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【徹底検証】ギター・シールド徹底比較 その14 ~改めて定番 DiMarzio & VOX~

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これまでいろんなシールドを取り上げてきて、「あれ? ちょっと待てよ? 何か抜けてないか!?」と感じました。
そう。あの定番メーカーのシールドを取り上げていなかったのです!

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そうなんです。DiMarzioとVOX、これまであんなにシールド検証をやっていながら抜けてしまっていました(驚)
VOXはラインナップがもっとたくさんあるので、他のラインナップに関しては「アコギ・シールド編」「ベース・シールド編」等で取り上げます。今回はエレキギター用のみ取り上げます。

DiMarzio

言わずと知れたピックアップ(PU)界の大御所です。1975年には設立されていた、エレキギターPUの歴史を語る上では欠かせない存在。エンドース・アーティストもSteve Vai、Steve Lukather、Paul Gilbert、John Petrucci、John 5、Joe Satriani、Steve Morse、Andy Timmons、Billy Sheehanと挙げればキリがないほどのビッグネーム揃い。

ちなみにエレキギターPUラインナップは以前ギタセレでも特集組みました。

さらにアコギ用PUも。

今回はそんなDiMarzioから発売されているシールドを取り上げるのです。

①EP1710SV S/S 3.1m

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(型番/JANコード) EP1710SV / 0663334027787
メーカー希望小売価格 (税込) ¥17,600 (税抜 ¥16,000)
販売価格 (税込) ¥17,600 (税抜 ¥16,000)

まずはプラグから。

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片方はDiMarzio/Switchcraftのオリジナルプラグを装備。プラグ部分は金メッキ加工されています。
プラグカバーはjewelry finishと呼ばれる加工がされているそうで、かなり美しく仕上げられています。

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もう片方は同じプラグなのですが、Steve Vaiのロゴがあしらわれたデザイン。こちらのプラグをギター側に使います。

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ケーブルは編みこみのシースが採用されています。また「二重シールド」によってハムノイズや外部からの干渉を防いでいます。
肝心の中身に関しても、「キャパシタンスを極限まで減らした」と本国サイトに記載がありますので、ハイ落ちがしにくい仕様になっているのでしょう。

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【ギター】Steve Vaiシグネイチャーという事でかなりHi-Fiなサウンドを予想していましたが、良い意味で裏切ってくれました。音圧が上がるのはそのままに、高音域よりも中域に少しピークを感じます。

【ベース】個人的にはかなり好みです。ここまで出て欲しいといったポイントを押さえてくれています。かつ中高域が出てくれるので、他のケーブルとは一味異なるサウンドキャラクターです。

「キャパシタンスを抑えた」とは言いつつも、高音域が痛いほど出てくる訳ではなく、あくまでもバランス良く音が出て来てくれます。ギターのおいしい帯域がしっかり前に出て、さらに音量感も感じられる、非常に優秀なシールドです。価格だけの事はあります。

②EP1710J5 S/S 3.1m

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(型番/JANコード) EP1710J5 / 0663334034242
メーカー希望小売価格 (税込) ¥9,350 (税抜 ¥8,500)
販売価格 (税込) ¥9,350 (税抜 ¥8,500)

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これもSwitchcraftとの共同デザイン。プラグカバーに関してはSteve Vaiモデルと打って変わってエイジド加工されたような仕上げ。DiMarzioロゴが入っています。

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反対側のプラグはJohn5ロゴ。

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Vaiモデル同様編みこみのシース。ステージ・ノイズの低減、高フリケンシー・レスポンスにも一役買っているようです。

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【ギター】中高域にピークがあり、音圧もあります。最初の出音で「デカっ」と思うほど一瞬で体感できるくらい。サウンドキャラクターは少しヴィンテージな印象。

【ベース】ギターと同じくヴィンテージな印象。ベースではヴォリュームの変化はそれほど感じなかった。コンプ感が強く中低域が独特なサウンドを演出している。

とにかく音量がとても大きく感じられるシールドです。Hi-Fi感はほとんどなく、ヴィンテージな「ギターらしい」サウンドを演出してくれます。故に歪ませた際の気持ち良さもバッチリ。80~90年代の王道ハードロックサウンドなどに最適な音がします。

③EP1710SS S/S 3.1m

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(型番/JANコード) EP1710SS / 0663334014534
メーカー希望小売価格 (税込) ¥4,180 (税抜 ¥3,800)
販売価格 (税込) ¥4,180 (税抜 ¥3,800)

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プラグはSwitchcraftの既存モデルを採用しています。収縮チューブでプラグ内を保護しているのもポイントです。

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DiMarzioは一貫して編みこみシースです。巻き癖や捻れが起こりづらいという点でも、この編みこみシースは非常に評価できるポイントです。

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【ギター】DiMarzioは総じて音量が上がりますね。シグネイチャー2品番に比べるとハイがかなり出てきます。少し暴れさせたいような時はピッタリだと思います。

【ベース】シグネイチャー2本の音質特性が非常に特徴があったため、これがディマジオのスタンダードなんだなと納得の1本。音圧があり、ドンシャリ系の音作りに相性の良い1本です。

DiMarzioは全体的に音量感がかなり上がるシールドです。さらにモデルによって音色変化が如実に分かる、言ってみれば「コンセプトを明確に音で表現している」シールド。これまであまりに定番過ぎて取り上げるのを忘れていましたし、全国の店舗でもあまり置いていないシールド達ではありますが、あえて言わせて頂きます。

「DiMarzioシールドはもっと評価されてもいい!」

カラーが豊富に用意されているのも嬉しいポイント。

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