【簡易PAシステムレビュー・お店導入編】ポータブルPAシステムdB Technologies / ES503をベースにしたPAシステム 導入レポート

記事中に掲載されている価格および仕様等は記事更新時点のものとなります。

© Shimamura Music. All Rights Reserved. 掲載されているコンテンツの商用目的での使用・転載を禁じます。

津田沼パルコ店スタッフ・伊藤です。

今回は5月に掲載した「簡易PAシステムレビュー]の番外編と言う事で、PAシステムをカフェ&バーに導入したレポートを書いていこうと思います。

簡易PAシステムレビュー記事へのリンクはコチラ↓

【簡易PAシステムレビュー第1弾】JBL / EON206P & 208P編

【簡易PAシステムレビュー第2弾】YAMAHA / STAGEPAS 400BT & 600BTを検証!

【簡易PAシステムレビュー第3弾】JBL / EON ONEを検証!

今回PAシステムを導入頂いたお店は、「簡易PAシステムレビュー 1~3」を読んでお問合せを頂き先日導入が完了したばかりのお店になります。

現在PAシステムの導入を考えられている方には参考になる内容も多いと思いますので、是非最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

お店情報

GOOD DINER INN COPAIN

池袋駅東口から徒歩10分の立地にあるカフェ&バーで、同じ建物内にホステルも併設しているお店になります。

GOOD DINER INN COPAIN公式サイト

PAシステムの相談内容とポイント

今回のPAシステム導入のきっかけは前述にもある様に、PAシステムの導入を考えていたお店のスタッフさんが機種別にレビューを書いた「簡易PAシステムレビュー」を読んで頂いきお問合せを頂いた事でした。

お店としての要望とお話しの中で私が必要だと感じた項目としては、以下の内容が挙げられます。

  • ➀通常営業の他に簡単なライブを行う事があるので、そういったライブに対応出来る機材である事
  • ➁音質のクオリティーが高い機種である事
  • ➂通常営業時のBGMも流したいので、常設出来る事に加えBluetooth対応である事
  • ➃後々プロジェクターを導入する予定がある為、プロジェクターの音声入力がBlutoothでも可能な機種である事
  • ➄お店のスタッフは機材や音楽関係の知識が無いので、ミュージシャンの方が来た際に分かりやすいシステムである事
  • ➅機材の外見もカッコ良くて、お店の外観を損なわないような機種である事
  • ➆出来るだけライブをするアーティストのテンションが上がり喜んでくれる機材である事

この内容なのですが、飲食店や美容室等の施設の傾向として③や④のBlutoothでのBGM再生は比較的必須項目な印象を受けました。

また⑤の外観の印象の問題は、お店毎にイメージという物がある事に対し比較的イメージにそぐわない事の多い音響機材がお店の空間に入り込む事になる訳です。

常設機材として使用する際にスピーカーをスタンドで設置するとお店の中でのスペース確保に加え「いかにもPA機材」という印象をお客さんに持たれてしまう為、スピーカースタンドが不要な形状の機種にするスピーカーを壁や天井に吊るスピーカースタンドを使用しても外観を損なわないような工夫をするといった3つの選択肢を下に、機材の選定を進めていきました。

機材のプランニング

では実際に上記の要望を踏まえた上で、今回導入された機器の特徴やメリット等を解説していきましょう!

PAシステム

db technologies / ES503

まずは肝となるPAシステムです。

今回導入となったシステムは、db technologies / ES503というポータブルPAシステムです。

db technilogiesはイタリアのボローニャに本社を置くブランドで、デジタルアンプを搭載したアクティブスピーカーを中心とした商品で世界100ヶ国以上で高い評価を得ています。

日本での取り扱いは2016年にスタートしており国内での知名度は未だそこまで高くはありませんが、クオリティーの高さからアクティブスピーカーやPAシステムの導入は徐々に増えてきています。

今回このシステムの導入に至った決め手をお店のスタッフさんに伺ったところ、最大のポイントは「小型で音が良かった点」と言う事で要望の中にもあったお店の外観も損なわずライブが出来るシステムとなりました。

