ギタセレニュースでは、ギター、ベースなどの新製品情報やギターにまつわる様々な情報を発信しています

楽器を探すなら島村楽器オンラインストア

特集記事

【徹底検証】エレキギター・ピックアップ比較 ~DiMarzio編~ その2

DiMarzio ピックアップ

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

【徹底検証】エレキギター・ピックアップ比較 ~DiMarzio編~ その1に引き続き、その2をお送りします~

S-DiMarzioLogo

今回からは実際にそれぞれのPUの音を聴きながら、どんなギターに合いそうか、チェックしていきます。

さっそく行ってみましょー、スタート!

DiMarzio “Full Size Humbucker”

前回、「DiMarzioの」というより、PUの種類という観点でお話を進めました。
この検証では、DiMarzioの代名詞ともいえるハムバッカーをチェックしていきます。

初回はFull Size Humbucker、とくにハムバッカーの原点「PAF」に密接に関連するモデルから行ってみましょう!

PAFってな~に?

ハムバッカーといえば、「PAF」というワードが出てくる方も多いと思います。
「PAF」とは何なんでしょうか?
それは、Patent Applied For」(特許出願中)の頭文字を取った言葉だったのです!
(「PAF」っていう型名じゃなかったんですね!)

GibsonがP-90(シングルコイルPU)のノイズ対策で作り出したのが最初のハムバッカー「P-490」。
その頃はまだ特許出願中で、バックプレートの裏にその旨のシールが貼ってあり、そこからPAF神話が始まりました。
ただ、その頃のP-490は手巻きだったので、固体によって巻き数も違ったり、「PAF」と一口に言っても一概に「コレ」というのも難しかったり...

DiMarzioではそのPAFの特徴をとらえてPAF系統のサウンドを作り上げていますね。

DP103 PAF 36th Anniversary

DP-103 PAF 36th Anniversary
メーカー希望小売価格 (税込) ¥14,300 (税抜 ¥13,000)
販売価格 (税込) ¥11,440 (税抜 ¥10,400)
JANコード:0663334002845

DP103データ

DiMarzio社創設者、ラリー・ディマジオ氏が所有する1959年製Gibson レスポールに載っているPAF PUとDiMarzio社のテクノロジーで作り上げた、「新しく生まれ変わったPAF」。
DiMarzio社が最初のPU、Super Distortionを世に出してから36年目の2011年に発売された「PAF」の名を冠した新たなスタンダードとも言えるモデルですね。

DiMarzioサイトでは、それぞれのPUにしっかりデータが掲載されています。
そのデータも一緒に見てみましょう。

出力 トレブル ミドル ベース 直流抵抗 マグネット
250 5.5 6.0 5.5 7.31k アルニコ5

DiMarzioというとIbanez j.customMUSIC MAN AXISに搭載されていて高出力というイメージが強いと思いますが、このPAF ProはPAFをモデルにしているだけあって、他ラインナップと比べて出力はだいぶ抑えられています。

サウンドチェック

さあいよいよそのサウンドを聴いてみたいと思います。
クリーンとディストーションの2種類でチェックしていきますが、基本的にはすべてギターのリアの位置にPUを配置して行っていきます。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/dp103-paf-36th-cln-bip?in=shimamuramusic/sets/eg-pu
https://soundcloud.com/shimamuramusic/dp103-paf-36th-dst-bip?in=shimamuramusic/sets/eg-pu
さすがに「PAF」を名乗るだけあって、イイ感じのパワー感です(ハムバッカーらしくない、抑えめの出力感)。
トレブルが低めの「チャキッ」としたサウンドはクリーンでカッティングしても気持ちイイ。
ディストーションサウンドでも、PUパワーで持っていくというよりは、アンプ(エフェクター)側でしっかりGAINを稼いで歪ませるPUといえます。
その分コード感も崩れない、素直なPUですね!

