KORG modwave | ウェーブテーブル / Kaoss Physics / モーション・シーケンシング 2.0 搭載シンセサイザー

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KORG ( コルグ )が、ウェーブテーブル、Kaoss Physics、モーション・シーケンシング 2.0など様々な特徴を併せ持つモンスター・シンセ「modwave」を2021年8月8日(日)より発売します!

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korg modwave sound demo by Mitsuru Sakaue (Digiland)

modwaveは1984年の「DW-6000」、1985年の「DW-8000」をリイマジンしたウェーブルテーブル・シンセサイザー。200以上のウェーブテーブルと2000を超えるマルチサンプルを搭載し、多彩なモジュレーションにより予測不可能な動きをもたらす新機能 “KAOSS PHYSICS” であらゆるサウンドを作成可能。

modwaveはウェーブテーブル・オシレーターを搭載し、強力なフィルターやパターン・シーケンスを駆使して複雑なサウンドを生み出すことができるシンセ。さらに「Kaoss Physics」と「モーション・シーケンシング2.0」という強力な機能までも搭載。Kaoss Physicsは、x/y Kaossパッドに変調可能なゲーム物理学を組み合わせて、パワフルで対話型コントローラを生成可能。

アナライザー機能も搭載

モーション・シーケンシング2.0は、複数のレーンとリアルタイム・レコーディングを含む、wavestateのウェーブ・シーケンシング2.0の有機的で継続的に変化するパターンをモーション・シーケンスの世界に持ち込み、他のステップ・シーケンスでは不可能な、複雑に進化したフレーズを作成する事ができます。

シンセ・エンジン

modwaveは、200以上のウェーブテーブルにそれぞれ最大64の波形が含まれており、それらは数千もの個別のウェーブになります。30以上のモディファイアを使って基本的なキャラクターを変更したり、13のモーフ・タイプを使ってリアルタイムで処理したりできます。独自のリアルタイムA/Bブレンドを使って、任意の2つのウェーブテーブルから新しいハイブリッドを作成します。理論的にはモジュレーションを追加する前に、2億3,000万以上のウェーブテーブルのバリエーションが用意されていることになります。さらにSerumまたはWaveEditフォーマットで独自のカスタム・ウェーブテーブルをロード(Sound Librarianソフトを使用)したり、内蔵の大容量PCMライブラリのサンプルを使って、ウェーブテーブルをレイヤー化することもできます。

各プログラムにはフル機能の2つのウェーブテーブル・オシレーターと、それに加えてサブ・オシレーター/ノイズ・ジェネレーター、過激なMS-20、スイートなPolysix、新しく強化されたマルチ・フィルターを含む12種類のステレオ・フィルターが搭載されています。4つのトリガー可能なエンベロープ、5つのLFO、デュアル・モジュレーション・プロセッサー、2つのキートラック・ジェネレーター、さらにマルチレーンのモーション・シーケンスとKaoss Physicsを搭載した非常に柔軟性の高いモジュレーション・システムを使って、ほぼすべてのパラメーターをコントロールすることができます。

1つのプログラムで1ボイスにつき最大4つのウェーブテーブルを同時に再生することができますが、modwaveは32ボイスのポリフォニーを実現しており、ウェーブテーブル・シンセとしては驚異的です。2つのプログラムを重ねることで、さらに可能性が倍増します。

ブロックダイアグラム

Kaoss Physics

Kaoss Physicsは、ボールが表面を転がったり、壁に跳ね返ったりする様子をモデルにしています。x/yパッド上で指をフリックすることでボールをスタートさせることもできますし、ゲート+ダンパーなどのトリガー・ソースを使って自動的にボールを発射させることもできます。またパッド上で指をかざすことでボールを直接コントロールすることもできます。ボールの位置によって4つの変調信号が生成され、XとYの位置、中心からの距離、X軸に対する角度など、好きな変調先を制御することができます。このような自動変調の適用方法は非常にユニークなもので、飽くなき進化を遂げる変調を実現しています。

このモデル化された環境において、Kaoss Physicsは特定のモジュレーション効果を作り出すことができます。例えば中央に凹を配置して変調値が常時最終的に0に戻るようにしたり、側面やコーナーに凸を配置して変調値をそのゾーンから遠ざけるようにしたりします。

Tilt、Friction、Time、Bump Height、Position など、ほとんどのパラメータは調整可能です。Kaoss Physicsの出力からそれらを調整することもできます。

モーション・シーケンシング 2.0

モーション・シーケンシング 2.0は、wavestateのウェーブ・シーケンシング 2.0を進化させたものです。タイミング、ピッチ、シェイプ、4つのステップシーケンス値のセットは「レーン」に分離されており、それぞれが独自のループ・スタートとループ・エンドを持ち、より深く、よりカスタマイズ可能なレベルのフレーズやモジュレーションのレコーディングが追加されています。

