Roland R-MIX 徹底解剖

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こんにちはサカウエです。ローランドさんの神アプリ「R-MIX」のご紹介です。

R-MIXは、V-Remastering(V-リマスタリング)技術とVariPhrase(バリフレーズ)技術により、音楽をビジュアル化し、リアルタイムのコントロールを可能にするソフトです。

昨年R-MIXのiPadアプリ版「R-MIX Tab」を紹介いたしましたが、ついにさらに多くの機能が加わったパソコン版が登場します。Win、Macで動作しますのでMac派のワタクシとしては非常にうれしい限りです。

V-Remastering、VariPhrase技術とは?

さてR-MIXの機能を支えている最先端技術V-Remastering VariPhrase技術(※1,2)を一言でいうと

音楽を周波数、定位、音量の3つのパラメーターで分析し、楽器音をグラフィカルに表示して、それらの楽器音を選択して音量バランスを「変える」、「消す」、「残す」といったさまざまな信号処理を実現で、さらにオーディオ・フレーズの「ピッチ(音程)」、「タイム(時間、速さ)」を独立してリアルタイムにコントロールするローランド独自の信号処理技術。

、、、とまったく一言では語り尽くせませんでしたが、ポイントをまとめますと

  • 音が見えるようになって、
  • 楽器を抜き出したり消したりもできて
  • 自由にテンポ、ピッチを変えられる

といった技術ですが、さてこれでどんなことができるかというと、

  • らくらく耳コピ
  • マイナス・ワンのトラック・メイキング
  • リミックス
  • ノイズ補正

といったこと「らしい」のです。

「らしい」と書いたのはなぜかというと、この「R-MIX」は最先端の技術を使用しているため、可能性はまだまだ未知数。

今後、開発者の方が考えつかないユニークな使い方を発見する人が現れるかもしれないからです。

それでは今回は上記の使い道のなかからいくつか実際に試してみたのでご覧ください。

バリフレーズでらくらく耳コピ

耳コピ連載を書かせてもらっているワタクシとしてはまずなんといってもこれが気になります。

最初に耳コピしたい曲を「R-MIX」に取り込みます。

iPadアプリ「R-MIX Tab」と異なり、取り込みできる音声ファイルはWAV、AIFF(※3)のみ。

取り込んでから再生すると「ハーモニック・プレースメント」に音が視覚表示されます

01_harmonic

ここで表示されているのはそれぞれ

  • 色:音量
  • 上下方向:周波数(音の高低)
  • 左右方向:定位

となっております。リード・ボーカルのように一番目立つパートはだいたい中央で赤く表示されます。

使い方はiPad版とほぼ同じで、選択窓で消したい(または残したい)パートを選択します。

たとえばソロだけ聞きたいという場合は、ソロ楽器の鳴っている「場所」を選択してから、「OUTSIDE LEVEL」を下げるだけ。これでぐっと聴きとりやすくなるわけです。

さらにR-MIXには、音質をはぼ保ったまま音程とテンポの変更ができる「バリフレーズ機能」が備わっています。

これを使えば鬼に金棒!実際の様子をご覧ください。

おー!これでどんなフレーズでも耳コピできそうな気がしてきましたね。

多少音質は変わりますが十分に耳コピ可能なレベルです。

マイナス・ワンのトラック・メイキング

さて、皆さんの中には以前自分のバンドの演奏の録音CDをお持ちの方もいらっしゃると思います。

あの時ソロはあー弾けばよかったなーとか、歌いなおしたいなーと思ったことはありませんか?

でもマルチトラックのデータを持ってないとか、ライブ一発録音だった場合はもうどうしようも無いですよね?

