YAMAHA MGPシリーズミキサー使用レポート

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デジランドショップ移転のお知らせ
デジランドショップ千葉店は、津田沼店へと移転し、デジランドショップ津田沼店としてオープンします。記事では紹介している製品も入荷していない場合がありますので津田沼パルコ店へご確認ください。尚、商品は順次入荷します。
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こんにちは、津田沼パルコ店スタッフ伊藤です。

今回は、前回紹介したYAMAHA/MGP32Xのチャンネル違いのミキサーMGP24Xの使用レポートです。

MGP32Xのレビューはこちら

実際に本番でミキサーを使用すると、どういったセッティングになるのか?何が必要になるのか?そういった疑問にお応え出来る内容になっていると思います。

使用環境は、新宿にある某小劇場にて行われたお芝居の現場です。

会場のキャパシティーが最大140の小劇場で、音場としては特別響き過ぎる印象も無く防音がしっかりと出来ている大音にも対応している会場です。

この会場には常設の音響設備もあるのですが、今回はスピーカーシステムを転用した以外は機材は全て持ち込みになっています。

基本接続方法

s-mgp接続例

まずは、ミキサーを中心とした基本的な接続方法です。

大きく分類するとInput/Insert/Outputの系統で分類されます。

これはコンサートやお芝居問わず、PAのシステム組みの基本となるセッティングです。

全体像

Digiland_chiba_PA

次に、PA席の全体像です。

左から、ミキサー・再生用のPCにアウトボード関連・奥にもアウトボードが並んでおり、判り難いですが、右奥の下にはアンプやディストリビューターがセッティングされています。

PA席全体で、大体長机1枚半の面積を使用しています。

・ここでのポイント

当たり前の話ですが、PA席はセッティング内容によってスペースが変わってきます。

同じ用途で使用してもオペレーターによってチョイスする機材やセッティングが違ったりしてくるので、PAさんの性格が割と出易いスペースです。

そんな事を気にしながらコンサート等でPA席を覗いてみると面白いかも知れませんね。

ミキサー

Digiland_chiba_MGP24

メインミキサーとして使用されているMGP24Xです。

前回のレビューでもご紹介している通り、エフェクターの制御をiPadで行っています。

ちなみに、iPadの設置方法はK&M ST210(ブームタイプマイクスタンド)にIK MultimediaのiKlip Xpandをジョイントして使用しています。

また、モニター用に使用されているのはYAMAHAのヘッドホンHPH-MT220です。

長時間の使用でも疲れ難い点に加え、演劇等の現場ではリアルタイムで音源修正が求められる事が多々ある為原音を忠実に再生できるヘッドホンが求められる等の理由でチョイスしています。

使用ch数は、23chで今回は特にグループチャンネル等は使用されておらず、AUX6系統は全て使用しています。

なお、AUXの5&6に関してはFXにて使用しています。

・ここでのポイント

意外かと思われるでしょうが、ここでの肝になっているのがiPadの設置位置です。

限られたスペースでiPadをセッティングするのは、意外と難しかったりします。

僕は、この類のディスプレイは視線を落とさずステージを見ながら操作するために、目線の高さに設置できるのが理想だと思っています。その時、活用するのがブームタイプのマイクスタンドとアタッチメントのIK MultimediaのiKlip Xpandです。

今更ですが、ブームのスタンドは非常に便利です。(今回は、ヘッドホンハンガーも兼ねていました。)

見ての通りPA席には所狭しと機材が置いてあるので、スタンドアローンでiPadを置くとなると無理が出てきます。

その時に、マイクスタンドで高さと距離を調整しアタッチメントを上手く活用してあげると邪魔にもならず理想的な場所にセッティングが可能になります。

再生系&アウトボード

Digiland_chiba_ap700&DCX2496

次に再生系&アウトボードです。

再生系には、TASCAMのCDプレーヤーCD-RW900SLに加えPC&iPad上のDIRECTPLAYにて再生系を追加しています。

PCには、SteinbergのオーディオインターフェースUR44が接続されています。

CDプレーヤーとPC・DIRECTPLAYは、BGMや効果音を出す為に使用します。

使用する音の数が多いと、デッキの数が増えてきたりします。

また、DAWソフトのabletonのLiveを使用した音の再生方法も一般的です。

余談ですが、UR44はiPadに接続をしiPad用アプリdspMixFxを使用すると4in4outミキサーとして使用出来る為(オーディオインターフェースはI/Oとしての役割を果たします。)、リハーサル等でも重宝されています。

CDプレーヤーの下にマウントされているのはRolandのイコライザーAP-700です。

このイコライザーは、収音用に使用されているバウンダリーマイクの制御専用に使用しており、ミキサーからAUXアウトで送られて来た信号をミキサー上のインプットchに返す方法でセッティングしています。

事前にハウリングマージンを取ったりしますが、本番中はほとんど触らない為CDプレーヤーの下にマウントしています。

その下にマウントされているのが、BEHRINGERのチャンネルディバイダーDCX2496です。

DCX2496は、メインアウトの信号をメインスピーカーとウーハーに分ける為に使用しています。

DCX2496内でクロスオーバーのセッティングやディレイタイムのセッティングが出来る為、非常に便利でユーザーの多い製品です。

DCX2496の下にマウントされているのが、メインスピーカー用のグラフィックイコライザーYAMAHA GQ1031BⅡです。

これは、LR用それぞれに1台ずつ使用しています。

・ここでのポイント

DCX2496は非常に便利な機材でチャンネルディバイダーとして各スピーカーのクロスオーバー設定はもちろん、スピーカー毎にディレイが掛けられる為大きい会場などで客席後方へ音を届ける為に使用されるディレイスピーカーへ適正タイムでディレイを掛けられます。

