こんにちは、津田沼パルコ店スタッフ・伊藤です。
今回は人気のイヤホンブランド徹底比較という事で、多くのラインナップを要し様々な環境で使用されている人気ブランドSHUREと今年発売され今や品薄状態となっている話題のFenderのイヤホンを、3つの観点から比較していきたいと思います。
サウンドキャラクター
まずは、サウンドキャラクターでの比較になります。
ここでは、イヤホンの心臓部でもあるドライバー(電気信号を空気振動に変換するユニット)の数毎にラインナップ分けをし比較していきたいと思います。
ドラーバー数・1基
SHURE / SE215
SHUREのイヤホンシリーズの中ではエントリー機種に位置している本機種ですが、キャラクター的には非常にフラットな印象を受けます。
色々なジャンルを聴いてみたいという方や、弾き語り系の歌モノや宅録での使用などがオススメです。
SHURE / SE215SPE
前述のSE215の低音をより強化しケーブルを短くするなどポータブルプレーヤーで使用する事に重点を置いた機種になっており、非常に人気の高いモデルとなっております。
ロックはもちろんヒップホップやEDM等、グルーブ感をしっかりと味わいたいジャンルに非常にオススメです。
Fender / DXA1
ドラム周りの音が非常に聴きやすい印象のある本機種。
Fenderのイヤホンシリーズの中ではエントリー機種に位置しておりますが、リズムのカッチリ感とグルーブが心地良いのでオススメのジャンルとしてはロックやメタル等が良く合うと思います。
Fender / FXA2
若干のドンシャリ感があり、派手な音が好きな方にはピッタリな機種となっております。
ドンシャリとは言いつつも特別ボーカル等の中域が埋もれる事も無いので、ポップス等の歌モノや少人数編成のジャズ等にオススメです。
SHURE / SE315
ドライバー数が1基ですが、こちらの機種はバランスドアーマチュア型ドライバーを搭載したモデルとなっており、更に低音をチューンド・ベースポートで補強している為、低音の輪郭は非常に良く捉える事が出来ます。
むしろ、ベースのフレーズをしっかりと聴きたい方やベーシストの方には非常にオススメです!
ドラーバー数・2基
SHURE / SE425
バランスドアーマチュア型ドライバーを2基(高域+低域)搭載したSE425の最大の特徴は、低域から高域まで非常にバランスが良いという点になります。
リファレンス音源の試聴や、ピアノやアコースティックギター等の再生帯域が広い楽器に加えポップス等に非常にオススメです。
Fender / FXA5
Fenderのイヤホンシリーズの中で、唯一ドライバーがバランスドアーマチュア(高域+低域)のみの構成となっている本機種ですが、攻めのチューニングが施されているのが特徴です。
ギターのリフやシンセのリード系等、デジタルのピコピコ系の音色を多用するロック系の音楽を聴きたい方にはかなりオススメです。
Fender / FXA6
ドライバーユニットにダイナミック型とバランスド・アーマチュア型を搭載したハイブリット型使用となっているFXA6ですが、キャラクターは中域を軸に非常に聴きやすい音作りが施されています。
歌モノのリスニングに加え、ライブ時のモニターでボーカルが埋もれる事無くしっかりと聴きたい方には最適な1台となっております。
ドライバー数・3基
SHURE / SE535
バランスドアーマチュア型ドライバーを3基(低音2基+高音1基)を搭載しているSE535は、奥行きのある低音が特徴的です。
