Rupert Neve Designs Portico II Master Buss Processor | 定番2チャンネル・ダイナミクスプロセッサーがリニューアル

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Rupert Neve Designs ( ルパートニーヴデザイン )定番2チャンネル・ダイナミクスプロセッサー「Portico II Master Buss Processor」がブラックカラーにリニューアルされ発売されます。

Portico II Master Buss Processorは2011年3月の発売以来、2チャンネルのダイナミクスプロセッサーとして数多くのスタジオで稼働しています。元々はマスタリング機器として登場しましたが、現在ではミックスエンジニア、レコーディングエンジニア、さらにはライブサウンドエンジニアにもお気に入りの機材となっています。

今回、Rupert Neve Designs社創業15周年を機に、リクエストの多かったブラックカラーに一新されて発売開始となりました。

Portico II Master Buss Processor (MBP)は、5088アナログコンソールでも採用されいる、オールディスクリートと72Vという高電圧動作の回路を採用した構成になっており、それまでの2チャンネルコンプレッサー/リミッターではなし得ない機能を装備したマスタリング用クリエイティブツールです。重低音の効いたEDMサウンドのミックスから繊細な室内管弦楽のマスタリングに至るまで、このプロセッサーがジャンル、用途を問わず世界中で愛用されています。

Rupert Neve 氏によって設計された入力/出力トランスフォーマーと72Vの高電圧回路を備えた Master Buss Processor は、どの様なシステムに於いても完璧にマッチします。Rupert Neve Designs社独自の連続可変のSilk回路により、エンジニアは倍音の調整を細密に行うことができます。Redモードでは中高域の倍音を強調でき、一方Blueモードでは低域の倍音を強調できます。さらにマスタリンググレードのクリック付きポテンショメーターによって、ダイナミクス、トーン、そしてステレオフィールドを革新的にファインチューンできるのです。

定評あるRupert Neve 氏のクラシックデザインをさらに進化させた新回路によって、充分なヘッドルームと広いダイナミックレンジ、低い歪みとノイズ、優れたスルーレイトと分離のよいバンド帯域、そして正確さ、精密さを誇ります。そしてもちろん、数多のレコードで耳にできるスイートで音楽的な Neve サウンドの魅力は、この Master Buss Processor にもしっかりと受け継がれています。

コンプレッサー部

装備された2基のコンプレッサーにより、モノラル/ステレオソースを問わず、そのダイナミクスをほぼ無限に扱う可能性を持っています。レシオ、スレッショルド、アタック、リリース、ブレンド、サイドチェイン、ハイパスフィルター(HPF)、リミッターそしてメイクアップゲインコントロールで精密かつ大胆に扱うことができます。

このコンプレッサーにはふたつのコンプレッションモード : FF(フィードフォワード)と FB(フィードバック)が用意されています。 “FB” は音楽的かつ心地よいサウンド効果をもたらすビンテージモードで、一方“FF” は入力信号に対してより正確に動作し、透明感のある処理をするモダンモードとなります。さらに“Peak”モードにより、コンプレッサーのアタックはサウンドのピークに応答し、ドラムやパーカッションなどの急激なトランジェントでも確実なコンプ処理を行います。"

“SC HPF” スイッチは、コンプレッサーのVCA回路に組み込まれたハイパスフィルターが機能し、VCA回路の動作に余分な低域をカットします。“Blend” は原音とコンプレッションされた信号のミキシングを行えるので、自然なダイナミクスを保ちつつ、強いコンプレッション効果を得る際に有効です。

もちろん外部機器と接続するサイドチェイン機能も装備され、“センド” と “リターン” 端子で外部のEQやフィルターに接続し、より細かなサイドチェイン処理が可能です。リターン端子はまた、ダッキング効果を演出する際のキーインとしても利用できます。ステレオリンクスイッチをオンにすれば、チャンネルAの設定がマスターコントロールとして機能するため、ステレオソースを扱う際に便利です。

リミッター部

たいへんシンプルで、かつ多様性に富んだ透明感のある音楽的なリミッターも装備しています。たったひとつのノブ操作だけで、さまざまな信号に対して適切な処理をするインテリジェントタイプで、Rupert Neve Designs社が新たに設計したアダプティブリリーステクノロジー(Adaptive Release Technology)によって実現しました。

