実録!ZOOM LiveTrak L-12 でバンド録音

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これですよ、これ!デジタルアドバイザー、ジョウボウはこんな機材を待っていました!

レコーディングをバンドマンの手に取り戻す機材、ZOOM / LiveTrak L-12。福岡で活躍中のバンド「世界のザキ」の演奏を実際にレコーディングしながらのレビューをお届けします。

録音、音楽制作のメイン機材がMTRからパソコンに移って、どれくらい経ったでしょうか…。
バンドマンもスタジオ練習の際に、パソコンとオーディオインターフェースを持ち込んでい録音をしているのをよくみかけます。
ただ、クオリティの高い録音が安価に出来るようになった反面、録音は「詳しいメンバーの担当」なんてバンドも増えているのでは?

そこで、ZOOMの新製品、LiveTrak L-12です!
今までありそうでなかった、レコーディングミキサーとでも言いましょうか、ミキサーを操作する延長で、簡単に高音質なバンドの一発録りが可能になっています!

L-12 主な特徴

  • ライブにも使用可能な12chのデジタルミキサー(コンプやエフェクト搭載、9のシーン記憶が可能)
  • SDカード、パソコン、iPhoneなど(※)に最大14トラックの同時録音(最大24bit/96hHz)が可能
  • 5つのヘッドホンアウト(個別のモニターミックスを作成可能)

(※iPhoneでの録音には別途Apple Lightning – USBカメラアダプタが必要です)

他にもたくさんの機能がありますが、この記事ではバンド録音にフォーカスして少し絞ってお伝えしていきます。

これでバンド録音をするのに何が便利なのかと言うと、

普段のスタジオ練習の延長で
簡単に良い音で!!
マルチトラックレコーディングが出来てしまう!!!

ということにつきます!
録音時にパソコンを使わなくても良い、というのは、改めて体験すると、やはりかなり快適です。

LiveTrak L-12でのバンド録音の方法

バンド録音をするためにL-12を使うときに準備すること。それは、

普段の練習に使っているミキサーの代わりにL-12を設置し、マイクを追加でセッティング

これだけです!

島村楽器のスタジオでの使用例

島村楽器のスタジオでは、マイクは基本3本ご用意しており、追加マイクは1本108円/1時間で用意しています。(店舗によって最大本数は違いますので、別途ご確認ください)

L-12を持ち込み、必要であればマイクを追加でレンタルし、演奏するだけ!

(スピーカーから音を出すためには余っているシールドを1本か2本と、必要であればヘッドホンもご準備ください)

一発録りがグッと身近になりますね!

LiveTrak L-12を「バンド機材」として導入して、録音機材を囲みながら、ワイワイ録音が可能です!

では、LiveTrak L-12で実際に録音してみます!

今回は、福岡で活躍中のバンド「世界のザキ」に協力いただき、実際にLiveTrak L-12で録音をしました。

世界のザキ プロフィール

2012年結成。福岡を拠点に全国でコンスタントにライブ活動を続けながら2017年現在までに4枚のアルバム、2枚のアコースティックアルバムその他諸々を含む78曲をリリース。時に奇天烈、時に哲学的な歌詞、中毒性の高いメロディーやサウンド、常軌を逸したライブパフォーマンスで熱心な音楽ファンからの支持を集めている。

HP: http://sekainozaki.tumblr.com/

あれこれ書く前に、録音した音源を聴いていただきましょう!

では、どのように録音を進めたかをレポートしていきます。

【セッティング】

世界のザキは、ギターボーカル、ギター、ベース、ドラムという4人編成のバンド。録音した曲では、ギターとベースの2人がコーラスも担当します。
今回は「せっかくなのでLiveTrak L-12の性能を使い切りたい!」とのバンドの希望により、ドラムに複数マイクを立てて録音し、全員がヘッドホンでのモニターをしながらの一発録りで録音しています。

各トラックのセッティングを表にして見ました。

 Ch 1 2 3 4 5 6 7 8 9/10 11/12
 収録楽器 Dr Kick Dr Snare Dr Tom Dr Tom Dr Top Dr Top Gt1 Gt2 Vo/Cho Ba
 接続 マイク マイク マイク マイク マイク マイク マイク マイク マイク ライン

ドラム、ギターアンプにはマイクを立て、ベースをラインで出力しています。
マイク10本での大所帯でのセッティングとなったため、スタジオ設置のミキサーも駆使してのセッティングとなりましたが、同じ編成でもドラムに立てるマイクを減らせば、マイクは6本からの準備でOKです。
その場合はこんなセッティングになるかと思います。