SHUREのバランスドアーマチュア型ドライバー搭載機種の中でもファンの多い機種になり、音圧のある低音に加え非常に分離間が良いのでジャンルを選ばず聴くことが出来ますが強いてオススメを挙げるとすれば、ロックやポップス等比較的リズムがはっきりとしたジャンルでは実力をフルに発揮すると思います。
SHURE / SE535LTD
前述のSE535の高域を更に強化したチューニングが施されている本機種の特徴は、やはり高域の伸びにあります。
ただ単に高音が誇張されているのでは無くバランス的に見てもハイエンドの音までしっかり聴き取れるので、エレキギターのピッキングニュアンスやドラムのシンバルの余韻の再現度は非常に高く、ジャズを聴くにも非常に定評があります。
Fender / FXA7
Fenderイヤホンシリーズの中でフラッグシップモデルとなる本機種ですが、ドライバー構成はダイナミック型1基+バランスドアーマチュア型2基のハイブリッド仕様となっております。
ギターのピッキングニュアンスやドラムのスティックやペダルのアタック音等の細かいニュアンスが非常にリアルに聞き取れる事に加え、収音環境もリアルに伝わって来ますのでライブ音源を聴くにも非常にオススメです。
ドライバー数・4基
SHURE / SE846
バランスドアーマチュア型ドライバーを4基(高音1基+中音域1基+低音2基)を搭載したSE846は、本物のサブウーハーのレスポンスを再現した上位機種になります。
優れた解析度の為、音楽制作やPA等でのモニタリング使用にも適しておりプロクリエイターにも多くの愛用者がいます。
またオークストラ等の多くの楽器を使用している音楽でも各パート毎の再現度は非常に高く、まさにジャンルレスで様々な音楽を楽しむことが出来ます。
カラーバリエーション
次に普段持ち歩く物として、気になる外見の部分でカラーバリエーションの比較です。
両ブランド共に全機種を通しての共通カラーに加え、機種毎に異なるカラーバリエーションを展開しています。
SHURE
SHUREは、SE215はクリア&トランスルーセントブラック(半透明のブラック)の2色展開・よりポータブルプレーヤー仕様に特化したSE215SPEはブルー仕様となっております。
SE315はクリア&ブラック
SE425はクリア&メタリックシルバー
SE535はクリア&ブロンズの2色展開に加えSE535LTDではカラーにレッドが採用されています。
更にSE846では、シリーズ最多のクリア・ブロンズ・ブラック・ブルーの4色展開となっております。
SPE(スペシャルエディション)を除く全シリーズに共通しているカラーはクリアのみで、各ラインナップ毎にカラーの質感も変わってきますのでカラーの見比べも面白いかも知れませんね!
Fender
Fenderのカラーバリエーションは、エントリーモデルのDX1Aではトランスルーセント チャコール(半透明のグレー)の1色展開となっております。
FXAシリーズではグレード毎にカラーリングが異なりますが、FXA全機種の共通カラーはメタリックブラックが採用されています。
ラインナップ毎では、FXA2ではブルー&メタリックブラック
FXA5では、シルバー&メタリックブラック
FXA6では、レッド&メタリックブラック
フラッグシップモデルでもあるFXA7では、ゴールド&メタリックブラックが採用されています。
更にFXAシリーズで特筆すべき点として、カラーリングはFenderのエレキギター/ベースと同じ塗装方法で製作されており、楽器同様のフィニッシュとなっております。
お持ちの楽器に合わせたカラーリングで機種を選ぶのもオススメです。
設定価格
ここまでの機種別比較を踏まえて、最後はやはりどうしても気になるお値段ですね!
