【NAMM 2016】エレクトロニック・レイヤード・カホン Roland EC-10 速攻レビュー

記事中に掲載されている価格および仕様等は記事更新時点のものとなります。

© Shimamura Music. All Rights Reserved. 掲載されているコンテンツの商用目的での使用・転載を禁じます。

EC-10_3_

Roland(ローランド)がアコースティック・カホンにエレクトロニック・サウンドを組み合わせて演奏できるエレクトロニック・レイヤード・カホン「EL Cajon EC-10」を発表しました。速攻レビューをあわせてお伝えいたします。

電池駆動対応、スピーカー搭載により好きな場所で手軽に演奏可能

誰でもすぐに音が出せて、ドラムと比べて持ち運びもラクラク。ちょっとビートが欲しい時に誰でもすぐにプレーできる打楽器「カホン」は、手軽なリズム楽器として今とても人気があります。そんな親しみやすいカホンですが、この度Rolandから今までのカホンの概念を打ち破る製品が発売されました。それが「EL Cajon EC-10」です。(以降、"エル・カホン(EL Cajon)"=スペイン語で"ザ・カホン" という意味)

エル・カホン:3つの特徴

  • カホン1台で多彩なパーカッションサウンドが出せる
  • バッテリー内蔵、どこでも手軽に演奏ができる
  • 簡単に操作ができる

そもそもカホンという楽器の魅力とは「どこでも手軽に打楽器の音が出せる」こと、そして「誰でもすぐに音が出せる」ことです。ただ今まではあくまでも「カホンのアコースティックサウンド」に限られていました。エル・カホンはいつものカホンサウンドに電子音を加えることで、厚みのあるサウンドや、より多彩なサウンドをどこでも楽しめるようになっています。

さて「エレクトロニック・レイヤード・カホン」というネーミングからいくつかの疑問を持つ方もいらっしゃると思います。まずは・・

「これはピックアップ付きのカホンなの?」

答えは「ノー」です。エル・カホンにはLine Outが装備されていますが、ここからカホン自体の生音は出力されません。出力されるのは電子音(レイヤーサウンド)のみとなります。「レイヤード」とは「重ねる」という意味ですが、このエル・カホンは「アコースティック・カホンに電子音を重ねて音量や音色バリエーションを増やすことができる」という楽器です。したがってカホン自体の生音をPAで出す必要がある場合はマイクで音を拾う必要があります。

ちなみにマイキング推奨ポイントは

  • EL Cajon 前面のスピーカー・ホール兼バスレフ・ポートの前に設置
  • EL Cajon 筐体背面中央、取っ手下部周辺に設置

ということですが、純粋にカホンの生音だけを拾う場合は筐体背面中央、取っ手下部周辺(下図)が良さそうですね。

0014

「どんな音が出るの?」

当然これは気になりますね。さっそく試してみましょう。まずカホンだけの音を聴いてください(ハンディーレコーダーでマイク収録)。

次に電子音だけを聴いてみましょう。(ライン録りした電子音のみ)

それでは二つの音を重ねてみましょう。(カホン生音+スピーカーの電子音をハンディーレコーダーでマイク収録)

音に厚みが出て、輪郭もはっきりし、迫力が増しましたね。これでストリートなど野外で演奏する時にも周りの楽器に埋もれないで聴かせることができますね。

「どんなことができるの?」

カホンを演奏していてこう思ったことはありませんか?

  • リバーブをかけたい、
  • ドラムサウンドが欲しい
  • タンバリンやウィンドチャイムの音が欲しい
  • "カッ、カッ、カッ、カッ"というリムショットが欲しい
  • ダラブブッカのサウンドを使いたい

エル・カホンがあればこれらがすべて実現可能になります。収録されている30種類のサウンドの中からいくつか音を聴いてみましょう。動画とサウンドはすべてカホン生音+スピーカーからの電子音をハンディーレコーダーでマイク収録したものです。

カホンサウンド(音色名:バーストカホン)

カホンサウンド(音色名:ソフトカホン)

パーカッションサウンド(音色名:カホン&タンバリン)

ドラムサウンド(音色名:スチールスネア)

パーカッションサウンド (音色名:カホン&クロススティック)

パーカッションサウンド (音色名:ダラブッカ)

他にも「カホン&シェーカー」、「ブガラブー&ジャンベ」、などといったパーカッションサウンド、「ウッド・スネア」、「ファット・キック」といったドラムサウンド、そして「スクラッチ&ボイス」など遊び心あふれるエフェクトサウンドも収録されています。

さて、繰り返しになりますが、エル・カホンのスピーカーからは電子レイヤー音のみが出力され、カホン本体の音はスピーカーからは出ません。動画ではボリュームを約80%程度で鳴らしていますが、カホンの生音との混ざり具合でおよその音量は分かると思います。なおスピーカーの出力は3Wであるため、ギンギンのロックバンドの中で演奏するのはさすがにきびしいですが、カフェやストリートのアコースティック・ライブであれば、十分ではないでしょうか。

