WALDORF ( ウォルドルフ )が Musikmesse 2017 で8ボイス・ハイブリッドシンセサイザー「Quantum」(クァンタム)を発表しています。
2023年7月追記:「Quantum MK2」が発売!
2018/4追記
Waldorf社のwebページで詳細が公開されました。
2018/8追記
国内での発売が決定いたしました。また合わせて詳細を追記いたしました。
詳細は不明ですがQuantumはアナログとデジタルの8ヴォイス・ハイブリッド・ポリシンセ。
楽器フェア2018会場にて
3つのデジタル・オシレーターを搭載し、wavetable、waveform、particle、resonator の4種類のアルゴリズムが選択可能。デュアル・アナログ・フィルターセクションでも自由度の高いシグナル・アサインができる模様。ノブはすべてシングル・ファンクションで、高精細のタッチディスプレイでさらに複雑なサウンドメイキングができるとのこと。
- Wavetable: ソフトシンセ「Nave」に搭載されたスピーチシンセシスやオーディオからのウェーブテーブルの生成など、最新機能を備える Waldorf スタイルのウェーブテーブル
- Waveform: ハードシンクや、ワープ&PWM、およびノイズなども備えたウェーブをオシレーター当たり最大8つまで重ねて同時発音することができるクラシックな波形モデルでデチューンとコーダルモードも装備(ノコギリ波、サイン波、三角波、矩形波、ピンクノイズ、ホワイトノイズ)
- Particle: マルチサンプルを用いた従来のトラディショナルなモードやグラニュラーモードを備えたサンプラー、ライブ入力も使用可能
- Resonator: マルチサンプルとフィルターバンクのサウンドモデルを使用したエキサイター
サンプラー機能を搭載し、エディット後WAVEテーブルマテリアルとして使用することも可能。USB I/O搭載でパソコンとの連携ができ、CV入力、SDカードスロット等を装備しています。USBオーディオに関しては、現時点では実装していないが将来的には実現したい意向のようです。発売は2017年第4四半期あたりのリリース予定とのことですが、国内での販売予定は未定です。しかし期待して待ちたいですね。
仕様
- デジタル - アナログ ポリフォニックシンセサイザー
- 高品質な Fatar社の TP8S キーベッドを採用したアフタータッチ対応61鍵盤
- 8 ボイス
- デュアルティンバー:スプリットもしくはレイヤーモード(ティンバー)ごとにアウトプット先を分けて設定可能
- 4種のシンセアルゴリズムを備える3基のステレオデジタルオシレーター
- 革新的なリンクモードを備えた1ボイス当たり2基のアナログローパスフィルター(24dB/octおよび24dB/oct)
- Digital former: コムフィルター、ハイパス、ローパス、ノッチフィルター(Nave、Largo、PPG モデルを含む)、ビットクラッシャー、ドライブといった各ボイスに付加できるデジタルアルゴリズム
- アナログフィルターとDigital Former、また各オシレーターを柔軟にルーティング
- 豊富なパラメーターセットを備える6基のLFO(ポリ、もしくはグローバルモードを選択可能)
- 6基のエンベロープ(ループ設定可能)
- Komplex: マルチステージLFO/エンベロープモジュレーター
- 簡単にコントローラーへアサインできる40スロットのモジュレーションマトリクス
- パネル上の操作子やLEDにより直感的にモジュレーション割り当て可能
- 各ティンバーごとに5スロットのマスターエフェクト・ラックを設け、フェイザー、フランジャー、コーラス、リバーブ、ドライブ、イコライザーなどを選択可能
- メインアウト用コンプレッサー
- ステップレコーディング、パラメーターオートメーション、スケールに沿ったピッチクオンタイズを備えるステップシーケンサー
- Scala scl ファイル(調律用ファイル形式)をインポート可能なマイクロトーナルピッチ(微分音)設定
- 外部MIDI入力からのポリフォニックアフタータッチに対応
- 特殊な発音モードを可能にするコードとラッチボタン
- 厚みを持たせるユニゾンモード
- モジュール(エフェクト、オシレーター、ステップシーケンサー、Komplex モジュレーター)ごとのプリセットシステム
- 直感的な操作が行えるシングルファンクションのポテンショメーターとエンコーダー
- 高解像度マルチタッチディスプレイは、操作状況を表示するビジュアライゼーションにより深いサウンドエディットが可能