ここでは、5つの設定価格に分けて比較していきたいと思います。
1万5千円以下
まずは、手軽に音を楽しみたいという方にオススメなエントリーモデルを多く要するこの価格帯です。
実はここで紹介している機種は、コストパフォーマンスに優れたモデルが多く揃っています。
津田沼パルコ店 販売価格
SHURE / SE215
(税込) ¥10,978 (税抜 ¥9,980)jan:0042406197007(CL)
jan:0042406196949(BK)
SHURE / SE215SPE
(税込) ¥13,167 (税抜 ¥11,970)JAN:0042406320504
Fender / DXA1-CHARCOAL 生産完了
(税込) ¥13,200 (税抜 ¥12,000)
JAN:0885978714988
1万5千円~3万円
この価格帯から、バランスドアーマチュア型ドライバーを搭載したモデルが少しずつ出てきます。
今使っているイヤホンを、少しグレードアップしたいという方に人気の設定価格帯です。
津田沼パルコ店 販売価格
SHURE / SE315
(税込) ¥22,880 (税抜 ¥20,800)JAN:0042406178358(CL)
JAN:0042406178419(BK)
Fender / FXA2
(税込) ¥27,280 (税抜 ¥24,800)JAN:0885978714995(BLUE)
JAN:0885978717620(BLACK)
3万円~5万円
この価格帯から、複数のドライバーを搭載しているモデルが登場します。
よりリアルな音質を求める方にオススメな機種が揃ってきます。
津田沼パルコ店 販売価格
SHURE / SE425
(税込) ¥31,680 (税抜 ¥28,800)JAN:0042406178471(CL)
JAN:0042406178532(V)
Fender / FXA5
(税込) ¥41,580 (税抜 ¥37,800)JAN:0885978715008(SILVER)
JAN:0885978717637(BLACK)
5万円~8万円以下
こちらの価格帯は、ドライバー構成がハイブリッド(ダイナミック型&バランスドアーマチュア型)になったり3基以上のドライバーを搭載している機種があったりと各機種毎にキャラクターが立ってきます。
自分の好みのサウンドキャラクターを追及したい方には、豊富なバリエーションもありますのでオススメです。
津田沼パルコ店 販売価格
SHURE / SE535
(税込) ¥54,780 (税抜 ¥49,800)JAN:0042406178594(CL)
JAN:0042406178655(V)
SHURE / SE535LTD
(税込) ¥61,380 (税抜 ¥55,800)JAN:0042406231381
Fender / FXA6
(税込) ¥54,780 (税抜 ¥49,800)JAN:0885978715015(RED)
JAN:0885978717644(BLACK)
Fender / FXA7-GOLD
(税込) ¥69,080 (税抜 ¥62,800)JAN:0885978715022(GOLD)
JAN:0885978717651(BLACK)
8万円以上
普段ポータブルプレーヤーや各種再生機等でとにかく最高の音を聞きたいという方、本格的にミックスにも使用したいという方にオススメです。
思い切って、手を出してみたいところですね!
津田沼パルコ店 販売価格
SHURE / SE846-BLU-A
(税込) ¥109,780 (税抜 ¥99,800)JAN:0042406397759
SHURE / SE846-BNZ-A
(税込) ¥109,780 (税抜 ¥99,800)JAN:0042406397780
SHURE / SE846-K-A
(税込) ¥109,780 (税抜 ¥99,800)JAN:0042406397803
SHURE / SE846-CL
(税込) ¥109,780 (税抜 ¥99,800)JAN:0042406277471
総括
いかがでしたでしょうか?
今回は3つの観点から人気の2ブランドのイヤホンの比較を行ってみましたが、店頭でお客様のお話しを伺っているとこの3つの要素で迷われている方が大半です。
店頭に展示している機種を端から全て聴き比べて行くのもイヤホンを選ぶ1つの方法ですが、大体5機種を超えた辺りから疲れてどれがどれだか解らなくなって来ちゃいますよね?
これは経験談ですが実は狙っていた機種の1ランク上を試すと意外としっくり来てしまったりしてしまうんですが、ご自身の重要視するポイントを絞ってイヤホンを選ぶのも1つの方法かも知れませんよ!
津田沼パルコ店デジタル担当 伊藤(いとう)
マイク、ミキサー、ヘッドホンが得意分野です。マイクやヘッドホンは、本当に選び方に人柄が出る面白い機材です。今まで以上に品揃えも充実しましたので、是非皆様に合ったマイク・ヘッドホン選びのお手伝いをさせて下さい!ミキサーのご相談も大歓迎です!
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