ベルリンのメーカーFlameよりアナログ・フィルターバンクとシーケンサーを搭載したアナログ・ウェーブテーブル・ポリフォニック・シンセサイザーモジュール「MÄANDER(メアンダー)」が発売。
MÄANDERは、スムーズな波形変化が可能な64の波形を持つウェーブテーブル方式のVCO(4ボイス)を搭載。12組のアナログ・バンドパス(1組はハイパス)・フィルターとVCAにより多彩なサウンドメイキングが可能。また4ボイス対応のノートシーケンサーと、14トラックのトリガーシーケンサーを搭載。オシレーターとフィルターバンクを変調する12バンドのフィルターバンクにより有機的なサウンド変化をもたらします。
4ボイス・ウェーブテーブル・オシレーター
メインとなるサウンドソースとして FLAME の高機能なオシレーター・モジュール「4VOX」と互換のあるウェーブテーブル・オシレーターを搭載。ユーザー定義も可能な39種類のウェーブテーブルが用意されており、ウェーブテーブルならではのバラエティに富んだサウンドを生み出します。ユニゾン・モードで4ボイスを重ねて発音させればコーラスの様な効果でサウンドに厚みを出せます。ウェーブテーブル・オシレーターとは別にアナログ・ホワイト・ノイズ、ライン入力または Hi-Z 入力を利用した外部サウンド・ソースも使用できます。シーケンサー以外にもモジュレーション・ソースとして、フィルター・エンベロープとしても使用できる ADSR タイプのアンプ・エンベロープ、2基の LFO を搭載しています。
12チャンネル・アナログ・フィルターバンク
MÄANDER最大の特徴が12チャンネル・アナログ・フィルターバンク。シンセサイザーのフィルターといえばオシレーターで生成されたサウンドをカットオフやレゾナンスといったパラメーターを操作して加工するのが一般的ですが、MÄANDER は12の「周波数帯域ごと」にフィルターを調整してサウンドを加工する事ができます。
これにより一般的なフィルターとは違うユニークなシーケンス・フレーズを生み出すことができます。この強力なフィルターバンクは内蔵のサウンド・ソースだけではなく、本体背面に用意されたライン入力か Hi-Z 入力から外部サウンド・ソースを入力して使用する事もできます。ライン入力にはシンセサイザーやドラムマシン、Hi-Z 入力にはギターやベースを入力する事で、さらに音作りの可能性が広がります。MÄANDER は様々な場面で活躍できる強力なエフェクターとしても使用できます。
ライヴ・ノートリピート・シーケンサー
MÄANDER のユニークなシーケンス・フレーズを生み出す「ライヴ・ノートリピート・シーケンサー」は最大4小節までプログラム可能で合計15トラックを同時シーケンス可能。
- 内蔵4ボイス・ウェーブテーブル・オシレーター用ポリフォニック・トラック x 1
- 外部オーディオ入力用トラック x 1
- 内蔵ホワイト・ノイズ用トラック x 1
- フィルター・チャンネル用トラック x 12
外部オーディオ入力、内蔵ホワイトノイズ、12のフィルター・チャンネルはそれぞれ AR エンベロープによりコントロールされる VCA が搭載されており、プログラムされたステップごとに発音します。ステップごとに「オシレーターのコードまたはノート」と「14トラック分の設定」をプログラムできるので、ステップごとに全く異なるサウンドをプログラムする事ができます。
シーケンスにノートリピート効果を追加する「SHOTS」セクションはシーケンスにステップを繰り返し演奏する効果を与えます。ベロシティ(音の強さ)、ゲートタイム(音の長さ)、レゾリューション(リピートするノートの解像度)、リピート(リピートする回数)の4つのノブと2つのビート・スイッチを操作して直感的に操作できるので、ライヴパフォーマンスに最適です。
主な機能
- 4ボイス OSC ウェーブテーブル・オシレータ(4VOXモジュール互換)
- 39種類のウェーブテーブル・メモリー(ユーザー定義のウェーブテーブル用)
- ADSR アンプ・エンベロープ、フィルター・エンベロープとしても使用可能
- ファットなコーラスのような効果を生み出す UNISON モード
- OSC にノートとコード用の4ボイス・ポリフォニック・シーケンサー・トラックを搭載
