WAVESプラグイン(L2、Q10等)を使用したマスタリング実践例

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皆様こんにちは、梅田ロフト店DJ担当の阪口です。

今回はマスタリング用のプラグインとして世界中のプロの現場で使用されているWAVESプラグインを使用して、実際にマスタリングを実演しながら解説してみようと思います。

DAWはableton Live9を使用し、音源はLive9内で作成したダブステップ系のトラックを使用します。

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今回のマスタリングで使用するプラグインはWAVESの中でも特に人気の高いLシリーズにおいて最もヒットしたL2 Ultramaximizerと、WAVESのみならず数あるマスタリングエフェクトの中でも定番中の定番として多くのエンジニアに使用されているQ10 Paragraphic Equalizerを中心に使用方法と実践例を簡単に記載いたします。

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まずはプラグインを一切使用していないトラックを聞いてみましょう。

比較用音源 エフェクト処理なし

いかがでしょう?Ableton Liveは他のDAWと比べて音質が良くないなどといった話を聞いたことがありますが、使用方法に問題がなければ私自身は他のDAWに比べて音質の差はほとんどないと思っています。

それでは上記の音源のマスタートラックにL2のみを掛けた音源がこちらになります。

比較用音源 L2処理済み

いかがでしょう?ボリュームは一切触っていないにもかかわらず、明らかに音圧が上がっているのを感じていただけたと思います。私自身も10年ほど前に友人のレコーディングエンジニアの家でL2を初めて触ったときに非常に衝撃を受けまして、すぐに購入したことを思い出します。。

特にL2については同社のL1に比べて音質の変化が少なく、音圧を上げてもクリアな音を維持できますので各トラックに使用したり、マスターに使用したり、幅広い用途で使用できます。L1は音圧を持ち上げると多少ざらついた感触になりますので、HIPHOPのトラック製作の際にバスドラムに使用したりする人もいます。

今回は音圧の変化が分かりやすいようにTHRESHOLDの値を12に設定し、かなり持ち上がるようにしています。クラブミュージックにおいては極端に持ち上げることもありますが、あまり持ち上げすぎると音質が変化したり、前面に音が張り付いたようなのっぺりとした抑揚のない音源になってしまう恐れもありますので、きちんとマスタリングをする時は、ご自身の感性で奥行き感も意識したバランスの良い掛け方を心がけて使用することをおすすめします。

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それでは次に上記のL2を掛けたトラックにQ10を掛けてバランスを整えた音源がこちらになります。

比較用音源 L2、Q10処理済み

先ほどの変化よりも分かりにくいと思いますが、Q10を使用する一番のポイントは不要な帯域の音や、音色ごとに被る帯域の音をカットすることで必要な帯域の音を活かすことにあります。

まずはこちらをご覧ください。

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ここではまずマスタートラックの音質に影響の及ばない範囲の低域と高域をカットしています。カットする帯域が多くなればそれだけ他の必要な帯域の音を持ち上げることができますので、単純に音質をタイトにして音圧を稼ぐことができます。

特にクラブミュージックの場合はクラブPAのイコライジングにおいても採用することの多いセッティングですが、生楽器の音をナチュラルに録りたい場合や全体の空気感を大事にしたい時は可聴域(20Hz~20kHz)以外の帯域でも音質に影響していることは十分にありますので、極端なセッティングは避けた方が良いかと思います。

次にバスドラムとシンセサウンドが被っていることで、バスドラムのアタック音の美味しい部分を殺してしまっている部分がありますので、その部分の修正を下記の画像で行っています。

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上記の画像はシンセサウンドのトラックにQ10を掛け、バスドラムのアタック音と被る65~70Hz辺りの帯域のシンセ音をカットすることでバスドラムが強調されるようにしています。

実際のマスタリングでは特にバスドラムとベースサウンドの住み分けが非常にポイントになるかと思いますので、お互いの美味しい部分を活かすことができるように不要な部分は各トラックごとにQ10を掛け、細かくカットしていく作業を繰り返し行うことで精度の高いマスタリングになっていくと思います。

それでは最後にPSP Vintage Warmerを掛けて先ほどカットした音域分を少し持ち上げることで仕上げとなります。

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比較用音源 L2、Q10、VINTAGEWARMER処理済み

WAVESのLシリーズだけでマスタリングをすると、どうしても音質がクリアで綺麗になりがちですので、ヴィンテージ系のコンプ等でアナログ感を味付けすることで音が柔らかく、前に立つようになります。ここではPSP Vintage Warmerを使用していますが、WAVESのV-COMPやH-COMP等でも同じような効果が得られます。今回は分かりやすくする為に多少Driveを掛け気味にしていますので少し歪んだ感触になっていますが、本来は味付け程度に軽く掛けることをおすすめしますので、お好みで調整をしていただければと思います。

いかがでしたでしょうか?マスタリングについては人それぞれ様々な考え方があると思いますので、上記の記事は一つの例として参考にしていただければ嬉しいです。

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梅田ロフト店デジタル担当 阪口(さかぐち)
この記事を書いた人
梅田ロフト店デジタル担当 阪口(さかぐち)

DJ歴20年、現在も現役DJで活動をしているDJ専門スタッフの阪口です。
今までクラブイベントや野外イベントでDJ、バンドのトラックメイカー、オーガナイザー等々色々と活動してきましたので、DJに関する事なら何でもご相談下さい。

梅田ロフト店
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