福岡ギター修理のすゝめその20~ブリッジ浮き~
皆さまこんにちは!
リペアマン尾仲です!
学生の方は夏休み、社会人の方はお盆休みを満喫してらっしゃるんでしょうか(^.^)
私は元気に毎日バリバリと修理に励んでおりますよ!
お時間に余裕がある方はイムズまで遊びに来て下さいね(*^ー^)ノ♪
お待ちしておりますm(__)m
さて、今回はアコースティックギターやクラシックギターで、実は意外とよく修理に持ち込まれる作業をご紹介します!
今回ご依頼頂いたギターはこちら!
6弦のある特定の音がビビるということでご相談いただきました。
クラシックギターでは非常に相談の多いビビり音。
ネックの反りやフレットの状態、トップ板の歪みやサドルの形状など様々なところが原因で音にビビりが発生することが多く、しかも原因が一つではなく複合して起こっていることが多い症状です。
しかし今回は、上記した原因とは違う箇所で発生していました。
それがこちら!
僅かな隙間ができています!
薄い紙を入れてみると・・・
スーっと入ってしまいます。
実は原因はここ!
ブリッジ浮きです!
弦のビビりのように聞こえていたモノは、弦を弾いた時にブリッジが浮いている部分が特定の周波数の時に大きく共鳴して、
トップ板と干渉することで起こっていたノイズでした!
特定のポジションだけでビビる=フレットと弦が原因ではない一つの例ですね!
それではこのブリッジ浮きを修理していきます!
隙間が僅かなため、このまま接着剤を流し入れ接着しても問題はありませんが、
お客様と相談し、再発の可能性を考えて、ブリッジを剥がして接着し直すことにしました!
隙間に接着剤を流し入れる方法では、隙間があいているところは接着できても、
他の部分で古いボンドが剥がれてくる可能性があるので、一番再発を防げる方法を選択しました。
まずはブリッジに熱を与え接着剤を緩くしていきます。
ある程度加熱したところで、パレットナイフで慎重にブリッジを剥がしていきます。
見事剥がれました!
ボディ側とブリッジ裏に残った接着剤をキレイに除去してから接着面をバシッと仕上げます!
んんー、いい仕上がりですね(^^)/
ブリッジ上面もキレイに!
さて、下準備は整ったのでいよいよブリッジ接着です!
まずは仮止めをして隙間がないかどうか入念にチェック!
隙間ゼロですv(^o^)
それでは本番!
接着剤をペタペタと塗り、接着位置がずれないように慎重に手早く作業します!
クランプで圧着し、余分な接着剤を取り除き乾燥させます!
十分に乾燥させたらクランプを外し隙間やブリッジ位置をチェック!
バッチリです《*≧∀≦》
ブリッジ周りをキレイに
磨き弦を張って完成です!
これにて元通り!
共振で出ていたノイズもバッチリなくなりました(^ー^)
これで気持ちよく演奏できますね!
ブリッジ張り直しの作業いかがでしたでしょうか?
シンプルですが木材に極力ダメージを与えずかつ精度も求められる修理なんですよー!
今回は異音からブリッジ浮きが発覚しましたが、ブリッジが浮いていること自体全く気づいていない場合がほとんどです!
アコースティックギターやクラシックギターでなんか最近弾きづらくなったという方は特にブリッジのおしりをチェックしてみて下さい!
薄い紙がスッとブリッジの下に入った方はすぐに尾仲にご相談ください!
お待ちしております!
以上リペアマン尾仲でした!
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