一般的なリミッターのでは、動作速度が速いほど低域の変調歪み量が増加します。これはサイドチェイン信号の低周波が原因で、コンプレッサー(リミッター)が素早くオン/オフを繰り返すことで信号全体の変調を引き起こします。MasterBuss Processorに搭載されたインテリジェントなリミッターなら、ローエンドの滑らかさと整合性を保ちつつ素早く信号に反応し、適切な処理を行います。そしてアダプティブタイムコンスタント回路によって、適切なリリースタイムをノブで設定可能です。

なおこのリミッターは、コンプレッサーのディスクリート仕様のクラスAゲインモジュールとVCAを共有しています。つまり、このリミッターによって二重に処理されることはなく、音楽を仕上げることができます。このコンビネーションによって非常に透明性の高いリミッティング処理をもたらし、他のリミッターよりも2倍ものゲインリダクション処理を行うことが可能です。

ステレオ フィールド エディター部

伝統的なM-S(ミッド-サイド)テクニックをベースにした、ソース信号のステレオ空間の調整を行うステレオフィールドエディター(SFE)も搭載されています。その操作はウィズスとデプス、およびそれぞれのコントロールと連動したバンドパスフィルターを使用します。

ウィズスコントロールは、ステレオ音像の広がりの増減(より広くからモノラルまで)を調整します。レコーディングに含まれているアンビエンス量の調整にも使用できます。デプスコントロールは、奥行き感を調整します。センターに定位したソロ楽器やボーカルをミックスの中でもう少し前面にする際に便利です。ウィズスとデプスコントロールを組み合わせることで、ミックスのルームアンビエンスと奥行きを調整できます。

ステレオフィールドエディターをさらに効果的に扱うために、ウィズスとデプスの回路それぞれにバンドパスフィルターが用意されています。このことで特定の周波数帯域を調整することが可能です。例えばセンターに定位する低域を操作する場合、デプスとデプスEQをオンにし周波数帯域を“LF” に設定します。これにより、センターに定位された信号のフィルター周波数以上の音がフィルターされ、中央定位の低域のみをデプスでコントロールできるようになります。同様に、ウィズスEQとコントロールにこの設定を行った場合、(M-S の)サイド信号の低域を削り、低域をタイトにすることが可能です。あるいはウィズスEQを中域(HM あるいはソースによって LM)に設定した場合、バンドパスされたサイド信号の操作によって、楽器やバッキングボーカル、リバーブに素晴らしい広がり感を与えることがでます。

また、ステレオフィールドエディターはスイッチひとつでミッドとサイドの成分をコンプレッサーのチャンネルAとBに送ることも可能です。このことで、中央定位の成分(ミッド)とステレオイメージの広がり成分(サイド)をコンプ/リミッター処理することが可能になります。さらにステレオフィールドエディターのEQと合わせることで、特定の周波数帯域に対してのダイナミクス処理も可能になります。


仕様

  • 最大出力レベル
    • +24.5 dBu @ 20~40 kHz
  • 周波数特性
    • メイン出力、負荷なし
    • -3 dB @ 4 Hz
    • -3 dB @ 120 kHz
  • THD+N(全高調波歪み率)
    • +20dBu出力
    • 0.006% 以下 @ 1 kHz
    • 0.20% 以下 @ 20 Hz
    • 0.020% 以下 @ 20 kHz
    • Silk オン時 :
      • 2.5% 以下 @ Slik ブルーモード、Texture フル
      • 3.5% 以下 @ Slik レッドモード、Texture フル
  • スルーレート
    • 4V/μS
  • コンプレッサー
    • スレッショルド : -30 dBu ~ +20 dBu
    • レシオ : 1.1:1 ~ 40:1(LIMIT)
    • ブレンド : 0% ~ 100% コンプレッサー
    • ゲイン : -6 dB ~ +20 dB
    • アタック : 20ms ~ 80ms(“FAST” モード時は 0.1 ms)
    • リリース : 0.1s ~ 3.0s
  • 電源消費
    • 0.65A @ 117 VAC、0.35A @ 220 VAC

発売日

2021年1月

販売価格

(税込) ¥517,000 (税抜 ¥470,000)
JANコード:4530027360215


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