オススメ・マッチング

中の人オススメの、ギターとのマッチングはこちら。


イイ意味での「古くささ」が感じられるギターに載せてあげたいです♪
やはり初期ブリティッシュロックな感じのサウンドにマッチしそうですからね~
(Led ZeppelinとかDeep Purpleとか、さらにはYardbirdsあたり)
コードをかき鳴らしながら歌うようなスタイルにも良いかもしれません。

DP151 PAF Pro

DP151
メーカー希望小売価格 (税込) ¥16,500 (税抜 ¥15,000)
販売価格 (税込) ¥13,200 (税抜 ¥12,000)
JANコード:0663334005600

DP 151データ

1980年代、そのPAFの「ヌケの良さ」に注目して、当時流行りはじめていた激しくかき鳴らすような演奏に求められる、「よりプレゼンスを強調してキレのあるサウンド」と融合して作られたのが“DP151 PAF Pro”です。

出力 トレブル ミドル ベース 直流抵抗 マグネット
300 6.0 5.0 5.0 8.40k アルニコ5

DP103よりも多少高めの出力です。トレブルも少し上げめで、抜けを重視しているようですね。

サウンドチェック

https://soundcloud.com/shimamuramusic/dp151-paf-pro-cln-bip?in=shimamuramusic/sets/eg-pu
https://soundcloud.com/shimamuramusic/dp151-paf-pro-dst-bip?in=shimamuramusic/sets/eg-pu
出力が上がっていること、そしてミドルとベースを抑えめにしていることで派手な音になってますね。
持ち上げてあるトレブルも、ミドルに近いところが上がっているので音が前に出て来やすいです。
歪ませた時のサウンドは、やはり80年代の匂いを感じさせてくれます。

オススメマッチング

やっぱりU2、GUNS、AC/DCに代表される、80年代のニホイのするギターに載せたいですね!

DP153 FRED

DP153 FRED
メーカー希望小売価格 (税込) ¥14,300 (税抜 ¥13,000)
販売価格 (税込) ¥11,440 (税抜 ¥10,400)
JANコード:0663334006386

DP153データ

前述のDP151 PAF Proの兄弟分のような存在でしょうか。出力はあまり変わらずに、トレブルとミドルが逆転しているような数値ですね。
メーカーサイトには「中域成分にノッチフィルターを加えたような」とありますが、ミドルの数値自体は上がっていますね。

出力 トレブル ミドル ベース 直流抵抗 マグネット
305 5.5 6.0 5.0 10.38k アルニコ5

サウンドチェック

https://soundcloud.com/shimamuramusic/dp153-fred-cln-bip?in=shimamuramusic/sets/eg-pu
https://soundcloud.com/shimamuramusic/dp153-fred-dst-bip?in=shimamuramusic/sets/eg-pu
数値上はミドルが持ち上がっていますが、聴感上はそこまで上がっているようには感じませんね。
クリーントーンでの「チャッ」というミュート音が少し抑えられ、柔らかく聴こえます。
ディストーションでも感じますが、EQがフラットに近づいたような印象です。
バランスが良く、出力はDP151と変わらないながら、パワーを感じますね。

オススメマッチング


幅広くいろんなジャンル、スタイルを弾きこなすようなギターに合いそうです。
そんなギターたちを集めてみました。

DP213 PAF Joe

DP213 PAF Joe
メーカー希望小売価格 (税込) ¥16,500 (税抜 ¥15,000)
販売価格 (税込) ¥13,200 (税抜 ¥12,000)
JANコード:0663334023864

DP213データ

PAF JoeのJoeは「ジョー・サトリアーニ」のJoeです。Joeいわく、「チューブなサウンド」と表現されるこのPUはマイルドな高域成分と分離の良い低域、抜けの良いコード、と記述があります。

出力 トレブル ミドル ベース 直流抵抗 マグネット
272 6.5 5.0 4.0 8.26k アルニコ5

Joeのサウンドイメージと違って、かなり出力は抑えめですね~、ビックリです。
Joeのギターにはフロント用としてデザインされていますが、推奨使用例では全ポジションOKとなっていますね。

サウンドチェック

https://soundcloud.com/shimamuramusic/dp213-paf-joe-cln-bip?in=shimamuramusic/sets/eg-pu
https://soundcloud.com/shimamuramusic/dp213-paf-joe-dst-bip?in=shimamuramusic/sets/eg-pu
数値的にはDP103 PAF よりも多少の出力UP、ミドル抑えめですが、聴感上はミドル(ハイミッド)が上がっている印象。
その結果、トレブル成分も丸みが出ている感じです。
前提的に丸みのおびて、Joeの「チューブなサウンド」といった言葉が的を射てますね。

オススメマッチング


少々トレブリーな鳴りがしそうなギターに合わせて、ミドルを持ち上げながらバランスの良いサウンドを奏でてみてはいかがでしょ?

