう場合もあるので、避けた方が良いでしょう。

(フープが変形してしまうと、フープそのものの交換が必要な場合もあります。また、今回のチューニングは、フープの種類にかかわらずある程度曲がったくせがついてしまう場合があります。試される場合はご自分の責任においてお願いします)

また、テンションが打面ヘッドにしっかりかかる10テンションであることも必須のようです。8テンションはテンションの伝わり方がよい意味で甘いので、今回ご紹介した崩すチューニングの効果が分かりにくい場合が多いようでした。(今回改めて、8テンションの良い意味での音の甘さ、丸みも心地よいなぁ、と思いました)

 

ボトムはどうするの?

上記の動画ではボトム側(スネアサイド)は触らず、均等なチューニングの状態ですが、充分効果が聴き取れます。ボトムも打面と同じように崩すかどうかは、スネアベッドの周囲の4本をどうするかという問題があるので、(スナッピーの反応を変えたくないので、この4本はできれば動かしたくない等)ケースバイケースのようです。

 

さらに簡易な方法

今回のように打面全てのテンションボルトを調節するほかに、1本~数本のみ調節する方法もあります。例えばライブ等で曲によって瞬時にサウンドを変える効果も期待できます。

たとえば上記の打面の写真中(1)のボルトだけ締める、また(2)のボルトだけゆるめる、等が考えられます。しかしながら、効果がわずかなのと、演奏中にサウンドが変わってしまいやすいため、全体を調整するほうが扱いやすい印象があります。

 

スネアドラム以外への応用

すみません。まだ試し中です。しかし、おそらくタムやバスドラム等へも同じ理屈は通じるはずで、鳴りを活かしつつ余分な余韻を切る、というような事にも活かせるのではないかと考えています。もう少し試してみて、いつかご紹介できればと思っています。

 

おしまいに

今回は、私も研究途中の内容であり、少々わかりにくい点については申し訳なく思いますが、ドラムのチューニングの奥深さ、楽しさが伝われば幸いでございます。

冒頭にも記しましたが、多分に私見だらけの内容になっています。今回の記事をきっかけに、ぜひみなさんの「こうしたほうがもっと良い音だよ」「オレ(ワタシは)はこうしてるよ」のようなお話もお聞かせ願えればと思います。

ぜひ、みなさん自分の音楽にぴったりの自分なりのサウンドを見つけて、より楽しいドラム生活を送っていただけたら、と思い今回はスティックを置くことにいたします。最後までお読みいただきありがとうございます。

 

こちらの記事もどうぞ:アコースティックドラムはチューニングが決め手! スネアドラムのチューニングをしよう

こちらの記事もどうぞ:スタジオ入って5分でドラムセットをチューニングする! (ドラムチューニング入門編)

こちらの記事もどうぞ:今さら聞けないシリーズ



この記事を書いた人

札幌パルコ店 ドラム担当 鳥塚

ドラマーさんのお悩み解決のため毎日元気に営業中! ドラム情報アカウント、@tomtom_toriduka の中の人です。

@tomtom_toriduka

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