(距離を入力すると、ディレイタイムを換算してくれるので計算が苦手な人には素敵な機能です。)

アウトボード2

Digiland_chiba_DCX2496&1231

次も同じくアウトボードです。

上のマウントされているのは、BEHRINGERのプロセッサーDEQ2496です。

DEQ2496は、GEQやPEQに加えCOMPやアナライザー等様々な機能を搭載しています。

今回は、ハウリングポイントをピンポイントで抑えるフェードバックデストロイヤーとアナライザーとして使用しています。

その下にマウントされているのは、dbxのグラフィックイコライザー1231です。

このイコライザーは、スピーカーでは無く再生用音源に対して使用しています。(ちなみに、写真の状態はイコライジング前に何故か真ん中だけCUTされていた摩訶不思議な状態です。)

再生用音源にグラフィックイコライザーをインサートする意図としては、演劇などで台詞の中で流れる音源と実際の声がバッティングする帯域があると台詞が聞き取りにくくなる為、ピンポイントで音質補正をする為にインサートしています。

・ここでのポイント

BEHRINGERのDEQ2496は、DCX2496と共にPA業界では定番の機種です。

かなり多機能である事に加えメモリーも組めます。さらにはリアルタイムアナラーザー(リアルタイムで、周波数毎の出力レベルが視認出来る機能)も搭載されているので、Smaartなどの音場測定ソフトとの連携もバッチリです。

個人的には、使用する予定が無くてもとりあえず持って行くと何かしらで使用する事が多い便利機材です。

スピーカー

Digiland_chiba_QSCK12

最後にスピーカーです。

今回は、メインスピーカーにQSCのK12が吊りの状態でセッティングしています。

メインスピーカーは、ミキサーのメインアウトの信号が出力されています。

また、写真左側にあるElectro VoiceのスピーカーSX300はInFill(メインスピーカーにてカバー出来ないエリアの補助)として使用しています。

このスピーカーは、ミキサーのメインアウト信号をBEHRINGERのチャンネルディバイダーDCX2496でパラレルされた信号をグラフィックイコライザーで補正した信号が出力されています。

・ここでのポイント

QSCのK12は、DEEP Mode(Low Boost機能)があるので低音で迫力を出したい時には有り難い機能です。

また低域が12インチのドライバーと比較的小型にも関わらず、15インチ級のサウンドが得られ音が遠くまで飛んで来るので非常に使い勝手の良いスピーカーでした。

実際にシステムを組んでみて

今回、MGP24Xを軸としたシステムセッティングを行っていますがiPadとの連動がやはり肝かなと思います。

通常のアナログミキサーではFXの詳細の設定が難しく主要パラメーターのみの設定のみになりがちで、アウトボードに別のエフェクトを組み込んでchを組むというのが一般的です。

ですが、MGP24XはiPadでエフェクトのエディットが行えるので視認性も良くアウトボード系のエフェクトが無しでもいけるかなと思います。

それに加えて、ミキサーの肝であるプリアンプもD-Preが採用されていて音が良いので安心感があるのもポイントでした。

ch数の多い環境で、コストパフォーマンスに優れたアナログミキサーをお探しの方には非常に使いやすいと思います。

また、現状のch数を維持した上でよりコンパクトなセッティングや機能の充実を考えるのであればYAMAHAのミキサーであればTFシリーズの様なアナログライクなデジタルミキサーへの移行が次のステップかなとも思います。

津田沼パルコ店 PA&ライブ体験コーナー

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津田沼パルコ店では、上記でご紹介したシステムを基にPA&ライブ体験コーナーを展開しています。

ここでは、ギターの弾き語りのPAやRolandのVドラムTD-30KV-Sのパラレルミックス等が体験できるスペースとなっています。

また、お客さんが聞く用のスピーカーとプレーヤーが聞く用のモニタースピーカーで別バランスを組むといったライブの基本ミックスが出来る様になっています。

津田沼パルコ店 販売価格

YAMAHA MGP32X

(税抜)¥160,000 (税込 ¥176,000)

JAN : 4957812529396


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津田沼パルコ店 販売価格

YAMAHA HPH-MT220

(税抜)¥23,000 (税込 ¥25,300)

JAN : 4957812549233


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K&M ST210/2BK

(税抜)¥11,500 (税込 ¥12,650)

JAN : 4016842200788


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津田沼パルコ店デジタル担当 伊藤(いとう)
この記事を書いた人
津田沼パルコ店デジタル担当 伊藤(いとう)

マイク、ミキサー、ヘッドホンが得意分野です。マイクやヘッドホンは、本当に選び方に人柄が出る面白い機材です。今まで以上に品揃えも充実しましたので、是非皆様に合ったマイク・ヘッドホン選びのお手伝いをさせて下さい!ミキサーのご相談も大歓迎です!

津田沼パルコ店
津田沼パルコ店

千葉県船橋市前原西2-18-1 津田沼パルコ A館 5F

電話番号:047-474-7700

営業時間:10:00〜21:00

HP:http://www.shimamura.co.jp/tsudanuma/

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