ここでは楽器の世界で使われる「サンプリング」について説明します。
サンプリングとは標本化のことで、連続した信号を一定の間隔をおいて測定する技術。アナログ信号をデジタルデータとして扱うためにはこの標本化と量子化と呼ばれる過程が必要となる。
イメージ
元の信号(絵が下手ですみません)
標本化してデジタル化
サンプリングを行う事のできる機器・楽器を「サンプラー」という。現在ではハードウエア、ソフトウエアのどちらでも様々な製品が発売されている。またシンセやワークステーションDJ機器にはサンプリング機能搭載の機種も多く発売されている。
特徴
サンプリング技術を応用した楽器(PCM音源搭載など)では元の音と同じ音程では非常にリアルなサウンドを出すことができる。音程を変えて鳴らすと原音とはニュアンスの異なった音になるため、複数の音程をサンプリングして音色を作る。アコースティック楽器の場合は強弱や奏法によっても音色が変わるので、楽器としてのリアルなサウンドを目指すためには非常に多くのサンプルを収録しなくてはならなくなる。したがって最近のサンプルベースの楽器、ソフトシンセには大容量の傾向にある。(例:パソコンのHDDは100GB以上の空き様容量が必要・・等)
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