- アナログ・ホワイト・ノイズ・チャンネル、シーケンサー・トラックとエンベロープでコントロール可
- 能な VCA(ARタイプ)
- 2個の独立した入力ジャック(ライン・レベルとギター・レベル)による外部モノラル・オーディオ入力
- オーディオ入力チャンネル、シーケンサー・トラックとエンベロープでコントロール可能な VCA(ARタイプ)
- アナログ 12 チャンネル・フィルターバンク、バンドパス x 11、ハイパス x1、各24dB、レゾナンス付き
- フィルター・バンクは 12 VCA でコントロール可能(8フィルター・タイプおよび/または12シーケンス・トラック)
- フィルター・タイプ:LP、BP x 3、HP、NOTCH、組み合わせ:LP / HP、LP + BP
- 各フィルター・チャンネルはシーケンサー・トラックとエンベロープ(ARタイプ)によって VCA コントロールされています
- フィルターバンク・シーケンサーと OSC フィルター・エンベロープの間にミキサー・ポットがあります
- 2つの LFO によるモジュレーション
- LFO 波形の緩やかなフェード(モーフィング)
- MIDI クロックと同期可能な LFO
- LFO リトリガーとワンショット・モード
- ピッチ、カラー(ウェーブテーブル)、カットオフ、フィルターAMP EG は LFO のアマウントをコントロール可能
- LFO1 と LFO2 はアマウント・コントロール・ノブを含めてミックス可能
- シーケンサー
- 15トラックの最大4小節までのパターンをプレイ可能なライブ・ノートリピート・シーケンサー
- 1トラックのノートとコード用の4ボイス・ポリフォニック・シーケンサー・トラック(内蔵ウェーブテーブルOSC用)
- 14モノラル・トラック(外部オーディオ入力 x 1、内部ホワイトノイズ x 1、フィルター・チャンネル x 12)
- ライヴ・プレイバック用の SHOT セクション(ノートリピート機能)
- ラストステップ、ミュート、ホールド機能付きの各チャンネル
- 個別のエンベロープを持つ各チャンネル
- 個別のランダム機能
- グローバル・スイング機能
- すべてのノブの位置を自動的にパッチに保存
- アルペジエーターとスケーラー機能
- MIDI
- すべてのシーケンサー・トラックがノートを送受信します(OSC トラックとその他のトラック、2つの異なる MIDI チャンネル)
- MIDI START / STOP / CLOCK による同期、外部クロックの自動検出
- 両方の MIDI 入力は同一で内部で併合されています
- MIDI IN2 に対応した THRU ソケットを装備(MIDI IN2 へ入力したデータをスルーします)
- USB-MIDI 接続で直接コンピューターに接続できます
- USB-MIDI 経由で SysEx ファイルを使用してファームウェア・アップデート可能
仕様
- ハードウェア
- 頑丈な金属製ケース
- 15個のアナログ・スライダー(アナログ・チャンネル・アッテネーター)
- 25個のアルプス製ノブ(デジタル・パラメーター用)
- 2個のアルプス製ステレオ・ノブ(メイン出力およびヘッドフォン出力用)
- 43個の自照式プッシュ・ボタン
- 7セグメント x 3桁表示ディスプレイ
- データ入力ノブ
- 接続
- 2個の独立した入力ジャック(ライン・レベルとギター・レベル)を持つオーディオ入力チャンネル
- オーディオ出力 L/モノラル、R(奇数/偶数フィルターバンク・チャンネル)
- エクスプレッション・ペダル入力(ステレオ・ジャック)
- フットペダル入力(2つのフットペダル用ステレオ・ジャック)
- MIDI IN x2(MIDI IN1, MIDI IN2)
- MIDI THRU x 1
- MIDI OUT x1
- USB x1 (MIDI の送受信とファームウェアのアップデート用)
- 外部電源アダプタ接続ジャック(+12v/1A)
- サイズ・重量
- 幅 : 300mm × 奥行き: 195mm × 高さ: 60mm
- 重量 2.5Kg
発売日
2019年8月10日
販売価格
(税込) ¥140,555 (税抜 ¥127,778)
JANコード:4580646110586