【ディレイ】これまでのアナログディレイの一般的な常識を覆すディレイ by Chase Bliss Audio
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オリジナルでクリエイティブなアナログデザインとデジタルコントロールを組み合わせる事を目標としたChase Bliss Audio。普通のストンプボックスでは満足できないプレイヤーに向けたこだわりのペダルをプロデュースしています。
Tonal Recall
オープンプライス
販売価格 (税込) ¥76,780 (税抜 ¥69,800)
JAN:4562459874268
テープライクなモジュレーションを加えることも可能なアナログディレイペダル。タップテンポ、Trail選択のできるオプションバイパスモード、各パラメータのエクスプレッションコントロールやプリセットセーブ等、現代的な操作性と機能も実現し、全てのノブとスイッチは小さなデジタルブレインへと接続され、アナログエフェクトの制御を行います。シグナルは一切のデジタルプロセッサを通ること無く、一切デジタル化されず、最後までアナログ信号のまま出力される、メーカーのコンセプトどおり「アナログデザインとデジタルコントロールを組み合わた」ディレイです。
コントロール
- TONE(RAMP)
DIPスイッチでこのノブに何も割り当てていない場合、ディレイサウンドのトーンコントロールとして動作。時計回り最大に回せばブライトなディレイサウンド、反時計回り最大に回せば暖かでダークなディレイサウンドとなります。
さらにDIPスイッチを使うことで、他の5つのコントロール(MIX、RATE、TIME、REGEN、DEPTH)を個別に、または自由に組み合わせてアサインすることが可能。この時、モジュレートやランプ・アンド・ホールドをDIPスイッチで設定することにより、パラメータの値を揺らしたり、パラメータの動く方向などを設定できます。 - MIX
ディレイシグナルとドライシグナルのバランスを調整。時計回り最大に回すと100%ウェットとなり、原音がカットされます。 - RATE
ディレイにかけるピッチモジュレーションのLFOレート(モジュレーションスピード)を調整。時計回りでモジュレーションが早く、反時計回りで遅くなります。 - TIME
ディレイタイムをコントロール。時計回りでディレイタイムが長くなり、最大で550msまで設定可能。反時計回りではディレイタイムが短くなります。このコントロールはタップテンポスイッチで上書きされます。 - ノートディビジョン(音符の付いている)スイッチ
タップテンポの入力に対し、実際に設定されるテンポの倍率を切替えます。通常はペダルに描かれた上段の音符の切替ですが、DIPスイッチにより、括弧内の下段の音符に設定することもできます。また、タップテンポをランピングコントロールに設定することもできます。その時は、このスイッチで設定したテンポの半分のテンポとなります。 - REGEN
ディレイのリピート回数を設定。無限大のリピートや、自己発振させることもできます。リピート回数が重なると、ディレイサウンドが減衰し、美しい飽和したテープエコーのようなトーンへと変貌。 - DEPTH
ディレイサウンドにかかるピッチモジュレーションの深さを調整します。 - S-L-Bスイッチ
MX3005ディレイチップへのシグナルパスを切替えます。Sはショート(20ms~275ms)、Lはロング(40~550ms)、BはBOTH(両方)で、リバーブライクなサウンドを作ることができます。 - 波形切り替えスイッチ(右側)
ピッチモジュレーション波形を、左から順にトライアングルウェーブ、サインウェーブ、スクエアウェーブから切替えます。 - Bypassフットスイッチ
エフェクトのON/OFF切り替え。DIPスイッチで、モメンタリースイッチ(踏んでいる間だけエフェクトON)とすることができます。Tonal Recallはリレー回路を用いたノイズレスなバイパススイッチングです。トゥルーバイパスとバッファードバイパスはDIPスイッチのtrailsで選択できます。 - Tap/Holdフットスイッチ
ディレイタイムをタップテンポで設定。ここで設定されるテンポは、常に最後の2回のタップとなります。設定できるテンポは最大550msです。それを越えるテンポは最大ディレイタイムとなりますが、例えば8分音符に設定時、1000msでタップすると500msに設定されます。つまり、実際にタップする時間ではなく、実際に設定される時間の最大が550msです。
また、このスイッチを1秒間ホールドすると“ランナウェイモード”となり、リピートが一気に増幅し、自己発振を始めます。これはREGENノブ最大時の効果です。 - 手前のトグルスイッチ
プリセット選択スイッチ。右ポジションと左ポジションで、それぞれ1つずつプリセットを呼び出します。中央ではマニュアル設定となります。
DIPスイッチ
Tonal RecallにあるDIPスイッチは、主にエクスプレッションペダルとTONE(RAMP)ノブにアサインする設定をはじめ、細かな動作モードの設定を行います。DIPスイッチはトップマウントのため、ペダルをボードにセットしたまま操作可能。
- Mix・Rate・Time・Regen・Depth(左側)
on側にすることで、エクスプレッションペダルとTONE(RAMP)ノブに各パラメータをアサインで可能。 - Mix・Rate・Time・Regen・Depth(右側)
TONE(RAMP)ノブを右に回した際、パラメータが上がる(rise)か下がる(fall)かを設定するスイッチ。同様にエクスプレッションペダルの動きに対するパラメータの動きも設定できます。 - Bounce
このスイッチがonで、またエクスプレッションペダルが接続されていない時、各パラメータ値をモジュレート(変動)させることができます。 - Trails
ディレイエフェクトのバイパスモードを切替え。off位置ではバイパスはノーマルのトゥルーバイパスとなり、onにするとバッファードバイパス。最後の残響を残したままエフェクトをバイパスできます。onに設定時、もし、ペダルが自己発振していると、ペダルをバイパスにしても自己発振音が出続けます。 - MoToByp:モメンタリーバイパスの設定。onにするとBypassフットスイッチを踏んでいる間だけ、エフェクトがONになります。
- Tap Control
“R”の位置ではRamp、“P”の位置ではディレイタイム(TIMEパラメータ)をタップテンポで設定。RポジションではTONE(RAMP)でのRAMPコントロールのレートを設定します。このスイッチをRポジションに、BounceスイッチをONにすれば、TONE(RAMP)ノブにアサインしたパラメータのモジュレートスピードをタップテンポで設定できます。 - Tap Division
ノートディビジョンスイッチのモードを設定。“3”の位置では、このスイッチにより実際に設定されるテンポが括弧内の下段の音符から“1”の位置では上段の音符から選択できるようになります。 - Sweep
TONE(RAMP)ノブとエクスプレッションペダルの可変幅を設定。“T”にすれば、TONE(RAMP)ノブとエクスプレッションペダルにアサインされたパラメータの可変幅が、各パラメータのノブの位置から最大(トップ)まで、“B”にすれば各パラメータのノブの位置から最小(ボトム)までの範囲で可変させることができます。
更にこのTonal Recallは、全てのパラメータをMIDIコントロールチェンジメッセージで操作することも可能。ここまで多彩なサウンドコントロールを持ったアナログディレイペダル、これまで無かったのでは?