【DJ】Ortofon Concord Mk2 レビュー

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こんにちは!Ortofon Concord mk2 Digital持ちのスタッフ西岡です!

今回はみんな大好き針のレビュー記事です!!カタログスペックはこちらから!!

そもそもデジタルがメインのこの時代に「DJ用のレコード針」がどういった方に必要になるかと言いますと、レコードでプレイする方はもちろんですが、ターンテーブルを使ってPC内の音源を再生するDVSというシステムをお使いになる方が対象になります。

近年Shure社がカートリッジの生産を中止したこともあり、現行製品の「Ortofon Concord MK2」が気になっていらっしゃる方も多いと思い今回記事に致しました!

それでは今回の記事はレビューという事ですので、カタログに書いてないことをユーザー目線ご説明していきましょう!!

まず最初にOrtofon Concord MK2 になってから接触不良(片チャン)が減ったように感じます!そういう意味では旧モデルより分かりやすく進化しました!!

次に音と波形(ここではSerato DJのScope画面のこと詳しくは⇒コチラ)のお話です!梅田ロフト店ではこちらのすべてを試奏頂けるようになっておりますのでお試し頂くのがベストではあるのですが、今回はレビューさせて頂きます!!

波形はDVSを運用する上で重要になってきますので、店頭のPioneer DJ PLX-1000を同じくPioneer DJ DJM-S9に繋いで、私物のHalf and 半分のコントロールバイナルを使用してSerato dj Proで撮りました!

Concorde MKII MIX

これを基準にします!!音は無難でしっかりしてて、値段が一番安い!!見た目は一番かっこいいかもしれません!!

波形はこんな感じ!綺麗な丸形になってますね。基準という事なのでこんな感じです!

では次

Concorde MKII DJ

Mixよりlowが出るようになってていい意味でオールラウンドですね!PCDJや間に合わせでない限りはMIXよりこっちの方がいいと思います!長時間きくような四つうちのジャンルでお使いいただきやすい音になっております。

波形コチラです!波形はMIXと変わらない形になってます。DVSでの使用感はMIXと変わりないと思いますし、実際試した感じも変わりなく安定していました。

ハイ次

Concorde MKII Scratch

ドンシャリですね!

前のスクラッチよりローの深い帯域の音が表現できるようになってます。加えて音質も良くなっておりますが、今までSHUREや前のスクラッチ使ってた方が80s,90sのトラックを聴くと違和感を感じられるとは思います。

今でいう「高音質」というものが当時のHIP-HOPと合致してないせいかと私は解釈しております。最近のHIP-HOPも最近Trapっぽいトラックも流行ってますし、CDやデジタル音源が普通になってそういう音質の需要も出始めたということでしょう。

波形コチラです!

波形は前の二点より大きくなってますので、理論上より正確にタイムコードを読み取ってくれます。

次は

Concorde MKII Club

Night clubの後継機ですね!

唯一楕円針で、レコードリスナーかDJなら他との違いが一発で分かるほど明確に違いますが、大きく二つ違いがあります。

まず一つ目が「低音」。これはあるあるなのですが、「カタログの数値上、出る帯域はmixと一緒なのに明らかに低い帯域のローがしっかり出てる」というやつです。感覚的に言うと「体に来る帯域の低音」がしっかりでます。中高音も「これが高音質ですよ!」と言わんばかりに綺麗に出ています。

そして二つ目は「音の分離感と立体感」です。他の針は分離感は多少あっても音は平面的です。ですがこれには「音の奥行き」がでてきます。それによって表現される音のゆらぎやうねりによってディープな部分でのグルーヴ感が出せます。ですが音質的にもスクラッチには向いておりません!!

波形こちらです!!DVSを運用する上では針飛び等の心配は無いかと思います!!

最後に

Concorde MKII Digital

DVS用の針ですね

波形は案外小さくTraktorとの相性は抜群で、信号の入力もスムーズなように感じます。

Seratoの場合はコントロールバイナルがVer2.0だとShureより相性がよく、Ver2.5だとShureの方が相性いい感じです。【私物のSL1200mk3d調べ】

Shureも生産終了しますので、DVSの方はこれかScratchで検討頂ければと思います!

波形こちらです!他の波形よりもう少し大きくなっております。波形も大きすぎず小さすぎず、

総評:HIP-HOP以外のジャンルはClubで間違いありません。80s~00sのHIP-HOPを含めたブラックミュージックならばお好みに合わせてScratchと比べて選んで頂ければいいと思います。ハウス系で長時間聞かせたかったり、敢えてもうちょっとローファイなサウンドで聞かせたい場合はDJがオススメです。

おまけ:下の画像の通りアームの部分が取れますので折れても安心、好きなお色に変えてお使いいただけます!!




DJ Jiro

この記事を書いた人
DJ Jiro
梅田ロフト店DJ担当 西岡
20歳からクラブに行きはじめ、2006年頃からのエレクトロミュージックブームを体験。23歳でCDJとミキサーを買いそろえ、翌年DJとして現場デビュー。京都や大阪を中心に国内外の有名アーティストと共演。2014,2015,2017,2018年とDMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIP にも参加。2016年はカナダ、バンクーバーに留学しDJとして活動。
梅田ロフト店 ホームページ

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