レーンは、演奏するたびにステップの順番をランダムにすることもできます。また個々のステップをランダムにスキップすることもできます。その結果、あなたのコントロールに反応する有機的で変化に富んだサウンドが生まれます。デュアル・オンボードのアルペジエーターは、モーション・シーケンスと相互に作用し、さらに多くの可能性をもたらします。

ウェーブテーブル

ウェーブテーブルとは、単一サイクルのデジタル波形のセットのことで、特定の順序で配置されています。ウェーブテーブルの「ポジション」によって、どの波形を再生するかが決定されます。エンベロープやLFOなどのモジュレーション・ソースを使ってポジションを移動させることで、音色に微妙な変化や劇的な変化をもたらします。ウェーブテーブル・システムの中には、ある波形から別の波形に突然切り替わるものもあれば、それらの間を滑らかにクロスフェードするものもあり、modwaveはそのどちらかを選べます。

モディファイア

30以上のモディファイアを使用して、ロード時に任意のウェーブテーブルのキャラクターを変更することができます。例えば、奇数倍音や偶数倍音を分離したり、アンチエイリアス・クオンタイズやサチュレーションで重みを加えたり、Vintage 8と12のオプションを使えば、昔ながらのウェーブテーブル・シンセサイザーのざらざらしたキャラクターを蘇らせることができます。

モーフ

13種類のモーフ・タイプを使って、ウェーブテーブルをストレッチ、スクイーズ、リフレクションなどリアルタイムで変化させ、音色を変化させたり、変調させることで、サウンドに新たな動きを生み出したりすることができます。シンクは単一のオシレーターのみを使用して、古典的なスイープ・シンクの音色を作成します。3つの特別なモーフ・タイプ〜FM、AM、Ring Modは、Osc 2をOsc 1で変調し、さらにサンプルにも適用できます。

A/B ブレンド

独自のA/Bモードを使用することで、オシレーターは任意の2つの波形を位相同期しながらブレンドすることができ、単に音色を重ねるのとは異なり、中間的な波形の幅が広がります。例えば、「薄い」波形に厚みを加えたり、メロウな音色にジュージューと音を加えたり。同じウェーブテーブルの2つの異なる「モディファイア」バージョン間でフェードすることもできます。もちろん、A/Bブレンドはリアルタイムでモジュレーションすることができます。

大容量サンプル

ウェーブテーブルは、サンプルと重ねると素晴らしいサウンドになりますが、modwaveオシレーターはそれらを見事に使いこなします。modwaveのサンプル・ライブラリには、KORG、Airwave、Francis Preveの新しい素材に加え、Plugin Guruのバンク、KRONOSとKROMEライブラリの一部も含まれています。

様々なフィルターを装備

アグレッシブなMS-20ローパスまたはハイパス・フィルター、または強力かつスイートなPolysixローパスで、あなたのサウンドにビンテージなキャラクターを加えてみてはいかがでしょうか。2ポール/4ポールのローパス、ハイパス、バンドパス、バンド・リジェクト・フィルターのフル・コレクションを使用して、音の形を整え洗練させましょう。また複数のモードを同時にモジュレーション可能にブレンドするコルグ独自のマルチ・フィルターは、フロント・パネルのノブにプリセットが用意されており、様々な可能性を容易に探ることができます。

豊富なコントロールとモジュレーション

多くのノブとコントローラーが、あなたを音の探究へと誘います。オシレーター、フィルター、エンベロープ、LFO、エフェクトは、専用のフロント・パネル・コントロールを使えば、指先で操作できます。4つのプログラム可能なModノブは、あらゆるサウンドを最大限に引き出すようにカスタマイズされています。ノブを使ってリアルタイムで演奏したり、結果を新しいサウンドとして保存することもできます。ホールド・ボタンを使えば、ノートやコードを無期限に継続させながら、フロント・パネル・コントロールを操作したり、他の機材を演奏したりすることができます。

Kaoss Physics、ピッチ・ベンドとモジュレーション・ホイールを加えれば、いつでも多次元のリアルタイム表現が可能になります。

エフェクトの宝庫

modwaveの各レイヤーには3つの専用エフェクトと、Performanceのマスター・リバーブへのセンド、マスター・パラメトリックEQが搭載されています。コンプレッサー、EQ、コーラス、フランジャー、フェイザー、ステレオ・ディレイなどスタンダードなものに加え、ウェーブ・シェイパー、トーキング・モジュレーター、リバース・ディレイ、マルチバンドModディレイ、Overb(OASYSやKRONOSのもの)などの特徴的なプロセッサーや、VOXギター・アンプ、VOXワウ、マルチヘッド・テープ・エコー、クラシック・ギター・ペダルのコレクションなど、モデル化されたエフェクトが搭載されています。

ランダマイズからの着想

さらなるインスピレーションを探すなら、「サイコロ」のアイコンが付いた専用のフロント・パネル・ボタンを押すと、インテリジェントなランダム化によって新しいサウンドが生成されます。オシレーター、フィルター、エフェクトなど、サウンド全体、またはサウンドの一部だけをランダム化します。結果を直接使用することも、自分の作品を作るためのスタート・ポイントとして使用することもできます。

