NEUMANN ( ノイマン ) は、ビンテージマイクの中で最も有名な真空管マイクの1つである「U 67」(U 67 Set)の復刻を発表いたしました。
「U67」は、1960 年代に旋風を巻き起こし、その後、真空管からトランジスタになり「U87」として引き継がれた伝説のマイクロフォンです。
「U67」は、1960-1971年で作られたものと同じカプセルと電子設計で製造されています。BV 12出力トランスなどの基幹となるパーツは、オリジナルの資料にそって細心の注意を払い再現。EF86管は、専用の測定設備で最適な特性と低ノイズを得るように慎重に選択されています。
電源は、厳しい安全要件を満たし、より新しいプレミアムグレード管となる少し高いフィラメント電流に対応するように再設計されました。この新しい電源「NU 67 V」は、古い「U 67」マイクと互換性があります。
主な特徴
- 伝説のノイマンU67の復活
- クラシックチューブ回路、トランスバランス
- 記録保管されていた設計図に基づき、オリジナルの仕様で製造
- ローカルなコンセントの電圧に適合する新しい「NU 67V」電源
- 手作業によるハンダ付け
- 3種の切り替え可能な指向特性
- ドイツで手作りされるヴィンテージケース
NAMM 2018 会場にて
Inter BEE2018会場にて
主な仕様
音響的動作原理 | 圧力傾斜型トランスデューサー |
指向特性 | 無指向性, カーディオイド, 双指向性 |
周波数特性 | 20 Hz...20 kHz |
感度 1 kHz を1 kΩ負荷 | 15/24/16 mV/Pa ※1 |
レーテッド インピーダンス | 200 Ω |
レーテッド 負荷インピーダンス | 1000 Ω |
S/N 比, CCIR ※2 | 32/28/31 dB ※1 |
S/N 比, A-weighted ※2 | 21/17/20 dB-A ※1 |
等価ノイズ レベル, CCIR ※2(rel. 94 dB SPL) | 62/66/63 dB ※1 |
等価ノイズ レベル, A-weighted ※2 (rel. 94 dB SPL) |
73/77/74 dB ※1 |
最大 SPL THD 0.5% ※3 | 114 dB (cardioid) |
最大 SPL THD 0.5% with preattenuation ※3 |
-9.8 dBu dB |
最大出力電圧 | 390 mV |
電源 | NU 67 V |
マイクロフォン接続コネクタ | spec. 7pin |
電源接続コネクタ | XLR 3 F |
重量 | 560 g |
径 | 56 mm |
長さ | 200 mm |
付属品 |
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※1:無指向性, カーディオイド, 双指向性
※2:IEC 60268-1に準拠:CCIR-weightingはCCIR 468-3に準拠/ピーク時; A-weighting は IEC 61672-1に準拠、RMS
※3:入力シグナルを同等にして測定
Q & A よくある問い合わせ
Q. 新しいU 67と1960年代のU 67の設計に関して
A. 今回発売される「U 67」はコピーやクローンではなく、当時の「U 67」とまったく同じ仕様に作られたオリジナルマイクロフォンです。
出力トランスなどの主要部品は、当時の生産図面に従って製造され、「K 67」のラージダイヤフラムコンデンサカプセルを搭載。周波数特性は、1960年から1971年に販売していた(状態が良好な)「U 67」と同じです。尚、1992年に限定的に生産された「U 67」はわずかに明るい特性に調整されていますが、この新型「U 67」はその調整はなく1960年代のU 67本質的に同じリニアレスポンスとなっております。大型カスタム設計の出力トランス、大量のチューブの中からセレクトされた高品質チューブ、再設計されたトロイダルトランスを備えた電源など、非常に高価な部品が含まれているため、現在、技術者3人のみによって製造されております。
Q. NU 67 Vはスイッチング電源ですか?
A:いいえ。NU 67 Vは、1992年のNU 67 Aと同様に、トロイダルトランスを備えたリニア電源です。
Q. 新型のNU 67 V電源を1960年代の「U 67」で使用できますか?
A:はい。NU 67 Vは、1960年代の「U 67」と互換性があります。フィラメント電流能力が高いため、フィラメント電圧を一定に保ちながら、チューブに電流を供給します。
Q. 古い「NU 67」(1960年代)およびNU 67 A(1992年)電源を新型の「U 67」で使用できますか?
A:いいえ。現行のチューブでは、わずかに高いフィラメント電流が必要となり旧式のNU 67電源では提供できません。仮に用いた際、新しいチューブを著しく過熱するため、動作中に上昇する過剰ノイズが発生する可能性があります。
Q. 1960年代のU 67マイクロフォンに新しいNeumannのEF86チューブを使用できますか?
A:はい。新型のNU 67 V電源のみで使用できます。旧式の電源を用いると新しいチューブを大幅に過熱するため、動作中に上昇する過剰ノイズが発生する可能性があります。
Q. 現行のU 67でデットストック(NOS)EF86チューブを使用できますか?
A:はい。可能です。新しい電源は古いチューブを過熱しません。フィラメント電圧を一定に保ちながら、チューブが必要とする電流を供給します。
ただし、すべてのEF86チューブがマイクロフォン用に適合しているわけではありません。最小のノイズと最適な音を得るためには、チューブをテストして、さまざまな特性を選択する必要があります。
U 67-SET
発売日
2018年10月1日
販売価格
(税込) ¥1,034,000 (税抜 ¥940,000)
JANコード:4044155223767
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