このシステムは3chのデジタルミキサーを搭載しており、Blutoothのオーディオレシーバーやシーンに応じたEQのプリセットも搭載。

加えてサブウーファーのレベル調整やハウリング防止の為のマイクフィルターの設定・モニタースピーカー接続を行った際のノッチフィルターの設定等、シンプルで使いやすいながらも環境に応じたセッティングが可能なシステムとなっております。

今回のお店では、BGM再生やプロジェクターの音声出力にも対応したBlutooth機能の搭載に加え簡単な操作も求められていた為、プリセットが搭載されているミキサー機能はかなりポイントが高かった様に思えます。

後ほどの「機材セッティング」のコーナーでもご紹介をしますが、今回は上記画像の様にスタンドは使用せず壁に設置できるブラケットを使用する方法をとりました。

ミキサー

YAMAHA / MG12XUK

続いてはミキサーです。

PAシステム本体に3chのデジタルミキサーは搭載されておりますが、ライブで想定される人数が最大で3~4人の編成もあり得るという事でしたので別途ミキサーを設置する事にしました。

こちらのミキサーはYAMAHAのMGシリーズの中でも最近発売された機種で、12Input仕様(6系統のMic/Line入力・3系統のステレオ入力)を搭載しながらもフェーダー仕様ではなくノブ仕様となっている事で、従来のミキサーに加え省スペースで設置が可能となっております。

加えてライブ時のミキサーの操作はアーティスト側で行う事を想定していた事もあり、フェーダー仕様よりもノブ仕様の方が効果的であると考えたのもMG12XUKを選んだポイントになります。

更には24種類のSPXによるデジタルエフェクトも搭載している為、ライブの際のリバーブやディレイ等にも対応出来ます。

ミキサーに関しては当初、利便性を考えワイヤレス対応やタブレット端末対応の小型デジタルミキサーも候補に挙がってはいましたが、アーティスト側でのオペレートを考慮した際にリハーサルスタジオ等で馴染みのあるYAMAHAのアナログミキサー・MGシリーズが最適なのでは?という事で、今回はYAMAHAのアナログミキサーを導入するに至りました。

YAMAHA / MG12XUK

(税抜)¥34,000 (税込 ¥36,720)

JANコード:4957812624022


この商品をオンラインストアで購入する

マイク

SHURE / BETA58A & KSM8/N

マイクはSHUREのBETA58AとKSM8を選択。

BETA58Aを選んだ理由としては、今回スピーカーが常設状態でライブを行うであろう場所の後方に設置される事から指向性がハウリングに強いスーパーカーディオイドであった点に加え、温度や湿度変化に強いマイクである点が挙げられます。

SHURE / BETA-58A

(税抜)¥25,200 (税込 ¥27,216)

JANコード:0042406220989


この商品をオンラインストアで購入する

次にKSM8ですが、こちらのマイクは発表依頼多くの有名アーティストに使用され瞬く間に業界スタンダードマイクになった経緯があります。

お店側からも「アーティストのテンションが上がって喜んでくれる機材」という要望があった事から、お店側から是非導入したいという強い希望から今回の導入に至りました。

確かにお店の常設機材でKSM8が設置されていると、演奏する側のテンションもあがりますよね!

SHURE / KSM8/N

(税抜)¥67,200 (税込 ¥72,576)

