ルシアー駒木のギターよもやま話 その25「必殺音質矯正!」

皆様こんにちは!

医学的な根拠の元「レスラー体質」との宣告を受け、

進む道を誤ったかと悩み中の

ルシアー駒木(コマキ)です

先日イベントで訪れた店舗で、あるお客様から、

「ルシ駒ブログ、また初期の様な難しい作業も読みたいですよ!」との要望を頂きました。

これはお応えせねばなりませんね

フフフ

そこで今回ご紹介しますのは、

『アコースティックギターの音質矯正!!!』

届いた楽器はこちら

送って下さった(&掲載のお許しを下さった)O・Dさま、有難うございます!

実はこの楽器、基本的に「故障した」箇所はありません。

つまり「リペア」する箇所は無い訳です。

では今回の目的はというと、、、

ズバリ「音をより好みに!好きな音質に向上させたい!!」

私が単に「リペアマン」であれば、このギターに手を入れる箇所はありません。

それはそうです、壊れていませんから(笑)

壊れていない状況で、リペアマンの立場で作業を何かご提案するのであれば、

「狂ったところを調整」「弦高などを好みに調整」といったところでしょうか。

問題のない楽器ですから、当然そうなります。

リペアではなく「改造」という視点で考えてみても、何かパーツ等を交換したり、現在搭載されていない別の何かをプラスして取りつけたり、といったご提案になるかと思います。

しかし!私は「ルシアー」!

楽器を作る事が技術の基本であるからこその必殺技を幾つも持っています。

早速取りかかりましょう!

今回のギターには、このように

ピックアップが後付されています。当然これは楽器本体の音質を大きく変えますが、お客様はピックアップを付けて演奏するのが基本スタイルとの事。

であるならばあくまでも「つけた状態で好みの音が出る」のが好ましいと言えます。

音は聴いて耳での確認は勿論、PCに収録しておきます。

内部もしっかり確認。

今回使用する工具はこちら!

小さなカンナやスクレイパー等の刃物を使います。

楽器としての音だけではなく、材としての音を確認する為に、

ピアノのハンマーを使って「タップトーン」も測定していきます。

慎重に、小まめに確認もしながら、内部を削っていきます。

削ったら終わり、ではありません。

ナットの微調整や

ブリッジピンの順番や入り具合に至るまで、

細かく仕上げていきます。

私は誰よりも自分の耳や感覚を信じていると同時に、誰よりも自分の耳や感覚を疑ってかかりもします。

相手が「音」ですから、どうしても「気分」や「思い込み」に左右されてしまいますよね。

それを解決する為、私は耳での確認以外に、波形の計測を行う事があります。

細かな方法は企業秘密ですが

このようなマイクを使って楽器の音を計測します。

すると音質の変化をこのように視覚的に確認する事が可能です。

完成しました!

いかがでしたか??

製作してきた人間にこそ可能なこの技術。

皆さんが普段技術者の所へ行こうと思われるのは、楽器に不具合が出た時ですよね。

しかし今回のように、どこも修理はせず、見た目に変化があるような改造もせず、

それでも音質を好みにしてしまう、という事も可能なのです。

さあ皆さん、壊れて無くてもとりあえず自分の楽器を持って島村楽器へGO!!!

ルシアー駒木(コマキ)でした。

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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店駒木

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