トップパネル コントロール部分

EC-10_5_

音色はここで切り替えます。カホンの上部分についていますので、座ったまま操作ができます。また、ワンタッチで電子音をミュートさせることもできます。

「どうやって音を拾っているの?」

エル・カホンは打面2箇所(エッジ部分、ヘッド部分)にセンサーがあり、ここをヒットすることで衝撃を拾って電子音を出します。

EC-10_2_

エッジ部分(Edge)はど真ん中がスイートスポットです。ここをヒットします。アコースティックのカホンでエッジの角をヒットするプレーヤーもいるかと思います。エルカホンではここからは電子音は出ませんのでご注意ください。

下のベース部分(Head)はスピーカーからやや左、打面の振動をキャッチしすい場所にあります。三日月のやや左、と覚えておきましょう。

センサーについては「Threshold(スレッショルド)」と「Trigger Balance(トリガーバランス)」の2つの調整機能があります。「Threshold」はセンサーの感度で、電子音を鳴らすための叩く強さを調整します。トップパネルのボタンで調整します。また「Trigger Balance」は2つのセンサーのバランスを調整します。リアパネルのつまみで調整します。「もう少し上をヒットした時もベース音が反応して欲しい」、といった微調整をしたい時に使います。

「スピーカーから外部音源を鳴らせるの?」

こんなエル・カホン、野外で演奏するにはもってこいですが、iPhone,iPadなどを接続できるMIX IN端子も装備しています。これでお気に入りの楽曲にあわせてエル・カホンでパフォーマンスすることもできます。

EC-10_6_

ギターやシンセなど他の楽器をエル・カホンのスピーカーから鳴らすことはできませんのでご注意ください。

「バッテリーはどれくらいもつの?」

単三電池6本で最長12時間の演奏が可能です。

リアパネル

EC-10_1_

電子レイヤー音を外部スピーカーに出力可能

リア・パネルにエレクトロニック・サウンド・アウト端子を搭載し、各キットの電子レイヤー音を外部のアンプやPA 機器などに出力可能です。特に低音を増強したいときに使用すると、さらに迫力のあるサウンドが得られます。

持ち運びもセッティングもラクラク

本体内に3W のスピーカーを搭載、さらに電池駆動にも対応しているため電源が確保しにくい場所でも演奏が可能。重さも6.0kg と可搬性に優れ、製品サイズは一般のカホンと同等ですので汎用のカホンケースが使用できます。持ち手ハンドルが付いているので持ち運びもラクラク。これは便利ですね!

EC-10_4_

いつものプレーにプラスアルファ。どこで演奏していても、手軽に音を切り替えてバリエーション豊かな演奏が可能になるエル・カホン、自分だったらどの曲にどう使うか?なんて考えるだけで楽しみですね。

特徴

  • 見やすい画面とシンプルなボタン・レイアウトで安心の操作性。
  • 3Wのアンプスピーカーを搭載。電池駆動にも対応。
  • MIX IN 端子をつかって、お気に入りの楽曲にあわせて演奏が可能。
  • 様々な音楽ジャンルに対応する30 種類の電子レイヤー音を内蔵。
  • アコースティック・カホンのサペリ材を打面に使用。
  • 外部PAシステムやアンプなどを使用して、電子レイヤー音を出力。

主な仕様

  • 打面素材:サペリ製合板
  • 筐体素材:中質繊維板(MDF)
  • スピーカー:同軸型16cm(6.5 インチ)、3W
  • 音色キット数:30 (カホン10、パーカッション10、SFX10)
  • 音色種類:2 (ヘッド、エッジ)
  • コントロール:
    • リア・パネル:POWER 、VOLUME つまみ、TRIGGER BALANCE つまみ
    • トップ・パネル:サウンド・グループ選択ボタン×2、キット番号選択ボタン×2
  • 接続端子:
    • ELECTRONIC SOUND OUT 端子(モノラル標準タイプ)
    • MIX IN 端子(ステレオ・ミニ・タイプ)
  • 外寸寸法:295(幅)×298(奥行)×495(高)mm
  • 質量:6.0kg (電池含む)
  • 電源:
    • ACアダプター(DC 5.7V)
    • アルカリ電池(単3形)×6
  • 消費電流:250mA
  • 連続使用時の電池寿命:通常演奏での使用12時間・最大負荷での使用6時間(電池の仕様、容量、使用状況によって異なります)
  • 付属品:取扱説明書、ACアダプター、保証書

クイックスタートビデオ公開!

発売日

2016年1月23日

販売価格

(税抜)¥45,000 (税込 ¥48,600)

JANコード:4957054507664


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

「電子ドラム」タグの関連記事

↑ページトップ