こんにちはサカウエです。今月7月に新宿PePe店で開催された「エアロフォンオーケストラ」のサークル活動にお邪魔して来ましたのでその模様と、メンバーでもあるエアロフォンの伝道師(?)スタッフの「まっきー(BANANAsu)」のインタビューをあわせてお伝えしたいと思います。
電子管楽器とは?
電子管楽器って何?というかたもいらっしゃると思いますが、これはサックスなどのアコースティック管楽器のように、息を吹き込むことによって演奏できる電子楽器です。
左)Roland Aerophone、中央)AKAI EWI4000s、右)AKAI EWI5000
他にもウィンドシンセ、デジタルサックス(電子サックス)、デジタル管楽器・・・などといろいろな呼びかたがあります。意外とその歴史は古く、1970年代にアナログシンセを音源とする「リリコン」が開発され、サックス奏者のトム・スコット氏、日本では1987年のザ・スクェア(現T-SQUARE)によるF1のテーマ「TRUTH」の伊東たけし氏が有名ですね。
現在も、AKAI professionalの「EWI(イーウィ)シリーズ」や、2016年10月発売の Roland「Aerophone(エアロフォン/AE-10)」や、2018年7月28日発売のエントリーモデル「 Aerophone GO AE-05 」などを中心に(一部で)濃い盛り上がりをみせている注目の楽器なんですね。
AE-05
ローランドのエアロフォンはリコーダー運指にも対応、スピーカー内蔵で電池駆動も可能!これから楽器を始めてみたいという方にもぴったりな製品です。時間や場所を問わずいつでも練習できるのがよいですね。
もっと詳しく知りたい方はコチラ⇒ https://info.shimamura.co.jp/digital/windsynth
エアロフォン・サークルレポート
さて、というわけで今回は、新宿PePe店で開催された第2回目のエアロフォン・サークル活動にお邪魔してきました。全国でもこうした活動はとてもめずらしいということで、当日はローランドさんからも何人か視察(?)に来られておりました。
レジ付近では上記写真のように電子管楽器と関連グッズが大フィーチャーされてたコーナーが設置されており、これだけでも担当の熱意が伝わってくる感じです。
エアロフォンのサークル活動は今回がまだ2回めということですが、猛暑の中、集まってくれたユーザーさんや体験参加の方は総勢10名!比較的年配の方が多いのかと思ったのですが、意外と若い男性・女性の姿も多いですね。
サークル活動のオープニングはスタッフ&インストラクターによる4本のエアロフォンによるアンサンブルデモ演奏!
バックのエレドラ、ベース、エレピもスタッフ&インストラクター。堂に入った貫禄の演奏でございます。超リアルなバリトンサックス、シンセリード、ストリングスといったカラフルな音色の使い分けが楽しかったですね。
各自の簡単な自己紹介の後、本日のサークル活動スタート。お題に合わせて各自がパート練習を行います。練習中はみなさん少々緊張気味ですが真剣そのもの。体験参加ではじめてエアロフォンを吹く方もいらっしゃいましたが、すぐ音が出ることに感動しておりました。生のサックスだと音出すだけでも一苦労ですからね~
各自のエアロフォンはMackieのミキサーに立ち上げて合奏できるようになっています。
40分程度の練習後、全員で課題曲を合奏。意外といったら失礼ですが、ちゃんとアンサンブルになっているのが素晴らしいです。皆さん和気あいあいでとても楽しそう。
次回の課題曲の紹介があって最後にサークル参加者とスタッフで記念撮影。あっというまの2時間でした。
こうした活動は、これからもずーっと続けてくださいね。みなさまお疲れ様でした~♫
まっきー(BANANAsu)に話を聞いてみた
バンドの中心メンバーで、個人でもプレーヤーとして活躍中のスタッフ「まっきー(BANANAsu)」にインタビューしてみました。彼は某家電メーカーの開発設計者という経歴を持ち、数々のアーティスト活動を行いながら現在は新宿PePe店に勤務しています。自慢のローランド製品をSNSにアップしてその中から選ばれた真のローランドファンを浜松に招待する「熱狂ファンツアー」にも選ばれたこともあるという、知る人ぞ知るエアロフォンのインフルエンサー。好きな食べ物はバナナ。
自宅の写真
かなりの機材オタクマニアのようです。AIRAシリーズ勢揃いという感じですね。
こちらは Roland JD-XA と Sequential Circuits Prophet-5(Rev3.2)
Prophet-5は知人から格安で譲ってもらったとのことですが、格安っていくらか気になる~
SNSで話題となった写真に使ったまっきーのAE-10がこれ(個人所有、非売品)
自分で分解して塗装したとのことですが、彼のエアロフォン愛が伝わりますね。なおまっきーはもう一台ノーマル仕様のAE-10も所有。ただ出音は同じみたいです(当たり前か・・)。※デジランドでは電子楽器の改造は推奨いたしません(一応書いておきます)
デコエアロフォン(右)のアウトプットに接続しているのは、ちょうどこの日に発売された新世代のワイヤレスBOSS「WL-20」。これレイテンシー(音の遅れ)も気にならないし超便利とのこと!
