ギタセレニュースでは、ギター、ベースなどの新製品情報やギターにまつわる様々な情報を発信しています

楽器を探すなら島村楽器オンラインストア

特集記事

【徹底検証】ギター・シールド徹底比較 その10 ~SOLID CABLES編~

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

さあどんどんマニアック道に進んでいきますよ~w
今回はSOLID CABLES。
アメリカ、オレゴンにあるケーブルメーカーです。

s-photo

SOLID CABLESとは!?

SOLID CABLESのシールド・ケーブルは、他社とは一線を画すような素材を使い、一本一本仕上げれられています。
その一線を画す理由となったのが、創業者であるNial McGaughey氏の苦い経験。
彼自身がギタリストであり、イギリス・ツアーの最中に観客をシラケさせるという実にイヤな思いをしました。

その理由はシールドの断線。

なんとそのシールドは、ライブ2週間前にアメリカの有名な楽器店で購入した超有名な高価格シールド。
購入時は新品で、外見もまったく問題なかったのに、すこしねじれただけで断線してしまったそう。
それから彼は「絶対に失望しないシールドを作ろう」と決意し、今に至ります。

う~ん、“超有名な高価格シールド”が何なのか、気になります...

SOLID CABLES使用アーティスト

  • Brian Beller(Steve Vai)
  • Gilby Clark(ex. Guns n' Roses)
  • Daniel Lanois(U2、Peter Gabriel、Bob Dylan)
  • Metal Mike(Rob Halford、Painmuseum、Sebastian Bach)
  • Dominic Aitchison(Mogwai)
  • Erik Peoples(Jean-Michael Byron/TOTO)
  • Tracy Arrington(George Lynch、Curtis、Salgado)
  • Ivan Deprume(White Zonbie)
  • Tomo Fujita
  • Al Di meola(あれ!? DAVID LABOGAも使ってましたよね? 浮気性な方なのかな~)

比較的新しめのブランドという事もあってか、大御所と呼ばれる方は少ないですね。
ただ、Nial McGaughey氏自身がミュージシャンであり、シールド製作が本業ではないこともあるのでしょうか?
実際のクオリティはどうでしょう!?

SOLID CABLES 検証スタート

気になるその実力をチェックしてみましょー!

基準シールド等々はBelden編でご確認を。

①GT Series SS 10f

まずはGTシリーズから。
S-DSC00195
(型番/JANコード) GT SeriesSS 10f / 4560229637372
販売価格 (税込) ¥8,800 (税抜 ¥8,000)


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

 

SOLID CABLES独自のラバーのケーブル皮膜を使用しています。
S-DSC00196
持った感じ、「柔らかっ!」と言ってしまうくらい柔らかいです。
ぶっとい見ためとのギャップがスゴイですね。

S-DSC00197
プラグはAmphenol製。
超ハイ・クオリティ・ハンダを使用してケーブルと組み合わせています。

「伝統的なシールドに高い技術を用いて特別な何かに進化させる」とメーカーサイトにもあります。
さて、どのように「特別な何か」になっているのか、試してみましょう。

s-gt
【ギター】シールド自体が「太いくせに柔らかい」という、とても使いやすそうなモデルです。音自体にいい意味で色がないので、いろいろな音楽で使い倒したくなるシールドです!
【ベース】全体的に音圧があり、まとまりがあるシールドです。傾向はCANAREに似ていますが、音の太さが追加されている印象です。

コレ良い!!
Nial McGaughey氏の強気な姿勢がしっかり結果に出ています!
この音圧感はかなりのものだと思います。
ぜひ試してみてほしいですね。

オススメマッチング

ガッツリ、ハードな音で歪ませて使いたい!

②Dynamic Arc Ultra SS 10f

SOLID CABLESのフラッグシップモデル、Dynamic Arcです。
S-DSC00199
(型番/JANコード) DynamicArcUltraSS10f / 4560229637211
販売価格 (税込) ¥22,000 (税抜 ¥20,000)


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

 

出ました、あみあみシールドw
S-DSC00200
ワタクシ、この触感大好きです。

S-DSC00202
GT Series同様、プラグはプラグはAmphenol製です。
ちなみにこのAmphenol製プラグ、中がけっこう入り組んでいるので、太めのケーブルをハンダ付けするに技術が必要になります。
そこもクリアして製造されるSOLID CABLES、侮れません。

s-ua
【ギター】ヴィンテージ感があって、中低域が出てくるシールドです。しっかり歪ませた、パワフルなロックにマッチしそうですね。
【ベース】丸みがあって音圧もしっかり出る傾向です。音色はバランスが取れ、どんなジャンルでも使える一本ではないでしょうか。

メーカーサイトの「繊細な表現力」、「反応の速さ」、「EQバランス」、「大音量」というワードを裏切らない実力です。
永久保証(要シリアル登録)は、その耐久性にも自身があるという事でしょう。
確かに断線しなさそうですね、コレ。
やはりシールド・ケーブル自体の柔らかさって大事ですよね。

オススメマッチング

ヴィンテージ臭のするサウンド・キャラクターを活かして、ヴィンテージ・ライクなギターの音をダイレクトにパワーアップさせたいです。

検証後記

やはり自身がミュージシャンでもあって、苦い経験から「良いものを作ろう!」と決意したところから生まれた製品ということで、かなりハイクオリティですね、SOLID CABLES。
特にDynamic Arc Ultraは価格もハイクオリティ(泣)

また、ハイクオリティ・ケーブルでギターを弾くと感じる事のある「ハイ-ファイ感」。
これが好きか嫌いかは別として、「ギターらしくない」と捉える方もいますね。
SOLID CABLESはそれがあまり無いんです!
良い意味でギターらしい、古臭い音がします。

「だがそれがいい!!」

ギターというアナログ楽器だからこそ生まれる独特のサウンドがしっかり表現され、それでいてハイクオリティ・ケーブルらしい音圧、ニュアンス。
一度使ったら病みつきになるかもしれませんのでご注意を。

SOLID CABLESスペック表

各モデルのスペックを記載します。
画像をクリックすると拡大しますので、シールド選びの参考にしてみて下さいね~
solidcables

※クリックすると拡大します
※「-」はメーカー公表ナシ

SOLID CABLESシールドのご注文は、島村楽器各店、およびオンラインストアまでどうぞ。

「シールド」の関連記事

特集記事 最新記事

【楽器購入】後輩と楽器を買いに行った時に役立つ、予算とお金のかけどころ【軽音部を120%楽しむコツ】
PRS Factory Visit 2024レポート(後編)【Paul Reed Smith】
PRSファクトリーオーダーレポート後編“完成した至高の逸品をご紹介”|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~
EMG×チェリーサンバーストのストラトタイプといえば?|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.47
PRS Factory Visit 2024レポート(前編)【Paul Reed Smith】

特集記事一覧はこちら >>