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【徹底検証】ギター・シールド徹底検証 その1 ~Belden~

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

「シールドで音が変わる?!」

ギターを買った。 エフェクターもそろえた。 アンプも良いアンプを使ってる。

…でも何かもの足りない。

もしかしたらシールドで音が変わるかも?!

エレキギターやエレアコギターは、振動をピックアップ(以下「PU」)が拾い、それが電気信号に変換されてアンプまでとどき、大きな音量を出します。

※マグネティックPUなら弦振動、コンタクトPUならボディ振動を拾います。

その電気信号を通すシールドでそんなに音が変わるものなのでしょうか? そんな疑問を徹底的に検証する本特集では、さまざまなブランドのシールドを実際に音を聞いた上で比較していきます!

「どのくらい音が変わるのか?」、「自分のギターにあったシールドはどんなものなのか?」、そんな疑問にお答えします!!

…とその前に、検証する上での基準設定を

検証する上での「基準シールド」が必要ですね。 「基準」というくらいですからポピュラーなものを選びたいので、『CANARE G03』にします。

そして今後の検証におけるちょっとしたルール設定をしておこうと思います。

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基準シールド CANARE G03
販売価格 (税抜)¥2,000 (税込 ¥2,160)
使用シールド 3m
使用楽器 ギター:History GH-SV/C(シングル・コイル)  ベース:Cool-Z  ZJB-1R/5(ジャズベース・タイプ・パッシブPU)

History GH-SV/C
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Cool-Z  ZJB-1R/5
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まずはCANARE G03の音色や音の分離感など、それぞれの特徴をフラットに「0」としますね。(以下図参照)
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CANAREシールドは比較的フラットな印象ですね。多少高音域が強めで、ストラトのリアPUで鳴らすと高音が強いと感じることもありますが、世の中で定番として扱われるだけあって使いやすいと思います。

これを基準に「+」「-」でそれぞれの音など確認していきます。

それでは、前置きが長くなりましたが、第一弾行ってみましょう!

シールド徹底検証 その1「BELDEN」

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第一弾はBelden。。もはや定番とも言えるBeldenは、アメリカ・ミズーリ州セントルイスに本社を構えるケーブルメーカーです。日本にもBelden製ケーブルが大量に輸入され、なじみの深いケーブルブランドになっています。そのBelden製のケーブルを使用し、スイッチクラフト製プラグ、Kester 44ハンダで組み上げたシールドがこちらのBeldenシールド。

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日本で唯一、U.S.A. Belden社に正規ライセンス商品として認められている楽器用Beldenシールド・ケーブルです。(以降、こちらの正規ライセンス品を「Beldenシールド」として取り扱っていきます)

Beldenシールドは3種類販売されていますね。『#8412 “The Wired”』、『#9395 “The British”』、『#9778 “The 60′s”』。 さらにMC加工を施した『MICRO CRACK シリーズ』もあります。今回は上記3種と、さらにMC加工された3本、合計6本を検証していきます。 スタート!!

①『#9778 “The 60′s”』 3m S/S

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『#9778 “The 60′s”』 3m S/S 販売価格(税抜)¥3,800 (税込 ¥4,104)


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メーカーさん曰く、「バランスのとれたオースドックスなサウンド。何にでも応用の効く、定番中の定番!」との事です。Beldenシールドは総じて人気があるのですが、実はこの#9778がBeldenの中で、もっとも人気のあるモデルですね。さすが定番。では実際の音出しです。ドキドキします。

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【ギター】CANAREケーブルで感じる高音域の強さが中域に寄っている感じです。その分、音が前に出てくる印象がありますね。 全体的に明るい印象ながら、耳障りな高音ではありません。
【ベース】高音域が強めな印象です。 スラップをやるには心地いいですね。 レンジが広がって全帯域が前に出てくる印象です。

『60’s』という名前なので、もう少しダークでヴィンテージ風な音を想像していましたが、Beldenとスイッチクラフトの組み合わせからでしょうか、けっこうハイファイな印象を受けました。

