【12月14日更新】弦楽器リペアだより 12月号
日々のリペアについて綴ります
12月はいきなり土砂降りかと思えば夏のような暖かさになったりと、気まぐれなお天気ですね。
楽器のケアも大切ですが、なんといっても体が資本!しっかりと温度調節をして風邪にはお気をつけ下さい。
12月14日
こんにちは。今週も楽器調整に毛替えとご利用いただきましてありがとうございます。
12月に入りあっという間に半月程経ってしまいました。。。今年中に楽器の調整や毛替え、弦交換を終えてしまいたいという方も多く、リペア受付は管・弦共に賑わっております。
バイオリン弦・ヴィオラ弦・チェロ弦は、みなとみらい店でご購入いただくと交換代はサービスで行っております。
また、定価の30%OFFで販売しているので、とてもお買い得ですよ♪
今回のリペアはペグ交換です。
磨耗によりペグが深く入ってしまい短くなってしまったり、亀裂や割れ、ペグの位置によって弦が擦れてしまうなど、様々な原因でペグ交換が必要になりますが、ペグは楽器のアクセサリーでもあります。楽器の雰囲気や音色を変えたい時にもペグやパーツ交換はオススメです。
写真のように磨耗し、短くなってしまったペグを交換いたします。
写真上は短くなってしまったペグ。写真下は今回交換する成形前のペグ。
ペグが差し込まれる穴(ペグボックス側)のテーパー(先細りの角度)とペグのテーパーが合うように、ペグボックス側の角度が大きく違う場合は写真のペグリーマーという工具で慎重に削っていきます。
黒檀ペグをショリショリ削り・・・
(写真では伝わりませんが、手は高速回転しております。)ペグとペグ穴が接する左右の圧力を確認しつつペグ穴に合わせていきます。
圧力を確認する為には赤矢印の先ほどの高速回転によって現れた光沢の出ている具合で確認し、左右均等に調節します。写真左は左がやや圧力弱い。写真右は調整後。
圧力を均等にすることで、ペグ回し具合も安定します。
(顔面アップは耐え難いものがあったので、イラストでお伝えします。)もう1つ圧力を確認する方法として、イラストの様に下唇の下付近へペグをつけ摩擦の暖かさを利用して確認します。(このときペグをつけた部分に削りカスの黒檀がつくので、黒檀ちょび髭が生えているような見た目に!)
同じようにEペグ・Dペグ・Aペグも交換していきます。
最後に出っ張っている先端を削り、磨き、弦穴を開ければ・・・ペグ交換完了です!
ペグやその他パーツの種類も揃っております→パーツで音が変わる!バイオリンカスタマイズ
パーツ交換等お気軽にご相談下さい。
記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
毛替えや全体調整、使い方に合わせた修理提案等、幅広く対応いたします。お気軽にご来店ください。