JANコード:0042406464918


この商品をオンラインストアで購入する

機材セッティング

導入機材が決定した後は、いよいよ機材のセッティングです。

ここではセッティング時の流れに沿って、ご紹介していきます。

まずはスピーカー用ウォールブラケットの設置です。

今回のお店は壁がコンクリートだった為、ウォールブラケットの設置の他スピーカーケーブルの配線経路もお店側が依頼した専門の業者さんに依頼をして施工して頂きました。

※島村楽器では施工業者さんの手配&ご紹介等を承っておりません。実際に導入を検討されるお客様ご自身で施工業者さんへの依頼が必要となります。

スピーカーブラケットの設置&スピーカーケーブルの配線が終了したタイミングで、スピーカーを設置していきます。

更にこのタイミングで、スピーカーの角度も指向性(HxV)95° × 65°に沿って決めていきます。

スピーカーの設置が終わったタイミングで、実際に音楽を流して聴こえ方等の確認をしていきます。

次にミキサーの設置です。

置き位置はサブウーハーの上になります。

設定等はサブウーハーの中にあるデジタルミキサーで行う事もあり、出来るだけ操作を一か所で行える様にしています。

ミキサーとスピーカーシステムの接続には国産ブランドNEOオヤイデ電気の音声ケーブルd+class B seriesを使用し音質アップを図ります。

最大で3本のマイクを使用出来るよう、設置当日はマイクを3本接続し音場の確認をしていきます。

マイクは機材紹介にもある通り、SHUREのBETA58AとKSM8です。

加えてマイクスタンドは、On Stage StandのMS9701B+を使用しています。

このスタンドはOn Stage Stnadのマイクスタンドの中でも比較的重量が重く、余計なノイズを拾い難いマイクスタンドとなっております。

お店の前は片側2車線の道路でトラックの往来もある事から、振動に強い重めのマイクスタンドをチョイスしました。

更にお店には電子ピアノもありましたので、Headphone/Line出力からミキサーのステレオ入力chへ接続しています。

通常営業時はミキサーを使用しない事に加え、ウーハーの位置も変更となるとの事なので設置位置の確認と音の確認を行います。

といった流れで全ての作業が完了。

お店のスタッフさんにも音を確認して頂きつつ、Bluetoothの接続方法等も確認して頂きました。

カフェ等のお店での簡易PAシステムの導入について

最後にカフェやバー等での簡易PAシステムの機材導入についてのポイントをご案内しようと思います。

まずは、お店の意向やよってシステム構成は全く変わってくると言う事です。

今回ご紹介したGOOD DINNER INN COAPINさんの例で見てみると、BGM再生も兼ねる為に常設機材としての前提があった為スピーカーのスタンド設置を極力避けようとした事やBlutooth接続が必須条件だった事、スピーカー設置位置の関係からマイクの指向性をスーパーカーディオイドにした事等、様々な要素がありました。

ライブの時にだけ設置をする事が前提であれば、YAMAHA/STAGEPASシリーズやJBL/EON200シリーズという選択肢も現実味があったように思えましたし、

YAMAHA / DXR8を天井に吊るという案も最後まで迷われていました。

実際、DXR8の様な小型パワードスピーカーを導入したいというお話は他の案件でも良く出てきたりします。

今回の場合は実際に、BOSE/L1 Compactの様なサブウーハーと一体化したラインアレイタイプが候補として挙がっていたり・・・

最終的には、お店の環境下で総合的に見て一番良いパフォーマンスが出来るシステムという事が決め手となりES503を中心としたシステム構成になりましたが、一つのお店の中でもこれだけ多くの選択肢が生まれるので、他のお店であれば違ったシステム構成になる可能性があるのは言うまでもない事です。

システムを考え導入する上では、

システムの中で、どこに重点を置くのか?

どういったイメージでPAセットを置きたいのか?

この2点が非常に重要になってきます。

今回GOOD DINER INN COPAINさんのスタッフさんとも、多くのお話しさせて頂き様々なパターンを考え最終的な形になりました。

今回のシステム導入後、お店でもライブが開催されておりご好評頂いているとの事でした!

このレビューを読んで頂き、もし興味を持たれた方がいらっしゃいましたら是非ご相談下さい。

環境に一番適したPAシステム導入のお手伝いが出来ると思いますよ!

※今回ご紹介したメインのPAセットであるdBTechnologies ポータブルPAシステム / ES503も近いうちに店頭に再展示予定です。

ご興味のあるお客様は、是非お気軽にお問合せ下さい。


津田沼パルコ店デジタル担当 伊藤(いとう)
この記事を書いた人
津田沼パルコ店デジタル担当 伊藤(いとう)

マイク、ミキサー、ヘッドホンが得意分野です。マイクやヘッドホンは、本当に選び方に人柄が出る面白い機材です。今まで以上に品揃えも充実しましたので、是非皆様に合ったマイク・ヘッドホン選びのお手伝いをさせて下さい!ミキサーのご相談も大歓迎です!

津田沼パルコ店
津田沼パルコ店

千葉県船橋市前原西2-18-1 津田沼パルコ A館 5F

電話番号:047-474-7700

営業時間:10:00〜21:00

HP:http://www.shimamura.co.jp/tsudanuma/

↑ページトップ