Bastl Instruments ( バストル・インストゥルメンツ )が、新しいパフォーマンスの可能性をフル追求したステレオ/デュアル・ピーク・フィルター「IKARIE」を発売します。
IKARIEは個性的なチューニングと設計が魅力のステレオ/デュアル・ピークのフィルターモジュールです。1つのノブでローパスとハイパス・フィルタリングを連続的に可変できるため、リアルタイム・パフォーマンスの可能性を大幅に高められます。またエンベロープ・フォロワーがサウンドのバリエーションを拡大します。
このモジュールの名前である「IKARIE」は、1963年制作のチェコスロバキアのSF映画。「Ikarie XB-1」へのオマージュです。この映画は「ソラリス」や「2001年宇宙の旅」、「スターウォーズ」などよりずっと前に宇宙探査の主題を扱った伝説的な映画です。Zdeněk Liškaによるエクスペリメンタルな初期電子音楽、イマーシブなシネマトグラフィーなど、最も独創的でエキサイティングなSF映画の1つとして評価されています。
2系統のフィルター回路は、ステレオ領域で同期してモジュレートしたり、独自のステレオ効果の為に分離したり、またはチェーンして24dBフィルターを形成することもできます。
フィルターのモノラル出力だけを使用すればIKARIEは「デュアル・ピーク・フィルター」として動作し、まるで「声」のようなフォルマントタイプのサウンドを再現できます。さらにBeyond出力は、2つのフィルターのスペクトル差によって、本機を「ツインピーク・フィルター」として利用できます。
IKARIEはフィルターですが、出力VCAが追加されている為、あらゆるベクトルでサウンドを振り回すことができます。CVコントロールによるパンニングやレゾナンス制御、パーカッシブなサウンドから、煌めくような、さらに不気味なものまで、サウンドデザインの可能性の広大な世界を探索できます。すべては大変コンパクトですが、精度と創造性のための無限の宇宙空間が用意されています。
このモジュールは、Bastl Instruments(Václav Peloušek)と、Casper Electronics(Peter Edwards)のコラボレーションによるものです。 細部へのこだわりが、このフィルターに独特のバランス感をもつレゾナンスとエンベロープ・レスポンスを与えた一方で、BASTLらしい独特の制御スキームを備えた、片手で全てを体感できるようなパフォーマンス性の高いフィルターデザインを紡ぎだしました。
特長
- 2系統のパラレル・フィルター・コア(レフト&ライト・チャンネル)
- 12dB/octのステート・バリアブル・フィルター・トポロジー
- 個性的なローパス/ハイパス・スイッチング・コントロール方式
- バランスのとれたボルテージ制御のレゾナンス回路
- 3つのディケイ設定を備えたエンベロープ・フォロワー
- 最大5倍の入力ゲイン
- ステレオ・モジュレーション(フィルターディチューン・パンニング)
- beyondアウトプットによる”ツインピーク・フィルター”スペクトラム
- モジュレーション・アッテヌバーター
- v/oct入力(フロントパネルからアクセスできるトリムコントロール)
- ステレオVCA回路
仕様
- power consumption: +12V: 100mA, -12V: 95mA
- 8HP
- 35mm
- PTC and fuse protected 16pin power connector
- pdf user manual
発売日
2020年11月
販売価格
(税込) ¥46,640 (税抜 ¥42,400)
JANコード:4560482828708