- 各処理段階を表示するスペクトラムアナライザーとオシロスコープ
- バンク、属性、作成者、パッチナンバーで管理できる最大10,000サウンドパッチ
- サウンドパッチを素早く呼び出すためのフェイバリット(お気に入り)リスト機能
- ハワード・スカーなど、世界的なサウンドデザイナーの手による多様なパッチをプリロード
- ローカルキーボード、ホイール、および割り当て可能なノブのMIDI出力
- MIDI CC ラーン機能によるMIDI入力からのサウンドパラメーターのオートメーション
- 外部からのオーディオ入力、もしくは Quantum 自身のオーディオ出力をサンプルレコーディング
- プリセット、サンプル、ウェーブテーブル用の内蔵4GBフラッシュメモリー(※1)
- 1GBを超えるサンプルデータをプリロード
- SDカード経由でプリセット、サンプル、ウェーブテーブルのインポートとエクスポートが可能
- Nave のプリセットをインポート可能
- マトリクスまたはクイックアサインを介し、モジュレーション可能な任意のパラメーターを割り当てられるモジュレーションホイール
- 各オシレーター個別にピッチホイールの割り当てが可能
※1:プリロードデータやシステムソフトウェアを含むシステム全体の物理的なデータ容量です。オーディオサンプルに関する正味の使用可能容量は、プリロードされたサンプルを含み、約2GBとなります。
サンプリング機能
ティンバー毎の3つのオシレーターは、サンプルを使用して3つのモードのいずれかで使用できます。
- ループ付きステレオマルチサンプラー
- 豊富なパラメータセットを持つグラニュラーサンプラー
- エキサイターとしてサンプラーを使用したレゾネーターモデル
サンプルは、キーとベロシティマップ、ラウンドロビン、ランダムなどの選択ルール、個々のピッチ、ゲイン、パンの設定を使用して編成されます。サンプルは、約2GBの内蔵フラッシュメモリに保存されており、Quantumの工場サンプル用に特別に作られた1GB以上の容量があらかじめ格納されています。
新しいサンプルは、外部ステレオオーディオ入力、または自己録音Quantum独自のエンジンから録音できます。
サンプルは、WAVファイルフォーマット(44.1kHzサンプルレート)を使用してSDカード経由で内部フラッシュに保存することもできます。
アルペジエーター・パラメーター
- アップ、ダウン、ランダムなど、7種から選択可能なアルゴリズム
- オクターブレンジ(最大4オクターブ)
- 7種のソートオーダー
- 3種のベロシティーモード
- Gate length
- Swing
- BPM
- ビートディヴィジョン
- リズミックパターン
- リセットモード
- キーボードラッチ(コーダルもしくはノンコーダル)
移調やスケールの量子化を含むステップシーケンサーで個々のパターンを作成することができます。
コネクション
- ステレオアウト(メイン、AUX ティンバー)
- ステレオオーディオ入力/ サンプルレコーディング、リアルタイムプロセッシング
- 24bit A/D と D/A コンバーター
- 音量調節可能な独立したヘッドホン端子
- サスティンペダル端子
- CV 入力 (0-5V sensitivity)対応するコントロールペダルコネクター
- USB ホスト端子 (type A) / MIDIコントローラー等との接続可能
- USB デバイス端子 (type B)/ パソコン、クラスコンプライアントMIDI USB ホスト(iOSなど※)
- SD カード / サンプル、プリセット増強用
- DIN MIDI In, Out & Thru
- パワーサプライ
※Apple "Lightning to USB Camera Adapter" が必要
その他
- 電源:100 – 240 VAC / 47 - 63 Hz
- 最大消費電力:50 W
- 外形寸法:1,006 (W) x 401 (D) x 131 (H) mm (突起物含む)
- 重量:17.8 kg
発売日
2018年8月17日(金)
販売価格
(税込) ¥636,900 (税抜 ¥579,000) 価格改定(2023年4月29日~): (税込) ¥535,000 (税抜 ¥486,364)
JANコード:4530027156573 4580646110074
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