 1  2  3  4  5  6  7  8  9/10  11/12
 Dr  Ba  Vo  Cho  Cho  Gt1  Gt2

そしてそれぞれにヘッドホンでモニターミックスを構築。

ボーカルのモニターには声を強めに、ベースのモニターにはギターを少し下げてドラム大きめに、という感じで、一人一人の要望に応えたモニターを設定。
また、ヘッドホンでのモニターを構築することで、ボーカルやベースの音を外のスピーカーから鳴らさなくても良くなるため、「ベースの音がドラムを収録しているマイクにも収録されてしまう」といった音の被りを軽減し、クリアな録音が可能になります。

録音品質は、今回は24bit48kHzを選択。パソコンは使わずに、本体に設置したSDカードに録音します。
ではでは、いよいよ録音ボタンを押し、せーので演奏をレコーディング!

これで録音はOKです!

冒頭の音源では、この後パソコンにデータを移し、DAW(Cubase Pro9)で少し音を整えてあります。
DAWで編集をするかどうかは少し迷ったのですが、実際にLiveTrak L-12が使われる環境を想定すると、ミックスはDAWで行う方がリアルだと考え、過剰でない範囲で音を整えています。

 各トラックのイコライザー  iZotope / Neutronで自動設定
 各トラックのコンプレッサー  iZotope / Neutronで自動設定
 リバーブ  Waves / H-Reverb
 マスター処理  Waves / L3-16でピークだけ抑える
 ボーカル処理  Waves / Vocal Rider(ボリュームだけの自動調整) Celemony / Melodyneでピッチ調整(ここは手動も併用)
 ベース処理  Waves / Renaissance Bass(ラインで録っているため、リアンプ代わりに)

極力、ミックスを担当した私の趣味や力量に左右されないように、自動で処理をしてくれるプラグインをメインで使用し、それ以外はプリセットそのままで設定しています。
同じプラグインを揃えれば、同じクオリティのミックスが出来る、ということです!

LiveTrak L-12だけでも簡易的なミックスは可能ですが、その場合、録音段階でコンプレッサーなどの設定まで詰めて録音することになります。
せっかくの簡単操作のLiveTrak L-12ですので、スタジオではサクッと録音して、持ち帰っての編集がオススメです!

LiveTrak L-12でのスタジオバンド録音ワークフローまとめ

  • 必要数マイクを立てる
  • スタジオに設置されているミキサーの代わりにL-12を接続(必要であればその後、普段のミキサーに接続)
  • 録音するトラックをONにして、録音開始・せーので演奏!

今回は使用しませんでしたが、クリックを聴きながら一人一人録音、ボーカルだけ後録りなど追加でトラックを重ねることなども勿論可能です。
USBメモリを用意すれば、メンバーそれぞれがその日に録音テイクを持ち帰ることも出来ます。
うーん、便利!

LiveTrak L-12での録音を終えて

とにかく録音のセッティング、操作が楽々!

いやぁ、本当に快適なレコーディングでした。

また、パソコンでなくハードウェアに向き合うことで、作業感が減る、というのもバンドのテンションを保つのに役立ったと感じました。

音質が良い!

録音機材として重要な部分として、音質が良い、というのは欠かせない要素です。
想像以上に素直でクリアな録音ができたので、正直驚いています。

ヘッドホンでのモニターが生演奏用に音作りされている!

録り音は素直なのですが、ヘッドフォンにモニターで出力した音質が、非常にはっきりした元気のあるサウンドだったところも好印象です。バンドサウンドの中でもしっかりとモニターをしながらの演奏が可能になっています。

何よりも、録音していて楽しい!

これ、本当に大事です。機材の操作の不安が頭の片隅にあると、なかなか良いテイクって取れなかったりします。
LiveTrak L-12はここが抜群にクリアされています!

バンドマンのみなさま、LiveTrak L-12を使って、ガンガン録音をしていきましょう!


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デジタル楽器アドバイザー 上坊(ジョウボウ)
この記事を書いた人
デジタル楽器アドバイザー 上坊(ジョウボウ)

地元名古屋を離れ九州に移るにあたって、バンド活動から夜な夜なDTMerに鞍替え。
バンドの録音やミックス、頼まれPAなどをこなしている内に、気が付けば「デジタルな人」というポジションに。社内でも「え、ギター弾けるんですか?」と言われ続け、泣きながらデジタル機材の啓蒙に勤しんでおります。
ギタリストや楽器演奏者目線の「デジタル機材を使った、便利な音楽生活」をわかりやすく、かつ深くご案内していきます。

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