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特集記事

【徹底検証】ギター・シールド徹底検証その6 ~Providence~

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

今回はアイテム数が多いですよ~
日本語訳すると「摂理」、「神」という意味にもなる名のブランド、Providenceです!

さあProvidenceの実力にじっくり迫って行きましょ~

Providence

Providenceは、(株)パシフィクスさんのブランドです。
パシフィクスさんは「÷13」や「CORNELL」、「iSP」などのギタリストなら憧れてしまうようなブランドの商品を輸入しながら、Providenceブランドで、他社とは一線を画すような商品を生み出して販売しています。
Providenceと聞いて真っ先に中の人が思い浮かべるのが、実はこのPEC-04だったりします。
Providence PEC-04
Providence PEC-04
販売価格(税抜)¥32,600 (税込 ¥35,208)
JANコード:4539587080595

今でこそ様々なスイッチャーが市場に出回っていますが、お手ごろな価格で、バッファーが入っていたり4系統のDC9V出力が付いていたりと、何かと便利なスイッチャーで、スイッチャーといえばコレ、というイメージです。

今回取り上げるのは、そのこだわりのProvidenceブランドがプロデュースするシールドケーブル、Providence Premium Link Series(プレミアム・リンク)とPlatinum Link Series(プラチナ・リンク)です。
※その他にもGold LinkやSilver Linkといったシリーズがありますが、今回はプレミアムとプラチナに絞りたい思います。ゴールド、シルバーはまたの機会に。

Providenceシールド・ケーブルのコンセプト

Providenceのシールドは、トップアーティストのライブ、レコーディングでの使用を念頭に開発されているそうです。
常に研究、開発を行われるProvidenceのシールドは、メーカーサイトにも自信の表れを掲載していますね。
以下、メーカーサイト抜粋。

  • 製品開発するときにプラグとハンダの組み合わせを何通りもテストし、求めるサウンドにマッチした組み合わせを採用
  • プラグのメッキ部も、ケーブル自体が持つ音質と個性にマッチするよう金、ニッケルメッキを選択
  • 抜けにくさ、ジャックとの接点の多さから、プラグシャフトはφ6.3mmを採用
  • L型プラグは91度のアングルを採用し、ジャックとシャーシに角度のあるワウなどにも容易に接続

う~ん、なかなかこだわりの仕様です。
サウンドが楽しみになってきました。

S-plugshaftS-l_plug

【おさらい】基準シールドと使用楽器

いつものように、基準シールドはCANARE、使用楽器は以下のとおりでいきます! 基準&ルールについての細かいお話は「Belden編」をご参照下さいませ。

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基準シールド  CANARE G03 
販売価格 (税抜)¥2,000 (税込 ¥2,160)
使用シールド 3m
JANコード 4537227000088
使用楽器 ギター:History GH-SV/C(シングル・コイル)  ベース:Cool-Z  ZJB-1R/5(ジャズベース・タイプ・パッシブPU)

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Providenceシールドケーブル検証スタート

スミマセン、今回在庫の都合上、SLタイプのプラグで検証を行っています。
ご了承くださいませ。

①F201 model “Fatman” 3m/SL

「究極のナチュラルさ」を追求した”Fatman”です。
F201 3mSL
F201 3mSL 販売価格(税抜)¥4,700 (税込 ¥5,076)
JANコード:4539587121915


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「一般的に高級ケーブルといわれているケーブルにありがちな余計な音の成分を排除し、今までにないよりナチュラルで低域をしっかりカバーするFATなサウンドをつくりあげた」というFatman。
「ワイドレンジ&ローノイズでエレキギターに一番オイシイ“MID-LOW”を強調」とサイトにもありますが、さあどんな音がするでしょうか?
楽しみです。

S-DSC00146

プラグはF201ケーブルにマッチした24金メッキのNP-14G(L型はNP-14GL)を採用しています。
プラグジャケットが小さくて、かわいらしいです。

S-f201
【ギター】CANAREをそのままパワフルにした印象があります。コード感は崩れずに、音が前に飛んでくる感じです。メーカーサイトでは中低域が強調されているとありますが、今回は中域が強く出てくるように感じました。ギターによって周波数帯域が多少違うことに起因しているかもしれませんね。
【ベース】とにかく太いですね。ゴリゴリした印象ではなく、ズンズンくる感じ。暖かみのある音なので、POPに合いそうです。

FATの言葉通り、しっかりと太いサウンドが魅力だと思います。
ただ太いだけでなく、クリアさを保っているので、グチャっとつぶれるような感じはありません。
オールジャンルに対応できそうな感じですね。

■オススメマッチング

『F201 Fatman』を使用してウマミがでそうなギター&ベースのご提案。


ストラト、テレキャスでもう少し中域が欲しい…という方にお勧めしたいです。

②E205 model “59ners” 3m/SL

マイケル・ランドーが絶賛したケーブルとして有名です。

E205 3mSL
E205 3mSL 販売価格(税抜)¥4,700 (税込 ¥5,076)
JANコード:4539587173419


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「ラフなカッティングやコード弾きなどにおいて、“オイシイ”とされる倍音をよりバランス良く際立たせ、特にギターアンプのみでドライブさせた時に求められる独特なラウド感もより出しやすい設計になっている」とのことです。
「エレクトリックギターやベースなどの微妙に枯れたサウンドニュアンスとピッキング時の音の立ち上がりを忠実に伝達することに重点を置く」ともあります。
ネーミングが59nersなので、59年製ギター・サウンドのイメージでしょうか?

