超コンパクトなスタジオ・リファレンス・モニター・システム IK Multimedia iLoud Micro Monitor

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IK Multimedia(アイケーマルチメディア)が超コンパクトなスタジオ・リファレンス・モニター・システム「iLoud Micro Monitor」をThe NAMM Show 2016にて発表しました

2018/4/10追記

iLoud Micro Monitor White Special Edition(ホワイト・エディション)を発表!

2018年5月上旬発売予定

6畳のスタジオに最も適しているスピーカーその理由 はこちら。

「iLoud Micro Monitor」は、50Wの出力を備え、ウーファー、トゥイーターそれぞれを独立したアンプで駆動するバイ・アンプ設計のスタジオスピーカーです。位相、周波数特性をコントロールする内蔵「56-bit DSP」により、音楽制作、アレンジ、ミックス時に使える正確でリニアな周波数特性を実現しています。

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iLoud Micro Monitorには3インチのウーファー、3/4インチのシルク・ドーム・トゥイーターが搭載され、合計4つの超高能率のクラスDアンプで駆動されています。合計50W RMSというクラスを超えた余裕のあるパワー、入念に設計された前面のバスレフ・ポートにより、心地のよい高音域、濁りのない中音域から、驚くほど下まで伸びた低音域まで、明瞭に再生します。

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驚くほど透明で、明瞭なサウンド

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IK Multimediaの長年のフィルター開発で培われた技術により注意深く設計されたクロスオーバーの設定と、ウーファー、トゥイーターから発せられる音が耳に届くタイミングをコントロールするタイムアライメントがDSP処理で可能になり、小さなスペースでは不可能と思われていた正確な位相、定位と、リニアな周波数特性が実現しました。

設置場所に応じて、最適化できる機能

iLoud Micro Monitorは、設置される環境にあわせて再生音を最適化することができます。耳の位置よりも低い場所に設置するときは前面のスタンドを立てるだけで角度をつけて設置可能です。デスクトップ設置時は机上による音の反射を補正するDesktopモードがある他、低域、高域の補正を行うスイッチも用意されています。

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2台のスピーカーは付属の専用ケーブルで接続します。

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自宅、スタジオ、旅先と、どこでも使える

iLoud Micro Monitorには、RCA、3.5mmステレオ・ミニ端子のほか、Bluetooth接続にも対応しています。音楽制作やビデオの編集などの作業時はライン接続、日常のリスニング時にはワイヤレス接続といったようにすべての音楽再生で使用することができます。サイズはそれぞれ180mm x 135mm x 90mm。自宅、スタジオ、ホテルと場所を問わず、いつでも、どこでも、明瞭で信頼できるスタジオ・リファレンス・モニター・システムが手に入ります。

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主な特徴

ウーファー、トゥイーターそれぞれを独立したアンプで駆動するバイ・アンプ設計

  • 内蔵された56-bit DSPによる位相、周波数特性のコントロール
  • 合計4つの超高能率のクラスDアンプ
  • 50W RMS 出力
  • 正確な位相、定位と、リニアな周波数特性
  • 優れた低音再生
  • 周波数レベルを補正可能
  • スタンドを立てるだけで角度をつけて設置可能
  • Bluetooth接続対応、RCA入力装備

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背面のBluetoothスイッチを押してデバイスとペアリング

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iPadと接続してみました。このサイズからは信じられない低音にビックリです!!