■オススメマッチング


レスポール・ライクに伝統的な構造を持ちながらもモダンなテイストを取り入れているギターにオススメしたいですね。
中域の強さが音を前に出してくれそうです。
ベースはやはりスラップのイメージの強いモデルで使用したいシールドです。

②『#9395 “The British”』 3m S/S

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『#9395 “The British”』 3m S/S 販売価格(税抜)¥4,100 (税込 ¥4,428)


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「 抜けが良くソリッドかつタイト。ギターとの相性は抜群!エッジの効いた、まさに王道のサウンド」といわれてます。9395-s
【ギター】中高域にピークがありますね。かなり歪ませてもコード感があって、「パキッ」「ジャリッ」とした印象なので、アメリカンなハードロックなどに似合いそうです。
【ベース】かなり明るい印象ですね。全体が高域にシフトしている印象で、低音がしまって聞こえます。そのために5弦Low-Bの輪郭もスッキリします。

『The British』の名前が冠していますが、イメージはブリティッシュ・ロックよりもアメリカン・ロックなサウンドですね。
ストラトのリアPUだとかなり高音域が強調されて多少キーンとするかも。

■オススメマッチング


ギターは「アメリカン・ハードロック」なルックスのセレクトをしてみました。
低音をしっかり再現してくれる#9395なだけに、多弦のベースで弾きたいですね!

③『#8412 “The Wired”』 3m S/S

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『#8412 “The Wired”』 3m S/S 販売価格(税抜)¥5,600 (税込 ¥6,048)


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8412はメーカーさん曰く「中低域が強調されたサウンドで、バンド・アンサンブルの中でも音が埋もれることはない。音の太さを求めるならこれ!」との事です。
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【ギター】中低域が出てくる感じです。音にパンチがあって、歪ませたときのパワー感が心地良いですね~。音の分離もよくてコード感が出てます。全体的にバランスが良いと思います。
【ベース】ギター同様中低域が出ますね。低音が太く、しまって聞こえます。出音がロックな印象のシールドですね。

シールド自体が硬めなので多少取り回しに苦労するかもしれませんが、Beldenノーマルシリーズの最高峰なだけあって優秀なシールドという印象です。音圧が欲しい方はコレですね。

 ■オススメマッチング


「もう少し中域が欲しい」と思ったらこのシールドを選びたいところです。特性上、中域が若干控えめな印象のギター。
ベースはやはり「ロック」なイメージのプレベで使いたいです。

ここからMICRO CRACKの登場ですよ~

MICROCRACK

MICRO CRACKとは?

Beldenシールド正規代理店のフェルナンデスさんにお聞きしました。

専用のハンダ(U.S.A.製)とハンダ加工部分に直後に施すマイクロクラック加工(以後MC加工)専用の部材(企業秘密だそうです)がMC加工に不可欠なんだそうです。MC加工により、ハンダ加工部分に微細なクラックが生じ(だからマイクロクラックなんですね!)、その結果、抜けが良く非常に解像度の高い、またオーディオライクな音ではなく、楽器的なふくよかで、かつクリアなサウンドが効果として現れるそうです。「MC加工こそが、ケーブルが本来持っているパフォーマンスを100%発揮させる技術です。」との事です。

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MICRO CRACKケーブルにはスイッチクラフトプラグにカバーリングが施され、「MICRO CRACK」のラベルが!

楽しみですね~。どれだけクリアになるか、じっくり鳴らしてみましょ~!

④『MICRO CRACK MC9778 SS』 3m S/S

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『MICRO CRACK MC9778 SS』 3m S/S 販売価格(税抜)¥8,200 (税込 ¥8,856)


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「音の解析度の向上」、「スムース&ブライトなサウンド」が売りのMC9778。メーカーさんの言葉では「痛い音をカットされている」との事ですが、どうなるでしょうか? さっそく試してみましょう。
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【ギター】これはスゴイですね。音の分離がイイ。音が前に出てきますが、適度なコンプ感があってバランスが通常の9778より良くなっています。アンプ側での音づくりがしやすそうです。
【ベース】9778で出すぎていたポイントをうまくカットしていますね。9778で感じた「暴れる」感じをうまくコントロールできてます。優等生ですね。レコーディングでも威力を発揮するのではないでしょうか。