【新製品動画】
BOSS/新世代ワイヤレスWL-20L & エアロフォン
気軽に簡単にワイヤレスシステムを導入できるBOSS/WLシリーズ!
これまでワイヤレスに馴染みのなかった方にもオススメです、あこがれのワイヤレスシステム導入は簡単です! pic.twitter.com/oL0ToZGLOA
— 島村楽器 新宿PePe店 (@shima_shinjuku) 2018年7月15日
とても楽しそうなサークル活動でしたが、そもそもまっきーさんが電子管楽器を始めたきっかけは?
中学生の頃、徒競走のBGMで流れていたザ・スクェア(現T-SQUARE)の「TRUTH」を聞いたのがキッカケです。高校では吹奏楽部に入ってサックスとリリコンをはじめました。リリコンは今でもライブで使っています(音源はOberheim SEM、こだわってます)。
エアロフォンとの出会いは?
発売日に購入して、すぐその夜にライブで使いました(笑)抵抗はまったくなかったですね。運指もサックスと同じだしリコーダー運指も対応しているので。
このサークルを始めたきっかけは?
まずエアロフォンオーケストラを始めたのは、新宿店はPlanet(Rolandのインストアショップ)スタッフとインストラクターがサックスを吹ける人が多かったので、みんなで何かやろうと思ったのがきっかけです。そしてせっかくだからユーザーさんも一緒にと思い、サークル活動を始めました。あっという間にメンバーが集って現在に至っています。
電子管楽器に対するお客さんの反応はどうですか?
電子管楽器はまだまだ知名度が低くて、来店された時点ではほとんどの方はご存じありません。リコーダーやプラスティック製の管楽器を見に来られたお客様に電子管楽器を紹介すると皆さん「こんなものがあるのか?」とびっくりされますね。8万円とそれなりの値段ですので即買いというケースは稀ですが、何回か来店されて説明しているうちに、これなら自分でもできそうと思って購入される方が多いです。
エアロフォンの魅力ってなんですか?
スーパーナチュラル音源搭載(AE-10)で、様々なサウンドが管楽器で出せるというのが一番。管楽器の息遣いならではの表現力で、サックスだけでなくバイオリンやシンセのサウンドを操れるのが楽しいです。また楽器経験の有無や、練習の時間や場所を選ばないところも魅力ですね。
今後の抱負を教えてください。
個人では音楽制作のほか、ファンクフュージョン系のバンドや、いろんなサポートなども演っているので、引き続きエアロフォンは使い続けて行くつもりです。楽器店スタッフとしては、エアロフォンをはじめとする電子管楽器をもっと多くの方に知って楽しんでもらいたいですね。ただそのためには購入後のサポートがとても大切だと思っています。自分は電子管楽器に関してはかなり熟知していると自負していますが、その知識がユーザーさんのためになるということはとても嬉しいし、それが活かせる今の仕事には非常に生きがいを感じてます。
本日はありがとうございました!
■まっきー(BANANAsu)プロフページ
https://www.shimamura.co.jp/shop/shinjuku/digital-synth/20180401/2337
ローランドさんのメルマガに掲載決定!
今回のイベントの様子や、エアロフォンの伝道師(?)新宿店スタッフまっきー(BANANAsu)が、2018年8月3日配信のローランドさんのメルマガ「ローランドの楽屋にて」で紹介されます!今業界で話題沸騰の面白メルマガですので、まだ未登録の方はぜひ登録してみてはいかがでしょう(※)
※注)すごく真面目な方、忙しい方は登録しないでください!(ローランドさん談)
★
いかがでしたでしょうか?なんだか非常に楽しそうなサークル活動でしたが、まっきーのエアロフォンへの情熱がひしひしと伝わってきました。こんな活動がどんどん全国に広まっていくと良いなあと思います。
さて新宿PePe店では、随時サークルメンバーを募集中です。エアロフォンに興味のある方は体験参加も可能ですのでぜひ下記よりお問い合わせ、お申込みください。
【AE-10 ORCHESTRA】サークル活動開始!エアロフォンユ-ザ-必見!体験参加もOK!
【関連記事】
【Roland新製品】AE-05 エアロフォンGO最速レビュー
ローランドが初のデジタル・ウインド・インストゥルメントを発表!Roland Aerophone AE-10
Roland AE-05 | Aerophoneが小さいサイズに。デジタル管楽器 Aerophone GO (エアロフォン ゴー)発売
エアロフォンオーケストラとは?
「エアロフォンオーケストラ」は、ローランドさんの電子管楽器「エアロフォン・AE-10」発売を期に、新宿PePe店のスタッフやインストラクターを中心に結成されたバンド。現在ではエアロフォン・ユーザーさんを交え、定期的にサークル活動も行なわれています。
サークル活動は2018年5月に第一回が開催され、2019年3月までに計6回程の開催を予定しているとのこと。参加費等はもちろん無料!そして最終目標はエアロフォンオーケストラ全メンバーでの演奏会を開催することなんだそうです。
詳細はコチラを御覧ください。