【イベントレポート】WHAT’S NEXTミュージシャンズカンファレンス IN TOKYO レポート!!
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今回は、先日行われたWHAT’S NEXTミュージシャンズカンファレンス IN TOKYOの模様をレポートいたします。
WHAT’S NEXTミュージシャンズカンファレンスとは・・・
現在、音楽業界では多種多様なライブやパフォーマンスが行われています。また動画配信をセルフプロモーションの場として、積極的に行うミュージシャンも増えてきていますよね。
それでは今後のミュージックシーンは、どう変化していくのか?
そんな音楽業界・楽器業界の未来の可能性を、LINE6の製品紹介を通じて紹介するというイベントです。
今まで他社で行われてきたイベントとは、ひと味違うこのイベント・・・、早速レポートいたします!
最初に登場したのは、ゲストプレゼンターである國崎 晋氏。
これから登場するLine 6共同設立者であり、現経営戦略責任者であるマーカスライル氏(以下、マーカス氏)を、サウンド&レコーディング・マガジン編集長である國崎氏の目線から紹介していただきました。
■音楽業界の未来を見据えるマーカス氏
國崎氏の話で特に印象深かったのが、マーカス氏が手掛けた製品の一つであるALESIS社のADAT(エーダット)。マルチトラックレコーダー=アナログという常識を覆したADATの登場により、今現在、自宅でも音源製作が可能になったということ、
そしてその後ギタリストになじみ深いアンプのPODを誕生させるなど、マーカス氏は音楽業界の歴史に変革をもたらした製品を多く手掛けてきたという背景があること。
音楽業界の未来を見据えているのが、マーカス氏。そのため常に動向からは目が離せないと國崎氏は語っておりました。
そして、遂にマーカス氏の登場です。
画像中央にいらっしゃるのがマーカス氏。
マーカス氏からは、今、音楽業界に必要と考えているPA製品について語られました。
■マーカス氏が考える今後のミュージシャンにとって必要なもの
マーカス氏がPAについて考え始めたのは、約5年前。
ミュージシャンは音の事を考えるが、自身の楽器やエフェクターなど機材のことのみを考え、観客にどう聞こえるかまで気を配っている方が少ないという事にマーカス氏は問題を感じたそうです。
PAを通じて発せられるフィードバックやノイズを改善することがミュージシャンにとって一番と考え、それをいかにデジタルで解決するのかという課題に立ち向かいました。
そして、その結果生まれた製品が、近年発売されたSatgeScape M20dやStageSource L3/L2スピーカー というわけですね。
マーカス氏が語るには、ミュージシャンが従来通りライブハウスで演奏、PAはライブハウスのスタッフが行うという従来の形以外に、ミュージシャン自身がPAの設備がないところでも、操作が簡単なPAで音作りをする場面が必要になる事を想定されているそうです。
もちろんこれらの機種は、今まで通りライブハウスで使用する場合でも、今までのPA機器よりミュージシャンの要望により答えることができる製品だと自信を持たれていました。
確かに、自身の楽器や足元の機材にこだわっているミュージシャンは数多くいますが、PAの音は専門家にまかせっきりというスタンスの方は多いですよね。PAまで簡単に操作ができるようになることで、より理想的なサウンドを作り上げることができるようになるのかもしれないな、と改めて考えさせられました。
素晴らしいライブサウンドを実現する方法
次のセクションではこれらのPA機器を使用した音作り、バンド演奏のデモンストレーションがありました。
まずは、Line 6リード・デモンストレーターであるショーン・ハリー氏によるエレアコとマイクを直接StageSource L2tにつなぐというシンプルなセッティングでのデモンストレーション。
L2tに搭載されているAcoustic Modeling機能により、エレアコのサウンドもよりリアルで温かみのあるサウンドに変わりますね。
シンプルなセッティングながら高音質です。
続いてはStageScape M20dを使用したバンド演奏。
ギターアンプを使用せずに、POD HD500、POD HD ProをStageScape M20dにライン接続した状態で、ロックバンドfadeによるバンド演奏が披露されました。
StageScape M20dは、PAのセッティングにおいて必要な知識がなくても、その楽器に最適なセッティングになる優れもの。
またStageScape M20dは、マルチトラック・レコーディングも可能なため、そのデータをDAWに落とし込めばライブ音源を簡単に製作することもできます。
それでは実際にそのデモンストレーションをご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
デジタルカメラでそのまま撮影した動画ですが、そのバランスの良さ、クリアなサウンドは十分体感できますよね。
ギター、マルチエフェクト、アンプの有機的な統合
続いては、James Tyler Variax ギターと POD HD500X マルチエフェクト、DTアンプのコンビネーションで構成される統合システム、Dream Rigを使用したLine 6リード・デモンストレーターであるショーン・ハリー氏によるデモンストレーション。
ギター、エフェクト、アンプのすべての設定を瞬時に変更可能なシステムを使うことで、従来のシステムではありえないサウンドの変化を体感できるデモンストレーションでした。
それでは実際の映像をどうぞ!
まとめ
今回のイベントは、モニターアンプも含め全てスピーカーにはStageSourceシリーズを使用したデモンストレーションが行われました。非常に印象深いのは、クリアで分離感のあるサウンド。
従来のアナログ機器とは違う、サウンドの質に驚かされました。
それは、ライブでありがちなノイズやフィードバックといったものが排除され、どの演奏も聴きやすいものでした。
もちろん、本来のギターアンプから出るサウンドの魅力はありますが、このシステムだからこそ感じることができる音域、定位もまた魅力の一つです。
冒頭のインタビューでマーカス氏が語っていた、今後もミュージシャンにとってストレスがなく、簡単に扱うことができる商品を開発していくという言葉には、今後も期待せずにはいられませんね。
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