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iPhoneとペアリングして簡易BGM再生もOK

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6畳の自宅スタジオに最も適しているリファレンス・モニター

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大抵の場合ホーム・スタジオは小規模です。典型的には、42立方メートル以下、床面積12平方メートル(3メートル × 4メートル)以下でありこれは約6.5畳となります。そのような小さなスペースで音楽制作を行うには、部屋の反響、不自然な低域のレスポンスなどを考慮すると、大きなサイズのモニターよりもコンパクトなサイズのモニターの方が相応しいと言えます。

音楽制作時に、余計な反響は望ましいものでないことは、もちろん言うまでもありません。小さなニアフィールド・モニターをデスクに置いた場合、あなたの耳は低い音圧レベルの音源(すなわちモニター・スピーカー)に近接されています。そのため、壁や天井、部屋に設置したあらゆる物からの反響を聞くことなく、音源を直接聞くことができます。

また、スモール・サイズのモニターなら、2つのモニターとリスナーを結ぶ線で正三角形を描くように設置することで正確なステレオ音像を得ることが可能です。これはデスクトップ / ラップトップ・コンピュータで作業している時も、しっかりと設計されたプロ・スタジオのような「スイート・スポット」でモニタリングすることが可能なのです。

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世界最小クラスのリファレンス・モニターである iLoud Micro Monitor は、限られた作業空間で、プロの厳しい要求にも応え得る妥協のないモニタリング環境を実現してくれる製品です。
ミディアム・サイズのモニターあるいは他の同クラスのリファレンス・モニターと比較したとき、「iLoud Micro Monitor」が自宅スタジオに適している理由が下記になります。

ここからは、小規模スタジオでのモニタリングにおいて理想的なスピーカーとはなにか、を軸にその5つの理由を詳しくみていきます。

1. 壁の近くに設置した場合でもフラットなサウンド

自宅スタジオの環境が、スペースの都合上テーブル / 机を壁につけモニターを壁に近くに設置されている方が多いかと思います。
ミディアム・サイズのモニターを設置するのにテーブル / 机上のスペースが限られていることはもちろんのこと、こうした環境で5 / 6インチ・サイズのスタジオ・モニターを設置すると、直接音、反響音の間に発生する位相のズレで中音域がキャンセルされてしまい、「ブーミー」で輪郭のぼやけたサウンドになってしまいます。これは低価格のモニターの場合、顕著に表れます。

5 / 6インチ・サイズのモニターを卓上に設置するには、少なくとも壁面から20 cmから30 cm離して設置する必要があります。となれば、卓上の作業スペースがその分失われることになります。

iLoud Micro Monitorは、壁面に近接して設置した場合でもフラットなレスポンスが得られるようキャリブレートされています。背面のEQスイッチにより、設置状況に合わせて設定することができるのです。また、奥行きが 13.5 cmとコンパクトですから、壁との間の距離に余裕をもたせて設置しても、作業スペースが確保できます。

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2. モニターから耳までの距離が50 cmでも正確な音像

典型的なミディアム・サイズのモニターでは、ウーファーとツィーターのそれぞれの中心の距離は15 cmから20 cmです。もし、モニターとあなたの耳までの距離が近い環境においてこのタイプのスピーカーを選択した場合、2つのドライバがクロスオーバーする「スイート・スポット」でモニタリングできず、正確な音像が得られません。
これはウーファーとツィーターの音がバラバラに耳に届いてしまい、それぞれがクロスオーバーする「交軸点」付近のサウンドを正しく聞くことができないからです。そのため、正しい判断ができず、特定の帯域を過剰に強調したミキシング / マスタリングになってしまいます。

iLoud Micro Monitorでは、ウーファーとツィーターのそれぞれの中心の距離は、6 cmです。そのため、モニターから50 cmほどの距離で、2つのドライバーがクロスオーバーする「交軸点」が始まります。この距離は、パソコンの両サイドにモニターを設置した際の、モニターとあなたの耳の典型的な距離ではないでしょうか。
そのため、たとえスピーカーに近い位置でモニタリングしたとしても、より正確な音像が得られ、安心してミキシング / マスタリング作業に専念することができるのです。

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3. 圧倒的な周波数レスポンス

自宅スタジオでは大きい音を鳴らせない環境の方が多いかと思います。それに極めて高い音圧レベルも必要ないため大きなウーファーは不要です。iLoud Micro Monitorのウーファーは、適切に設計されたエンクロージャーとDSP処理により、3インチとコンパクトながらも55Hz(-3dB)まで再現可能です。