検証後記

PUの音の違いは大きかった!

ギターの木材、組み込みなどの木工系が音に影響する割合と、PUなどの電装系が影響する割合はどの程度なんでしょうか?
これはさすがに数値では表せませんが、このPU検証と、重りを付けただけでサスティンや音質が変わる事実を踏まえると、どちらもかなり重要なのだと感じますね。

今後、同じDiMarzioのハムバッカーを鳴らして、PUの違いを明確に理解していきたいと思いますので、みなさん是非お付き合いくださいませ!

DiMarzio PUのご注文は島村楽器オンラインストア、また島村楽器各店までどうぞ。

DiMarzioピックアップ・載せ換えキャンペーン

DiMarzioピックアップ載せ換えキャンペーン
ちなみに、現在開催中のDiMarzioピックアップ・載せ換えキャンペーンをご紹介しておきます。
2013年9月30日までに『ディマジオ・オーソライズド・ディーラー』店頭にてディマジオ・ピックアップをお買い上げいただきました方は、工賃無料でギターにピックアップを載せてもらえます!

この企画を読んで、交換したくなったらオーサライズド・ディーラーまでGo!

ディマジオ・オーソライズド・ディーラーとは

常に数多くのディマジオ・ピックアップ展開し、豊富な知識と経験を持つ販売員が常駐する店舗です。
ピックアップ交換のご相談はもちろん、個々のニーズに合わせたご相談に親身に対応してくれます。
ラリー・ディマジオ氏が認めた店舗にのみ配布される信頼の証である直筆のディーラー証書が目印です。

※担当者がお休みの日もありますので、ご来店の際はお電話にてご確認くださいませ~

ディマジオ・オーソライズド・ディーラー・リスト

- 北海道 -

島村楽器 イオンモール札幌平岡店
〒004-0873
北海道札幌市清田区平岡三条5-3-1 イオン札幌平岡ショッピングセンター2F
TEL:011-889-5120

島村楽器 札幌ステラプレイス店
〒060-0005
北海道札幌市中央区北五条西2丁目-5 JRタワー札幌ステラプレイス4F
TEL:011-209-5230

島村楽器 札幌パルコ店
〒060-0061
北海道札幌市中央区南1条西3-3 札幌パルコ 6・7F
TEL:011-214-2391

- 埼玉県 -

島村楽器 新所沢パルコ店
〒359-1111
埼玉県所沢市緑町1-2-1 新所沢パルコレッツB1F
TEL:04-2998-8255

- 千葉県 -

島村楽器 千葉パルコ店
〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央2-2-2 パルコ 7F
TEL:0432-21-3901

島村楽器 津田沼パルコ店
〒274-0825
千葉県船橋市前原西2-18-1津田沼パルコA館5F
TEL:047-474-7700

- 東京都 -

島村楽器 新宿ぺぺ店
〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町1-30-1 西武新宿PePe 6F
TEL:03-3207-7770

島村楽器 八王子店
〒192-0046
東京都八王子市明神町3-27-1 京王八王子ショッピングセンター6F
TEL:0426-56-7321

島村楽器 ミーナ町田店
〒194-0013
東京都町田市原町田4-1-17 ミーナ町田 B1F
TEL:042-710-6088

- 神奈川県 -

島村楽器 川崎ルフロン店
〒210-0024
神奈川県川崎市川崎区日進町1-11 川崎ルフロン7F
TEL:044-221-5261

※ディマジオ・オーソライズド・ディーラーは予告なく変更になる場合もございます。

【徹底検証】エレキギター・ピックアップ比較 関連リンク

特集記事 最新記事

【楽器購入】後輩と楽器を買いに行った時に役立つ、予算とお金のかけどころ【軽音部を120%楽しむコツ】
PRS Factory Visit 2024レポート(後編)【Paul Reed Smith】
PRSファクトリーオーダーレポート後編“完成した至高の逸品をご紹介”|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~
EMG×チェリーサンバーストのストラトタイプといえば?|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.47
PRS Factory Visit 2024レポート(前編)【Paul Reed Smith】

特集記事一覧はこちら >>