S-DSC00157

こちらはラインナップの中でも数少ない、ニッケル・メッキのプラグを採用したモデル。

S-e205

【ギター】プレゼンスが抑えめの、キンキンしすぎない音です。あばれる感じもないので、歪ませてもバランスよく鳴ってくれます。粒立ちもキレイですね。たしかに歪んだサウンドが気持ちイイシールドです。
【ベース】音が太いのですがもったりせず、スピード感がある印象です。コシもあり、ヌケも良いので弾いていて気持ちいいです。ピック弾きと相性がよさそうですね。

「歪ませて気持ちいい」というコンセプトのシールドだけあって、ドライブ感がイイ感じです。59年を意識しているのかどうかは分かりませんが、好印象です。

■オススメマッチング


少々トレブリーな印象のギターに合わせて使ってみたいです。ベースもピックで弾くことが多そうなイメージのものを。

③H207 model “Heartbreaker” 3m/SL

H207の“H”はHybridの“H”。
さあ何がハイブリッドなのか、音質はどういった感じなのか、試してみます。

H207 3mS/L

H207 3mSL 販売価格(税抜)¥4,700 (税込 ¥5,076)
JANコード:4539587172313


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このH207、実はもともとパッチケーブルとして愛用者の多いP203を通常の長さにしたシールドなんです。
S-p203-1
P203 model “The Patch” 0.15mLL 販売価格(税抜)¥2,900 (税込 ¥3,132)
JANコード:4539587123254

なぜこのパッチケーブルが、シールドケーブルとして販売されたのか。
実はこのP203 model、TOPアーティストからアマチュアミュージシャンまで幅広~く受け入れられているのですが、その理由は「高音質」と「柔軟性」にあります。
必要な帯域の周波数を削ってしまいがちな通常のパッチケーブルに比べて、音の劣化につながる部分を極限まで少なくして、さらにケーブル自体の柔軟性を高めて取り回ししやすいというのがこのパッチケーブル。

さらにプラグジャケットがコンパクトなのもボード内で配線しやすい理由です。

S-DSC00145

このプラグと導体(芯線)のNCS3 OFCはそのままに、絶縁体に“NAP ELASTOMER”と“SPECIAL POLYETIREN”という二つの異なる素材を使用したモデルがH207です。
あ! この絶縁体2つが「ハイブリット」なんですね!

S-h207

【ギター】全体域に渡って音が前に出てきます! 特に高音域の伸びがとても気持ちイイ。バランスが良いので歪んだサウンドでもコード感が潰れずに、クリアなイメージで鳴らせます。
【ベース】全体的にCANAREより音が太くなった印象です。高音域の音ヌケも良いですね。音域問わずコシがあるのでバランスの良いケーブルです。

ストレートな印象のシールドですね。オールラウンダーだと思います。ギターのクセを演出するのに良いかもしれません。

■オススメマッチング


サウンドに一癖ありそうな楽器で、そのクセをそのままアンプに伝えてみたいです。

④B202 model “Bottomfreq’er” 3m/SL

シールド自体も少し太めなこのB202。
ベース用という分けではないようですが、ネーミングやスペックがそう連想させるモデルです。
B202 3mSL
B202 3mSL 販売価格(税抜)¥4,700 (税込 ¥5,076)
JANコード:4539587122714


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「導体(芯線)に“LINEAR BASS’O OFC”というものを使用して、中低域を中心とした低音域をカバーする」とあります。
やはり低域が中心のこのシールド。ギターではどうなるんでしょうか!?