また、ウーファーの素材は、モニターのパフォーマンスに影響を与え、時にはそのサウンドの色合いを大きく変えてしまうこともあります。低価格のミディアム・サイズのモニターで採用されているのは、ファイバーグラスやポリプロピレンがほとんどですが、こうした素材は重く、レスポンスも鈍いのが特徴です。結果として下の図のようにトランジェントの再現性が低くなり、中域の音像は「遠くに」ぼんやりと聞こえるような結果になってしまいます。正確さが要求されるミキシング / マスタリング作業では相応しくありません。

iLoud Micro Monito のウーファーは、極めて優れたレスポンスが得られるように処理された紙が採用されています。そのため、同サイズ・クラスの他の低価格なモニターには決して真似のできない、トランジェントの再現性、中域のレスポンスなどを実現しているのです。

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4. 適切なクロスオーバー、適切なドライバー・アラインメント

低価格のスモール・サイズのモニターは、クロスオーバーはパッシブで、低容量のパワー・アンプ、クオリティの低いドライバー、妥協したエンクロージャーを採用していることがほとんどです。そのため音量と位相の両側面においてクロスオーバー・ポイントが不正確で、不鮮明な音像しか得られません。そのため多くのメーカーでは、クロスオーバー・ポイントの設定において、2つのドライバーのそれぞれの周波数レスポンスの間にスペースを設けます。この結果中域の再現性が不正確になってしまうのです。

その一方で、プロフェショナルなモニター・システムのクロスオーバーは、音量と位相の両面において入念に設計されており、極めて正確です。プロ向けの典型的な2ウェイのスタジオ・モニターのクロスオーバー・ポイントは、ボーカルの帯域である中域に設定されています。このクロスオーバー・ポイントが適切に設定されていない場合、もしくは、このクロスオーバーの「スイート・スポット」でモニタリングできない場合、ミキシング / マスタリングの作業時、適切な意思決定ができないということになりかねません。

iLoud Micro Monitorのクロスオーバー設計は極めて洗練されています。2つのドライバーは、デジタル的に3.5 kHz付近でクロスオーバーし、DSPによりタイム・アラインメント処理がされています。このため、サウンドは、2つのスピーカー・ユニットがそれぞれ独立して鳴っているのではなく、まるで1つの音源、1つのスピーカーが鳴っているかのように響くのです。音像を正確に聞くことができるので、ミキシング作業において極めて有利と言えるでしょう。

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5. 余裕がある2つのアンプで最小限の歪み

低価格のスモール・モニターでは、ウーファー、ツィーターそれぞれを独立したアンプで駆動するバイアンプ方式が採用されていない製品もあります。すなわち1つのパワー・アンプですべてのスピーカー・ユニットを駆動しているのです。クロスオーバーはパッシブで、ワット数の低いクラスA–Bの集積設計です。電流もトランジェントのレスポンスも限られており、すぐに歪んでしまいます。というのは、常に回路の能力を限界まで使用しているからです。

iLoud Micro Monitorはバイアンプ方式を採用し、ドライバーは直接パワー・アンプに接続されています。しかも、それぞれのアンプは、その能力の50-60%と余裕を持って動作しています。すなわちパワー・アンプに起因する歪みが最小限に抑えられているということです。これにより、iLoud Micro Monitorと同じようなサイズの低価格のモニターと比較すると、驚くほどタイトでリニアなダイナミクスのレスポンスが得られます。

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発売日

2016年10月10日(月)

iLoud Micro Monitor White Special Edition は2018年5月上旬発売予定

販売価格

iLoud Micro Monitor(ペア)

(税込) ¥60,500 (税抜 ¥55,000)
JANコード:8025813702035 ⇒ 4530027191581


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iLoud Micro Monitor White Special Edition(ペア)

(税込) ¥60,500 (税抜 ¥55,000)
JANコード:8025813741034 ⇒ 4530027192281


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