ノーマル9778をさらにモダンにした印象。MC加工のおかげで聴きやすいサウンドに仕上がっています。

 ■オススメマッチング


コードをかき鳴らして歌うスタイルによく使用されるテレキャス・タイプに良いんではないでしょうか?
ベースも、パワー感のあるサウンドを自然なコンプでならしてくれる意味では、こんなベースに合いそうです。

⑤『MICRO CRACK MC9395 SS』 3m S/S

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『MICRO CRACK MC9395 SS』 3m S/S 販売価格(税抜)¥8,500 (税込 ¥9,180)


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シングルPUでのカッティング、クランチサウンドでの音粒の良さと抜けの良さを追求したMC9395。ノーマル9395は高音域が強めの印象もありましたが、MC加工でどう変わるか、楽しみです。
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【ギター】これも音の分離が良いです。ノーマル9395よりも音がガツンと前に出てくる印象を受けます! しっかりパワーがあるため歪ませても気持ちよく、リフが効いてる曲にハマりそうですね。
【ベース】ノーマルな9395にあった多少の耳障り感がカットされましたね! 上品な明るさとコシがあります。スラップのプルが特に気持ちいいです。

クリーンでの出音も気持ちいいですが、とにかくディストーションで真価が発揮されると思います。ギターにとっておいしいポイントである中高域のサウンドがクセになるかもしれません。

 ■オススメマッチング


歪ませたサウンドでガツンとリフの効いた曲を奏でたいギターとのマッチングが気持ちよさそうです。
ベースにおいては、「気持ちいいスラップサウンドといえば…」というモデルをセレクトしてみました。

⑥『MICRO CRACK MC8412 SS』 3m S/S

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『MICRO CRACK MC8412 SS』 3m S/S 販売価格(税抜)¥11,800 (税込 ¥12,744)


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これは他とは価格も内容も一味違うようです。入口・出口の方向性もあるんですね。高効率で信号を送ることによってハイスピード、ワイドレンジな音が再生できるとのこと。楽しみですね~。
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【ギター】ノーマル8412に比べてパンチ力を抑えられた感がありますが、その分音のバランスが非常によくなっています。歪ませてもコード感がしっかり出てくるのでハーモニー重視のロックとの相性がよさそうですね。
【ベース】とても実用的です。Beldenギターシールドシリーズのフラッグシップだけあります。このコンプ感が音に落ち着きを与えている印象ですね。

コンプ感は強めの印象です。低域~中域の部分の出すぎたところをカットしていることでそう感じるのかと思います。
とてもバランスが良いシールドですね。やはり価格には価格の理由があるのだと分かった瞬間でした。

 ■オススメマッチング


ギターはやはりメロディアスなフレーズを得意とするようなギターに使用したいですね。
アクティブタイプのパワーのあるベースにあえて使うことでコンプ感を出し、バランスを調整するのもアリです。

Beldenシールド検証後記

みなさん、ここまで長々とお付き合いいただきましてありがとうございます。

今回Beldenシールド6品番をCANAREを基準に検証してみましたが、ノーマルタイプは総じて、多少ノイズが乗ると感じました。

音量が大きく感じるのと比例してのノイズの増加ですが、MICRO CRACKの方は同じ線材を使用しているにも関わらずノイズが少なく感じます。

やはりハンダって大事ですね。勉強になります。

また、同一メーカーで6種類検証したことで、価格でのクオリティ変化を感じました。お手ごろなお値段の製品に比べて、やはり1万円の大台をこえてくるものは「さすが」という音質でした。

※最後に各モデルのスペックを記載します。画像をクリックすると拡大しますので、シールド選びの参考にしてみて下さい。
Beldenスペック表

イオン葛西店にて特設試奏コーナー展開中!

今回検証した「Beldenシールド」6モデルはすべてイオン葛西店特設試奏コーナーにて展示中(2013年6月23日(日)まで)!

じっくりお試しできますのでお気軽に遊びにいらして下さい。

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