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【徹底検証】多機能ディレイの頂上決戦!「BOSS DD-500」「strymon TIMELINE」「Eventide TimeFactor」を比較

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「strymon TIMELINE」

ストライモン1

オープンプライス
販売価格: (税込) ¥57,200 (税抜 ¥52,000)
JAN:4560347887406

 

12種類のスタジオ・クラスのディレイ・マシーンを内蔵したstrymon TIMELINE。
高性能のハードウェアによって、24ビット/96kHzという低ノイズ&ハイパフォーマンスなAD/DA変換を誇ります。
もちろんMIDIやルーパーといった機能も装備した、多機能ディレイ・ペダルを代表する逸品と言えるでしょう。

外観ストライモン2ストライモン3

筐体の幅はDD-500に軍配が上がりますが、奥行き(130mm)と高さ(33mm)ではDD-500を凌ぐ小型サイズを実現。

また、重量もDD-500の1.0kgに対してTIMELINEは664gという軽さを実現しています。

ディスプレイ下のノブでディレイ・モードを切り替え、押し込むとバンクとディレイ・タイムの表示、長押しするとプリセットの保存が行えます。
右上のツマミは、上段左からValue/Time/Repeats/Mixで、Valueはパラメーターの微調整を行いますがディレイ・モードによって異なる調整パラメーターを備えているようです。
下段は左からFilter/Grit/Mod Speed/Mod Depthで、こちらもディレイ・モードによって異なる効果がアサインされます。

機能性
ストライモン4

多機能ディレイとして確固たる地位を確立しているTIMELINE。
200の内蔵プリセットや、プリセットの切り替えやパラメーターのリモート操作といったMIDIのフル装備、30秒のステレオ・ルーパー機能などなど…数え上げたらキリがありませんが、そんな豊富な機能も苦なく使いこなせる“明快さ”はプレイヤーにとって嬉しいポイントです。
入出力端子は2イン/2アウトに加え、エクスプレッション、MIDIイン/アウト。
エクスプレッション右のツマミをFEEDBACK LOOPに選択すると、外部エフェクターの接続が可能になり、RIGHT INをエフェクト・リターン、RIGHT OUTをエフェクト・センドとして使うことができます。

ストライモン5
スイッチはフット・スイッチA、フット・スイッチB、TAPスイッチの3つ。
プリセットのオン/オフやディレイのホールドに加え、AとB同時押しでプリセットのバンク・ダウン、BとTAP同時押しでプリセットのバンク・アップ、ルーパー・モードではAで録音とオーバーダブを行い、Bで再生、TAPで停止を行います。

サウンド
ストライモン6

現存するディレイ・ユニットの解析とニュアンスを実現すべく、非常にパワフルなSHARC DSPを搭載したTIMELINEには、12種類のディレイ・マシーンを内蔵。

その内容は、dTAPE Echo simulation/dBUCKET DELAY machine/DIGITAL DELAY/DUAL DELAY/PATTERN DELAY/REVERSE DELAY/ICE DELAY/DUCK DELAY/SWELL DELAY/TREM DELAY/FILTER DELAY/LO-FI DELAY。
全体のサウンドの印象としては、エフェクト音とドライ音の分離が非常に良好。
クリアかつ有機的なサウンドで、そこから下段のパラメーターで味付けすることができます。
DD-500と同タイプのディレイ・モードもいくつか存在しますが、独自のモードの中でも特にICE DELAYはユニークです。
ピッチシフト効果を付加するモードで、オクターブ下からオクターブ上、5度上の追加、それらの間のシフトが設定可能となっています。
ストリングスのような音色もバックに流すことができるので、例えばライブのMC中のバックやドラマティックな場面で重宝しそうです。

デモ音源解説

特徴的な5つのディレイ・モードをプレイしました。
●ICE DELAY:入力信号を細かく分けて、設定したインターバルにシフトして再生するモード。音源では2オクターブ上を重ね、ボリューム奏法で神秘的なサウンドを作りました。

●DIGITAL DELAY:DAMAGE CONTROL名義で発売されたオリジナルの「TIMELINE」を継承したモード。クリスタル・クリアなデジタル・ディレイサウンドです。下段のノブをすべてゼロに設定し、完全にクリアな音を追求しました。

●dBUCKET DELAY machine:strymonのテープエコー・シミュレーターEl Capstanにも採用されている、独自のアルゴリズムを採用したモード。最後はスイッチ長押しでホールド状態に。

●dTAPE Echo simulation:スライド式ヘッドのテープ・ディレイ・システムを再現。FILTERノブがTAPE AGEとして機能します。適度な揺れを加え、最後はホールド状態でプレイしました。

●TREM DELAY:リピート音にトレモロがシンクロナイズドされたモード。トレモロの波形はTRIANGLE/SQUARE/SINE/RAMP/SAWという多彩なモードから選択できます。

次のページでは、Eventide TimeFactorを徹底検証いたします。

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