福岡ギター修理のすゝめその11~ダウンチューンセットアップ 後編~
皆様こんにちは!
リペアマン尾仲です!
前回のブログは読んでいただけましたでしょうか~?
前回のブログは内容が途中だったにも関わらず、ブログを見てすぐに詳しく教えて欲しい、自分のギターもやって欲しいというお客様がいらっしゃいました!
いやぁ~、何よりも嬉しいですね(*≧∀≦*)
私のブログが役に立ったと実感できる瞬間であります(T-T)
これからも多くの方に面白いと思っていただけるよう、またプレイヤーの皆様のお役に立てるようなブログにしていきたいなと思いますのでよろしくお願いしますー(^3^)/~☆
さて、今回は前回の続き!
今回で完結しますよー!
前回は、電装パーツの交換、配線の引き直しまで完了したところでしたね!
それでは、いってみましょー(^-^)/
さあ、ここから組み込んでいきますよ!
・・・おや?
・・・おやおや( -_・)?
なんとーっ!?
ブリッジのアンカーが浮いてきているではありませんかーっ(゜〇゜;)
これはいけませんね。
このまま使っているとさらなる悲劇を招いてしまうパターンのやつですよ(;゜∀゜)
アンカーの緩み具合を確かめながら抜いてみます!
抜けました!
早期発見できたので、アンカーの緩みはごくわずかでした!
今回は木部の補強だけで大丈夫です!
アンカーが食い込む木部を補強し、アンカーが少しきつめに食い込むようにします!
打ち込みます!
入りましたー\(^o^)/
これで大丈夫です!
ささ、サクッと終わらせたところで本題に戻りましょう!
ここからは調整に入るわけですが、今回のテーマはダウンチューニングのセットアップです!
今回ご依頼のギターはドロップCまでダウンチューニングします。
ドロップCは1~5弦が1音下げ、6弦は2音下げのチューニングになります。
弦を極太ゲージに変えて終了\(^o^)/
とはいきません(^_^;)))
当然弦を太くしなければここまでダウンチューニングするとデロデロなテンション感になってしまいます。
弦が太くなることで、セッティングも崩れてしまうのはもちろんですが、
大事なのは「弾き心地」と「音色」をセットアップすることです!
特に今回のギターは、
このようなギターのようにヘッド角がついていないギターのため、
テンション感はとても柔らかく感じてしまいます。
そうすると、弦は太いのにテンション感は弱く弾きにくい。
また、タイトに刻みたい低音リフも弦が暴れてしまいビビりが出たり、
歯切れのよいサウンドにはなりません!
これを改善するため各所をセットアップしていきますよ!
まずはペグ!
GOTOHのマグナムロックですね!
このペグはH.A.Pというシステムが搭載されているため、ポストの高さが調整できるんです!
裏からネジをイジイジして
ポストを一番低くセッティングします!
写真では分かりにくいですが結構変わりました!
これでテンション感UP↑
続いてブリッジ周りいきましょう!
このギターには2点支持のシンクロブリッジが搭載されているため、これまたテンション感という意味では不利なブリッジ構造です。
まずは、ブリッジをベタづけにし裏のスプリングをきつめにセッティングします。
チョーキンキングなどでスプリングが動かないかチェックすると、やはり動いてしまいます。
そこでスプリングを交換します!
元々のスプリングは一般的な硬さのものが付いていて、指で曲げると、
こ~んな感じに簡単に伸縮します!
そして交換用の強化スプリングだと、
めっちゃ硬いです(;´д`)
今回いきなり登場したスタッフはエレキギター、ベース等の担当の横光です!
店頭品の日頃のメンテナンスは彼がやってますよー!
機材系も、クラシックギターにも詳しいのでぜひ彼にご相談くださいね(^-^)/
話を戻しますが、強化スプリングを使ってブリッジの安定感を向上します!
取り付け完了!
これでチョーキンキングをしても全く動かなくなりました!
これまたテンション感UP↑↑
元々お客様ご自身でスプリングにスポンジを挟んでいましたが、非常にグッジョブですね(*≧∀≦*)
スプリングの共鳴を極力抑えることで歯切れよいサウンドになります!
ここまででテンション感は驚くほど変わっているのが分かります!
かなり弾きやすくなってきました!
ここからはネック反りや弦高、オクターブピッチなどを整え、さらにお客様の好みに合わせたセッティングにしていきます!
ある程度仕上がったところで、次はナットの弦溝を修正します!
弦が太くなったことでその弦に合わせた弦溝にする必要があります!
さらに、ナットからペグまでの弦が通る角度も変わっていますので、
ナットの弦溝も最適な角度になるように同時に修正します!
仕上げに極細のヤスリできれい仕上げます!
これでサウンドもチューニングの安定感もさらにUP↑↑↑
さあ、お次が最後ですよ!
ギターのセットアップはダウンチューニング仕様にしたところで、最後の要!
ピックアップ調整をおこないます!
最終的に弦の音を拾うピックアップのバランスが悪いと、
せっかくいいピックアップに変えてもいい音はしませんよー!
まずはフロント、センター、リアの音量バランスを取ります!
6弦側と1弦側のネジでそれぞれ低音と高音、
それぞれの音量が絶妙なバランスになるように調整します!
さらにハムバッカーは各弦のポールピースが調整できるようになっていますので、サウンドを整えていきます!
実はこのポールピース調整をやるだけでサウンドは激変します!
ピックアップ交換したギターや中には新品のギターもポールピース調整されていない楽器はとても多いです!
これだけでもマイギターのサウンドがランクアップすること間違いなしですよー(^-^)/
オススメです!
ポールピース、各ピックアップのバランスを繰り返し調整し、最適なサウンドになったところで完成です\(^o^)/
これでギター全てのセクションが同一方向にセットアップされました!
ここまでやると劇的ビフォーアフターどころの話ではありません!
明らかに別物に生まれ変わりますよぉ~!
おまけに!
これも最近つけている方が非常に多いですね!
info.shimamura.co.jp
とても効果的ですよ!
最後にご依頼いただいたお客様とパシャリ!
めっちゃ弾きやすくなった!
すっげー音良くなった!
と、最高に嬉しいお言葉をいただきましたm(__)m
かなり内容盛りだくさんになってしまいましたが、
最後まで目を通していただきありがとうございます!
ダウンチューニングだけでなくそれぞれのジャンルや好みに合わせたセットアップもできますので、
ぜひご相談ください(^-^)/
以上、リペアマン尾仲でした!
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