サイドチェイン(サイドチェーン)とは、あるエフェクトのかかり具合等を、他のトラックの入力信号等でコントロールする手法。
あるトラックにコンプレッサーをインサートするとそのトラックの音量に従ってコンプがかかるが、別途外部入力を設けることで、そこからの音声信号をトリガーとしてコンプのかかり具合をコントロールできる。
応用例:
サイドチェインの一種である「ダッキング」と呼ばれる方法の活用方法としては、たとえばベースやパッド等のトラックにコンプレッサーをインサートし、コンプレッサーのサイドチェイン入力にキックの音を送ってやることで、キックの音と同期したうねりのある音量変化をつけることができる。この他にも、任意のパートの音量バランスを、任意のトラックの音量で自動で調節する際などにも使われる(例:歌が始まるとバッキングの音量が下がる・・・等)。下記動画参照。
ナレーションが入るとBGMの音量が自動的に下がるといった仕組みもダッキングの応用であった。DTMで「サイドチェイン」は、多くの場合「ダッキング」のことを指すと考えてよいだろう。
※ダッキング (Ducking) は本来はボクシングで相手のパンチを身をかがめてかわす事を意味する。