みなさま、こんにちは。

今回ご案内するのはこの修理アコースティックギターの弦高調整です。


アコースティックギターでは調整として、ブリッジサドルを削り弦高を下げる施工が一般的です。

しかし、今回お預かりの楽器は「現状以上にサドルを低くすると、サドルがブリッジ溝に埋まってしまう」状態でした。

長年使用されている楽器という事もあり、サドル加工のみで対応できる調整が既に行われており、限界までサドルを下げ切っている状況です。

そこで今回は弦高を下げる為にブリッジの上面を切削し、サドルの露出量を増やしてあげる事で弦高の稼働幅を増やす加工を行います。

まずは現在サドルが納まっている溝の深さを確認し、どれだけブリッジ上面を切削するのかを決めます。

お預かりした楽器はサドル溝が深く、ブリッジ上面を大きく削ってもサドルがきちんと納まるだけの深さが残る状態でした。

弦高を目標の数値まで下げる為に、どれだけサドルを削れば良いのかを割り出し、ブリッジ上面の切削量を決めていきます。

今回はサドルを約2mm程低く削りたかったので、ブリッジの上面を約2.5mmほど切削しました。

楽器によっては溝が浅く、ブリッジ上面の切削に加えて溝を掘り足さなければならない場合もあります。

目標の量を削り終えたらブリッジの表面を研磨し仕上げていきます。今回は元々、木目が見えている半艶消し状のブリッジでしたので、元の仕様に合わせオイルフィニッシュ用の専用オイルで仕上げました。

左:木部研磨後   右:オイル仕上げ後


ここまで完了したら後は弦を張ってサドルの高さを含めた最終調整を行います。

アコースティックギターのサドルを限界まで下げても弦高が下がり切らない場合には、ブリッジごと削ってみるのも手段の一つです。

もちろん、本体加工を行わずとも、ネックの反り修正やナット溝の高さ調整で弦高が下がる場合もありますので、先ずはご相談ください!



今回の修理内容

  • ブリッジ上面の切削加工を含む基本調整
  • Elixir 11052 ブロンズ弦
合計金額 ¥15700(税込)+送料

*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。

ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


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この記事を書いたスタッフ

ギターリペア工房中野

「この楽器の状態って弾きやすいの…?」そんな不安な点を取り除きながらプレイスタイル・楽器に合ったベストコンディションを一緒に探していきましょう!

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