10万円以下ではじめられる!卓上ボカロバンド

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vocaloidTM3

こんにちは。シンセなどの音源やレコーディング機材が好きなハセベです。今回はちょっと路線変更で、よくご質問いただくボーカロイドを取り上げたいと思います。

今現在、ボーカロイドのサイトは多々あります。けれども、質問が止まないのはきっと「検索の仕方が分からない」「読んでも難しかった」「アニソンなどキャラクター性がありすぎて付いていけない」などが理由としてあるのではないでしょうか。

ここではコンピューターもパソコンミュージック(DTM)も全く知らない方のために、難しい用語はなるべく避けて、”ボーカロイドを始めるために必要なこと”をお話しするとともに、バンドを組んでいない方(組めない方)にボーカロイドであの名曲イエスタデイ・ワンス・モア(Yesterday Once More)を演奏するまでの流れを一緒にしていこうと思います。

それでは第一回目はボカロ曲を作るにあたり「必要なものをそろえてみる」です。

第1章 「必要なものをそろえてみる」

ライブラリー選び

ボーカロイドを始めるためには「パソコン」と「ボーカロイド」が必要です。(それとちょっとした勇気)

まずは「ボーカロイド」をそろえましょう。ボーカロイドはパソコンに入れるソフトウェアのことで、これがご自身の専属ボーカリストになるんです。なので慎重に(?)選ぶ必要があります。

楽器店の店員さんに「ボカロをしたいんですが…」と思い切って聞いてみてください。

するとこんなコーナーにご案内されると思います。

VOCALO_CUBASE1

※イメージ図

初音ミク(ハツネミク)しか分からない…と思った方もいらっしゃいますよね。初音ミクは今や日本だけでなく、海外でもHATSUNE MIKU(ハツネミク)と言われているくらい社会現象になったので、ご存じの方も多いかと思います。

初めてだから、”初音”でとお考えの方!実際に声を聞いてみてはいかがでしょうか?ボーカルはその楽曲を彩る重要な役割(パート)です。慎重に選んであげましょう。

ボーカロイドを選ぶと、エディターはありますか?と聞かれると思います。

VOCALO_CUBASE5

※イメージ図

「初音ミク」などはライブラリー・ソフトウェアと言い、”声の元”でそれだけでは歌わせることが出来なく、ライブラリーを読み込んだエディターというものが、発声させたり、打ち込んだりする装置(ソフトウェア)なんです。

ゲームでいう本体とソフトみたいですよね。本体だけでもソフトだけでもゲームは出来ない。本体にゲームソフト(カセット)を入れることで初めてゲームが出来るみたいな。このような解釈で良いかと思います。

エディター選び

VOCALO_CUBASE6

エディターは現在2つあり、「VOCALOID™3 Editor SE」と「VOCALOID™ Editor for Cubase」があります。2つともライブラリーを入れて歌わせるものですが大きく異なる点があります。それは「VOCALOID™3 Editor SE」は単体で動かすことが可能なのです。

…逆に言った方が分かりやすかったので言い直します。

「VOCALOID™ Editor for Cubase」はこれだけ買っても起動することが出来ないのです。

これは「Cubase7」という製品を持っている方用のエディターなのです。

じゃあ、「VOCALOID™3 Editor SE」だな…と安易に思ってはいけません。

私が断然おすすめするのは「VOCALOID™ Editor for Cubase」です。もちろんそれには「Cubase7」が必要なのですが…

ですので、「Cubase7」と「VOCALOID™ Editor for Cubase」の両方をそろえるのがベストチョイスです。

(注釈:クリプトン社から発売されているボーカロイド・ライブラリーにはVOCALOID2というエディターが付属されております。VOCALOID2はVOCALOID™3 Editor SEの旧バージョンにあたるものです。詳しくはこちら)

 

ではなぜ「VOCALOID™ Editor for Cubase」なのか。それは…

  1. オケが作れる
  2. より多くの編集画面で操作ができる
  3. 鍵盤を弾いて打ち込み、変換後歌わせることができる
  4. パラメーターのシフトが楽
  5. エフェクターが多彩
  6. 高性能エフェクターが使える

などなど他にもたくさん。

これらは「VOCALOID™3 Editor SE」だけでは適わないことです。

…と言ってもよく分からない用語が並んでしまいましたね。

けれども、1~3はボーカロイドをまだ始めてない方でも分かりやすい違いかと思います。軽く説明いたしますと…

 