エディタ/ライブラリアン

modwave Editor/Librarianは、macOSやWindowsコンピュータ(最新のApple M1ベースのシステムを含む)を介してサウンドの編集や整理を行うことができます。USB接続により第2のフロント・パネルのように動作するため、同期やデータ転送の必要がありません。アニメーションはリアルタイムでモジュレーションの効果を表示します。

セットリスト機能とSST機能

セットリストは、あなたのmodwaveの演奏スタイルを簡単に整理し、ライブやリハーサルですぐにアクセスできるようにします。音切れのないSST(Smooth Sound Transitions)機能により、新しいサウンドが選択された後も、以前に演奏されたボイスやエフェクトを自然に鳴らし続けることができます。

充実の接続端子

バランス・ステレオ出力はレコーディングやモニタリング・システムに接続し、ステレオ・ヘッドフォン出力はプライベートな演奏やステージ上でのモニターに使用できます。MIDIはDin端子によるMIDI搭載楽器などの接続の他に、WindowsやmacOSコンピュータへのUSB MIDI接続もサポートしています。

無料のバンドル・ソフト

modwaveには、曲作りのためのReason Lite、AIを使ったマスタリングのためのIzotopeのOzone Elements、キーボード演奏のスキルを向上させるためのSkoove、KORGなどのソフトウェアシンセなど、音楽を次のレベルに引き上げるための多様な音楽ソフトウェアが付属しています。

仕様

  • システム
    • 鍵盤37鍵 (ベロシティおよびリリース・ベロシティ対応)
    • 最大同時発音数32ステレオ・ボイス音源システム
    • modwaveシンセシス・エンジン
  • モジュレーション
    • コントローラー
      • Mod Wheel、Pitch Wheel、Kaoss Physics、4x Mod Knobs
    • その他のソース
      • 3x Envelopes、5x LFOs、2x Mod Processors、2x Key Track、Seq Lanes A-D、Step Pulse、Tempo、Program/Performance Note Count、Program/Performance Voice Count, Poly Legato、Velocity、Exponential Velocity、Release Velocity、Gate、Gate+Damper、Note-On Trigger、Note-On Trigger+Damper、Note Number、Aftertouch and Poly Aftertouch (external MIDI only)、MIDI CCs +/-、MIDI CCs +
    • デスティネーション
      • 個々のモーション・シーケンス・ステップのパラメーターを含む、ほとんどのパラメーターをモジュレートできます。モーション・シーケンスの長さに応じて、プログラムごとに1,000以上のモジュレーションを設定することができます。
  • エフェクト
    • Pre FX
      • シメータ、グラッフィックEQ、ギター・アンプ、モダン・コンプレッサー、パラメトリックEQ、レッド・コンプレッサー、リング・モジュレーター、トレモロ、ウェーブ・シェーパー
    • Mod FX
      • ブラック・コーラス/フランジャー、ブラック・フェーズ、CX-3ビブラート・コーラス、EPコーラス、ハーモニック・コーラス、モダン・コーラス、モダン・フェーザー、オレンジ・フェーズ、Polysix アンサンブル、スモール・フェーズ、トーキング・モジュレーター、ビンテージ・コーラス、ビンテージ・フランジャー、ビンテージ/カスタム・ワウ、Voxワウ
    • Delay
      • L/C/Rディレイ、マルチバンドModディレイ、リバース・ディレイ、ステレオ/クロス・ディレイ、テープ・エコー
    • リバーブ
      • アーリー・リフレクション、Overb
    • マスターEQ4
      • バンド・パラメトリックEQ
  • 一般
    • 入出力端子
      • ヘッドホン端子(6.3 mmステレオ・フォーン・ジャック)、OUTPUT L/MONOとR端子 (6.3mm TRSフォーン・ジャック、インピーダンス・バランス)、DAMPER端子 (6.3 mmフォーン・ジャック、ハーフ・ダンパー非対応)、MIDI IN /OUT端子、USB B端子
    • 電源
      • ACアダプター(DC12V, 2500mA)
    • 消費電力
      • 5 W
    • 外径寸法
      • (W × D × H)565 × 338 × 93 mm
    • 質量
      • 2.9 kg
    • 付属品ACアダプターアクセサリー(別売)
      • DS-1Hダンパー・ペダル、PS-1ペダル・スイッチ、PS-3ペダル・スイッチ

発売日

2021年8月8日(日)

販売価格

(税込) ¥88,000 (税抜 ¥80,000)
JANコード:4959112230965


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  • 内寸:600 (W) x 380 (D) x 120 (H) mm
  • 重さ:830g

主な適合機種

発売日

2023年7月9日(日)

販売価格

SEQUENZ MP-LARGE-MSG

(税込) ¥5,940 (税抜 ¥5,400)
JANコード:4959112243477

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