S-b202

【ギター】やはり中低域にピークがありますが、無駄に低域だけを強調しているわけではないですね。「全帯域がしっかりありながら」って感じです。音量感はあまりありませんが、高域もクリアに出ます。パワーが欲しい人はあえてこのシールドでバランスよく出力するのもありです。
【ベース】ベースにオススメというだけあって低音のズッシリ来る感じは一番です。1-2弦の音も太く、「ズン」とくる印象なので、スラップよりもゴリゴリ低音で演奏するのにピッタリですね。

とても重厚感のあるサウンドが特徴です。全体的に気持ちよくファットに出てきてくれます。メタルなどで使用すると気持ちよさそうです。

■オススメマッチング


やはり低音を活かしたサウンドを奏でる楽器を選びたくなります。

⑤S101 model “Studiowizard” 3m/SL

いよいよProvidenceのフラッグシップ、“Premium Link”シリーズに突入します。
価格もグンと上がってきますので、その実力が楽しみです。

S101 3mSL

S101 3mSL 販売価格(税抜)¥6,700 (税込 ¥7,236)
JANコード:4539587174317


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このシールドは、「本格的なレコーディングでの使用やエフェクターの多用、それに広いスタジオでの長いケーブルの引き回し」を想定して作られているということで、高音域の低下や音痩せを可能な限り排除しています。
シールド・ケーブル自体も、他モデルと比べてかなり太めに作られていて、ノイズにも強そうです。

S-s101

【ギター】中域がしっっっっっかりあります! 音にガッツを感じますね。音量がある程度あって中域が出てくるものの、フラット感もあり、とても落ち着いた大人の音です。
【ベース】グイグイ音が主張してきます。輪郭がハッキリと、かつスピーディーに立ち上がってきますね。レコーディング専用という分、ジャストなタイミングで発音してくれる印象です。

ハイエンド・ケーブルらしさが音に表れている、優秀なシールドですね。幅広く使えるモデルだと思います。

■オススメマッチング


今回は「大人感」、「ジャスト感」を意識してギター・ベースとマッチングしてみました。
JAZZやフュージョンなどで使ってみたいシールドです。

⑥Z102 model 3m/SL

これはProvidenceの中でも「ライブ用」と銘打たれた異色のモデルですね。

Z102 3mSL

Z102 3mSL 販売価格(税抜)¥6,700 (税込 ¥7,236)
JANコード:4539587170302


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導体(芯線)にProvidence初の錫メッキ加工を施したLWZ1 OFCを使用しているとのことで、他ラインナップとは大きくことなるサウンドが期待できそうです。
ローノイズ、粒立ちと抜けの良いクリーンサウンド、迫力のディストーションサウンド、と向かうところ敵ナシといった肩書きの実力やいかに!?

S-z102

【ギター】とっても派手な音ですね!ライブで「スコーン!」と抜けてくれそうな音質です。S101に比べても高音域が強く出て、クリアな印象です。
【ベース】全体的に音ヌケがよく、フレーズが際立つ印象です。音質も明るいのですが、不要なノイズ部分はきちんとカットされていますね。ライブ専用という謳い文句も納得です。

とてもクリアな音質なので、ギターならVAN HALENのような、歪ませながらコードもしっかり響かせるような、そんなプレイをしたい方にオススメですね! ベースならやはり音が波のように押し寄せてくるビリー・シーンのようなスタイルにも使いたいです。

■オススメマッチング


ハードな印象で、コード感も出したいと思える楽器をセレクトしてみました。

検証後記

いかがだったでしょうか、Providenceケーブル。
芯線、絶縁体 にこだわりの仕様が施してあって、モデルごとの違いがしっかり出てくれる、選びやすいシールドですね。
演奏するジャンルやスタイルに合わせて自分の音を作る感覚でセレクトしたいです。

■構造図

Providenceケーブルの構造図一覧を載せておきます。
※画像はクリックすると拡大します。

モデル F201 E205
構造 F201 E205
モデル H207 B202
構造 H207 B202
モデル S101 Z102
構造 S101 kozo_z102

こう見ると、シールドそれぞれに、狙ったサウンドのためのこだわりの仕様になっています。

■周波数特性

各モデルの周波数特性に関しては以下のとおり。
なかなかグラフでは見えない部分も多いので、参考までにどうぞ。

モデル F201 E205
特性 F201 E205
モデル H207 B202
特性 H207 B202
モデル S101 Z102
特性 S101 Z102

S101のレンジの広さが際立ちますね。
それぞれの特徴を活かしたサウンドセッティングをしたいです!

■周波数比較

最後に、各モデルの周波数比較グラフをチェックしてみます。

Premium Linkシリーズ
Premium Linkシリーズ
こう見てみると、F201の「ナチュラルさ」が納得できますね。

Platinum Linkシリーズ
platinum
Premium Linkシリーズに比べ、おおむね音量がUPしています。
データ上もかなりフラットな傾向なんですね!

■Providenceケーブル スペック表

各モデルのスペックを記載します。画像をクリックすると拡大しますので、シールド選びの参考にしてみて下さいね~
Providence 比較表

※クリックすると拡大します
※「-」はメーカー公表ナシ

※表中の定価は消費税率5%で表記してあります。8%の価格は文中をご参照ください。(2014年4月5日追記)

Providenceケーブルのご注文は島村楽器オンラインストア、および全国の島村楽器店舗までどうぞ

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