1 オケが作れる

VocaOKE

オケとは伴奏(カラオケ)のことです。ボーカロイド(ライブラリーとエディター)だけでは曲が作れなく、曲を作ってそれを歌わせるとなると、専用のソフトウェアが必要なんです。それが「Cubase7」(DAW)ということなんですね。

 

2 より多くの編集画面で操作ができる

VocaSCO

編集は難易度に影響します。

「Cubase7」の編集機能が利用できるのは入門者にとっては変えがたい機能でして、これで圧倒的に操作がし易くなります。

分かりやすく例を挙げるとすれば譜面入力です。手始めに楽譜を買ってそれを入力しようかな…と思ったら、譜面の画面で打ち込みをしたほうが断然楽になります。

他にも特定の場所を繰り返しながら入力できる機能や鼻歌入力のような(VariAudio 2.0)な操作も行えるのは魅力です。

(鼻歌入力はマイクからラララ…やハミングをCubase7に録音し、それからMIDIというものに変換する機能です。MIDIとは難しく考えず、今回はボーカロイドで歌わせることができると思ってください)

 

3 鍵盤を弾いて打ち込み、変換後歌わせることができる

VocaSTEP

MIDIキーボード(パソコンの音楽用鍵盤)を利用することにより、弾いて入力したものからエディターに読ませることにより、歌わせることが出来ます。鍵盤が簡単にでも弾ける方は圧倒的に便利ですし、弾けなくてもステップ録音という機能を用いることにより簡単に入力できるので作業効率がグンと上がります。

(ステップ録音はリアルタイムに弾けなくても利用できる機能で、音の長さを画面などで指定して音程を鍵盤で操作することにより入力できるという便利なツールです。)

4 パラメーターのシフトが楽

VocaShift

ボーカロイドには言葉と音程以外にも表現を変えるパラメーターが存在しております。それらは音と分離しているのですが、「Cubase7」と連携することで容易に扱うことができます。

※「VOCALOID™3 Editor SE」ではノートとパラメーターの同時移動は可能ですが、ノートとコントロールのリンクは出来ません。

5 エフェクターが多彩

VocaEFX

エフェクターとは音質を変化させることができる装置で、現代音楽において欠かせないものです。

「VOCALOID™3 Editor SE」のエフェクトは「V3Comp」と「V3Reverb」の2種類のみ付属しております。「Cubase7」では66種類搭載しており、また、同時にかけられる数も圧倒的に違います。

 

6 高性能エフェクターが使える

VocaEFX2

「Cubase7」には圧倒的な品質をもつ高性能エフェクターが搭載しておりますが、そのエフェクターが使えるようになります。もちろん、別売りのエフェクターも使用可能です。

1~6以外でも「Cubase7」には録音素材(さまざまな楽器のフレーズ)が多く付属されており、それらを組み合わせることにより、簡単な曲が作れるというのも魅力ありますね。

よければ「VOCALOID™ Editor for Cubase」と「Cubase7」を使ったPV動画がありますのでそちらをご覧いただければと思います。

 

難しくなってしまいましたが、簡単にまとめれば「VOCALOID™ Editor for Cubase」と「Cubase7」を使うことにより、初級者はもちろん、上級者でさえも、効率よく、簡単にボーカロイドを楽しめるのです。

かといって、「VOCALOID™3 Editor SE」が良くないわけではありません。

例えば、オケ(カラオケ/WAVフォーマットのみ)を用意している方、他の作曲ソフト(DAW)を使っていて「Cubase7」を使いたくない方は「VOCALOID™3 Editor SE」のチョイスが良いかと思います。

 

パソコン選び

エディターとライブラリーを決めると、

「パソコンのスペックは大丈夫ですか?」と尋ねられるかと思います。「ん…?」と首をかしげていると、「ソフトウェアを適切に動作するために”スペック”の確認をする必要がございます」とパッケージの裏面にある動作項目を指さされると思います。(…言わないかもしれませんので念のため解説です。スペックとはspecificationの略で仕様を意味します。パソコンはどんな製品でも仕様の記載があり、その仕様は製品ごとにまちまちです。一方のソフトウェアには動作環境という項目があり、このソフトを動作するためにはこれくらいのスペックがないと動きませんよーという目安が書かれています。この二つを見比べて確認する必要性があるんですね)