そんなあなたに朗報です!このR-MIXを使えば何度だってやり直しができるんです。

たとえば、ボーカルをミュートしてカラオケ(マイナス・ワン)トラックを作成したり、ギターソロだけを入れなおしたりといったことも可能です。

方法は簡単。先程はサックスだけソロにしましたが、あれの逆。今度は選択窓で囲んだところのレベルを下げればオーケーですね。

手順としては

R-MIXでマイナスワントラックを作成>エクスポート>DAW等で使用

ノイズ除去だってできる

特定の音を消すことが出来るということは「エアコンの音」「ハムノイズ」といった、音楽には余計なモノだけを取り除くことができるってことになりますね。

たとえばこれ選択窓で囲んでいるところがあの「ブーン」というハムノイズです。

04_humnoiz

この機能は少々地味ではありますが、意外と重宝するかもしれません。

リミックスその1~特定の楽器にエフェクトをかける

R-MIXには特定の音だけにエフェクトをかけることもできます。これ、普通2chのステレオマスターではまず不可能でした。

先程の耳コピではサックスの音だけを抜き出しましたが、今度はサックスの音だけにディレイをかけて新たなトラックを作成してみましょう。ご覧下さい。

・・というわけでマルチ・トラックでないと本来は不可能なことが、2chのステレオwavでもできてしまうのはとても驚きですね。

これで、レコーダーでステレオ一発録りやなどした音源でも、ボーカルだけにリバーブやディレイをかけ直すなんてことができてしまうわけです。

なお「R-MIX Tab」の記事でも書いたのですが、R-MIXはどんな音楽でも完璧に消したり残したりできるわけではなく、またバリフレーズも音質が全く変わらないというワケではありません。

若干他の楽器が混ざっったり、音が途切れたりもする場合もあります・・・とはいえ画期的なこれが製品であることは間違いありませんね。

リミックスその2~素材の二次使用

R-MIXには2つのステレオ・オーディオ・トラックがあるので、複数の曲を組み合わせてリミックスを行うこともできます。

02_audiotracks

たとえば先ほどとは逆に、今度は2chマスターからボーカルだけを抜き出して、それを素材として新たにリミックスを行うということもできます。さらにバリフレーズを活用すれば、テンポや曲のキー合わせも楽勝ですね。クロスフェード処理も簡単です。

親切インターフェース

さてこれまで紹介してきたことは、技術的には相当ハイレベルな次元だとおもいますが、どんなにスゴい技術でも、使い方が難しすぎては優れたツールとしてはいえません。

しかしさすがローランドさん。こうした高度な処理をユーザーに全く感じさせない優れたインターフェース。

使い方は非常に簡単ですし、作業に応じたガイド表示など至れり尽くせり。

03_mimikopi_help

というわけで、このR-MIXはまだまだ未知の可能性を秘めたツールだと思います。iPad版もあわせてこれからどんどん盛り上がるのではないでしょうか?非常に楽しみです。

ご注意:今回使用した音楽素材はすべてオリジナル楽曲です。市販のCD、音楽配信等の著作権で保護されているファイルを使用する場合はあくまで個人として楽しむのはOKですが、それ以外はNGですのでくれぐれもご注意ください。

製品情報・動作環境

[R-MIX]

[R-MIX Tab]

※1:V-Remasteringは、オーディオ信号に対して周波数ごとに「レベル」や「定位」といった音楽的情報を算出し、各音色のバランスから残響の再構成まで、トータルにコントロールするローランド独自の信号処理技術です。

※2:VariPhraseは、オーディオ・フレーズを構成する3要素「ピッチ(音程)」、「タイム(時間、速さ)」、「フォルマント(声質)」を独立してリアルタイムにコントロールするローランド独自の信号処理技術です。R-MIXではVariPhrase技術のうち「ピッチ」と「タイム」のコントロールを採用しています。これにより、明瞭なスロー再生およびキー変更が行えます。

※3インポート可能なファイル形式: 44.1KHzまたは48KHz/16ビットのWAVおよびAIFF

(AIFFはMac OS版のみ)

販売価格

R-MIX:(税抜)¥15,100 (税込 ¥16,308)

JANコード:4957054502263

耳コピに最適です!


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