【徹底検証】ギター・シールド徹底比較 その11 ~DF Leads編~
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DF Leads
それではさっそく行ってみましょう!
まずはイギリスからの刺客、DF Leadsです。
イギリスで10年の経歴を持つハンドメイドケーブルですね。
ノイトリックプラグとCORDIALケーブルを使用して、他とは一線を画すサウンドで数多くのアーティストから支持を得ています。
DF Leads検証スタート
基準シールドはCANAREのG03です。
その他使用楽器などはBelden編をご覧くださいませ。
①『Single Coil Range』3m S/S
(型番/JANコード) DFL 10f S/S / 4562384910246
販売価格 (税込) ¥5,060 (税抜 ¥4,600)
まずはシングルコイル・レンジです。
ケーブル自体はドイツCORDIAL社製『CIN 122』。
0.22mmの銅製導体2芯構造のようです。
柔軟性も高いですね。
ノイズレスでクリーンなサウンドが売りのシールドです。
では実際に音を出してみましょう。
【ギター】ヴィンテージなにおいのするシールドですね。中低域が強いので、そこまで音量を出さなくてもガッツリパワーを感じられます。
【ベース】音が太く、パワーがあります。低音がパワフルでズシっとくる音圧。全体的には丸みのあるサウンド。ベースをピックで弾くと1・2弦の音が細く感じますが、このシールドだと安心です。
クリーンはクリーンなのですが、しっかりとしたパワーがあるシールドですね。
そして少しヴィンテージよりな傾向なので、70~80年代ブリティッシュ・ロックなどと相性が良さそうな印象です。
オススメマッチング
このシールドを使ったら気持ちいいサウンドを奏でられそうな楽器はこちら。
前述のように70~80年代ブリティッシュ・ロックのにおいのする楽器と使用するのがオススメです。
②『Pro Range』3m S/S
続いて「Pro Range」。
(型番/JANコード) プロレンジ 10feet S/S / 4562384910017
販売価格 (税込) ¥8,580 (税抜 ¥7,800)
パッケージは基本同じものですが、
ケーブルはSinngle Ciol同様CORDIAL社製、ただし今度は『CGK ROAD 75』。
銅芯線は変わらずですが、少し太めの7.55mm。
プラグもノイトリックではありますが、金メッキが施されたものです。
こちらは「Pro」と名づけられていますので、Single Coil Rangeよりも少し格上のモデルなのでしょうか。
【ギター】ヴィンテージ感のある明るい音です。高域のヌケが気持ちいいですね。イギリス生まれのシールドですが、音のイメージはイギリスっぽくなく(アメリカ的な、スカッとした音)、ちょっとクセになりそうな音ですね。
【ベース】前述のSinglecoilレンジの音の太さに明るさが加わり、全体的にドンシャリ傾向な印象です。弾いていて非常に気持ちいいです。これならロックでゴリゴリ、スラップでバキバキやるのが一番いい使い方だと思います。
音の傾向はSingle Coil Rangeと大きくは変わりませんが、その傾向をさらに強調した印象ですね。
とても明確なサウンドです。
オススメマッチング
ヴィンテージ感はそのままなので、これは70~80年代のアメリカン・ロックで使用したいです。
そんな楽器を選んでみました。
③『Silent Range』3m S/S
最後に「Sailent Range」
さあ何が“Silent”なのでしょうか。
まさか音が“Silent”!?
(型番/JANコード) Silent 10feet S/S / 4562384910185
販売価格 (税込) ¥11,440 (税抜 ¥10,400)
さてこちらもプラグはノイトリック製ですね...
おお!?
逆側は、ノイトリック製“SILENT”!?
果たしてどんなプラグなのでしょうか?
ケーブルはPro Range同様、CORDIALのCGK ROAD 75です。
『Silent Range』と名づけられたこのシールドの実力はいかに?