パソコンをこれからそろえるのであれば、「パソコンはどの程度のものを買ったらよいですか?」と店員さんに質問してみるのがベストです。すると、コレコレ…と言われると思いますが、メモしてもらって、それをパソコンショップの店員さんに見せるのが良いかと思います。

よければこちらの記事も参考にしてください。

 

パソコンをすでに持っているのであれば、楽器店に行く前にスペックをメモしていくのが良いです。パソコンのスペックの見方はこちらです。

VOCALO_CUBASE_SPEC1

VOCALO_CUBASE_SPEC2

このパソコンのスペックはこちらです。

VOCALO_CUBASE_SPEC3

メモしていくより上の写メを持っていくと便利ですね。

ただし、このスペックの画像ではソフトウェアによっては条件を満たしているのか分からない場合もあります。けれども、まずはここを知らないと、ソフトウェアを購入しても使えなかったり、パソコンを買い替える事態になる恐れもありますので、ボーカロイドでなくても何かソフトウェアの購入を考えていらっしゃる方は注意してください。

次に聞かれるのは恐らくインターフェースです。

インターフェース選び

VOCALO_CUBASE2

※イメージ図

ボーカロイドを始めるにはインターフェースが必要です。

ある方は必要ないとおっしゃる方もいるかもしれませんが、それは根本的には間違いです。必ず音を出すには必要なもので、これがないと音は出ません。けれど、

私のパソコンからは音が出ているわ…とお思いになるかもしれません。実はこれはほとんどのパソコンにはあらかじめインターフェースが内蔵されているからなのです。

PCIe Sound Blaster Recon3D SB-R3D _d

パソコンにはオンボードでサウンドチップが搭載したモデルやサウンドカード(別称:サウンドボード)が搭載しているモデルがほとんどでありこれがインターフェースなのです。ではサウンドチップでよいのか…それは確実に使えるわけではありません。

もしも、お持ちのパソコンに”良品質な”サウンドカード(名称が変わり一般的にはオーディオカード/PCIカードとされる)が搭載しているのであれば使える可能性が上がりますが(10万以上のパソコンが多いです)、マザーボード(パソコンの核となる部分のこと)のサウンドチップを利用しているパソコンであれば安定した動作が望めない可能性が多いにあります。

…と小難しい話しになってしまいました。(インターフェースの話しはまたいつかしたいと思います…)

聞いてもチンプンカンプンだった方。ご安心下さい。一番最良の方法をお伝えします。

それは、必須条件と最優先項目を店員さんに相談することです。

例えば「簡単&扱いやすさ」「価格」「品質」「音質」を最優先にする項目を並べ替えて伝えてください。もっと項目を増やしても大丈夫です。

具体的に言いますと、必須条件(簡単&扱いやすさ>価格>品質>音質)で伝えたとします。私がおすすめする製品はこちらです。

VOCALO_CUBASE3

  • 各メーカー ボーカロイドライブラリー
  • ヤマハ VOCALOID™ Editor for Cubase
  • スタインバーグ Cubase 7
  • ローランド DUO-CAPTURE mk2
  • ベリンガー MS-16

「ボーカロイド・ライブラリー」、「VOCALOID™ Editor for Cubase」、「Cubase 7」は外せません。インターフェースとスピーカーは低価格である「DUO-CAPTURE mk2」と「MS-16」にしました。

全部で10万いかないくらいの設定です。思ったよりも出費が大きいですか?

けれども、この製品でなければならない訳ではなく要望に応じて違った製品にもなります。なので、価格を重視した選択肢もありますのでご安心いただければと思います。

さて、ようやく必要最低限のものはそろったはずです。

読み疲れました?まだまだこれからが本番なんです。根気が必要ですよ。

…といっても文面で書くと長いですが、店頭に行って話すと案外あっさりだったりします。

まとめ

整理しますと…

ボーカロイドを行うために必要なものは

  • パソコン
  • ボーカロイド・ライブラリー
  • ボーカロイド・エディター
  • 曲を作るソフト/Cubase 7(VOCALOID™ Editor for Cubaseの場合)
  • インターフェース
  • スピーカー(又はヘッドホン)

になります。

次の章ではインストールをご紹介します。またお付き合いいただけたらと思います。

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