【ギター】“Silent”という名前にイメージを持っていかれてましたが、音量のある、かなり太い音がします! ノイズが少なく、レンジも広い優等生ですね。中域がガン!と前に出てきます。
【ベース】ほぼPro Rangeと同じ音色の傾向ですが、若干こちらのほうがまとまりが良いように感じます。音楽を演奏する上でベースの音を最適化してくれているような、とても優秀なシールドです。
音の傾向はシリーズ通して同じ傾向なのですが、モデルによってその傾向の強さが違いますね。
この『Silent Range』はおとのまとまりがある、優秀なシールドです。
音圧もしっかりありますね!
じゃあ何が“Silent”?
はい。
それがこのシールドの大きなポイントですね。
これは、「赤色の“SILENT”ジャックをギター側にすると、アンプの電源を落とさずに抜き差しすることが可能」なシールドなんです。
「ボゴッ!」っていう音がしないんです!
根元の部分が出たり入ったりしています。
ここがスイッチの役割をしているんですね~
この状態で「ON」ですね。
アンプの電源がONの状態でギターを抜き差ししてみました。
ぜんぜん音が出ません! コレはすごい!
一度使うと病みつきになってしまうかも。
オススメマッチング
しっかり中域があるので、ジャズやフュージョンなどでも活躍できそうです。
検証後記
とってもファットな音が印象的なブランドでした。
どのモデルも、高級シールドであるにも関わらず、あえてローファイな感覚をしっかり押し出して、ギター&ベースらしいサウンドを演出してくれる印象です。
アーティストの声
輸入代理店のSago NEW MATERIAL GUITARSさんのサイトでも、アーティストからの声が寄せられていますね。
ちょっと引用してみます。
「この"DF Leads"のケーブルは、最近、入手したとこなんだけど、丁度、ツアー・リハーサルとレコーディングがあったので、色んなシチュエーションで試してみる事にした。
色々繋いだ状態で試すと、何の要素で変化したのかが判りにくくなってしまうので、まずは"DF Leads"を使ってギターをダイレクトにアンプへインプットする事に。
出て来たサウンドの第一印象は、ロー・エンドがしっかり出ているって事。
高級ケーブルの中には、ハイとローが物凄く出ていて、ハイファイな印象の物も多いんだけど、
この"DF Leads"のケーブルは、ハイファイで固い感じのサウンドではなく、物凄く艶っぽいロー・エンドを出力するイメージ。
一言で言うと、スピーカー・キャビネットの材質が、合板から単板に替わった様なニュアンスなんだけど、
このケーブルを使うと、単純に気持ちいいし、ギター側のボリュームを少し下げるだけでスッキリしたサウンドになるので、色んなジャンルの音楽にマッチするんじゃないかな。
今、使っているケーブルが、ちょっと物足りないなーなんて思っているプレイヤーは、店頭で見かけたら、是非、チェックしてみてね。」
by 足立祐二 【You's Alien / Dead End ...etc】
「スラップ奏法を中心にプレイをしている私なんですが、まず最初に思ったのがサムピングした時に欲しいLOWのどっしりした音を、しっかり出してくれるケーブルだと思いました。
プルをした時には、芯のある抜けてくる音を作ってくれるし、そのバランスに驚きました。
そのアーティストの音の魅力を、より引出してくれる魔法のようなケーブル!
1度使ってみてください♪ 」
by FチョッパーKOGA 【Gacharic Spin】
「初めて使った時に違いがすぐに分かりました。クリアかつ伸びの良いサウンドで自分の出したい音により近づきました。音作りで悩んでいる方はぜひ一度使ってほしいシールドです。 」
by TOMO-ZO 【Gacharic Spin】
各アーティスト、様々な言葉で表現されていますが、やはり共通しているのは
- しっかりした低音
- 生々しいサウンド
といった点ですね。
ぜひともお試しいただきたいシールドです!
DF Leadsのご注文は全国の島村楽器店舗までどうぞ
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