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【徹底検証】「アンプの王道」Marshallを改めて知る! Part2 ~Marshallヘッドラインナップ比較~

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【徹底検証】「アンプの王道」Marshallを改めて知る! Part1 ~Marshallを知る~に続いて第二弾。
今回はMarshallの現行アンプヘッド・ラインナップのサウンドをガッツリ検証しちゃいます!

デモンストレーション・アーティスト“mi-ya”

前回の最後で後ろ姿のみ登場していた、今回デモンストレーション動画に協力して頂いたアーティスト。
それはSIAM SHADEのベーシスト、NATCHINさんが2014年に結成したバンド「21g」でギタリストを務める若きギタリスト、mi-yaさんです!

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mi-yaさんはa DROP OF JOKERでもギターを担当し、21gのオーディションにも見事合格した実力派!
今回は21gの楽曲やa DROP OF JOKERの楽曲をMarshallで演奏してサウンドの魅力を引き出して頂きます。

Marshallアンプヘッド・ラインナップ徹底検証

それではさっそく始めましょう!
Marshallアンプ・ヘッドの現行ラインナップは全部で14機種。今回はその中から10機種をドドンと検証。
それぞれのおいしいサウンドをMarshall国内担当の渡辺氏と共にmi-yaさんがセッティング。そのサウンドで彼女の所属するバンドの楽曲を演奏して頂きました。「Marshallのヴィンテージ・アンプは歪まない」と思っている方、ぜひ楽しみにしていてください。フル・ボリュームにした時のサウンド、かなりのモノですから! また最新機種であり、フラッグシップでもあるJVMのサウンドバリエーションも見ものですよ。

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今回の検証はキャビネットを1960Bで全て鳴らしています。
また、録音はオンマイクとオフマイクをミックスしています。

①JTM45  2245

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第一回目でMarshallの歴史について触れた際、JTM45が最初のMarshallのプロダクトであることはお伝えしました。それからJTM45は幾度かルックスをチェンジさせ、中身もレベルアップしながら1965年に発売されたこのルックスに行きつくのです。そう、このモデルはそのJTM45を再現したモデル。いわばMarshallの礎を作ったサウンドを生み出せる機種なのです!

ちなみに左隅にMKⅡと書いてあるのは、初号機が販売用ではなかった為ジム達が読んでいた販売用JTM45の呼び名です。

~スペック~

まずはスペックを見ておきましょう。

  • MODEL: 2245(JTM45)
  • RANGE: VINTAGE
  • TECHNOLOGY: VALVE
  • CHANNELS: 2
  • WATTAGE: 30W
  • INPUTS: 2 × 2
  • CONTROLS: PRESENCE, BASS, MIDDLE, TREBLE, VOLUME 1, VOLUME 2
  • PRE AMP VALVES: 2 × ECC83
  • POWER AMP VALVES: 1 × ECC83 , 2 × 5881
  • CABLES POWER/SPEAKER
  • WEIGHT: 14.6kg
  • DIMENSIONS(W × H × D): 665mm × 265mm × 205mm
  • VALVE RECTIFIER: 1 × GZ34

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JTM45のチャンネルと言うのは今のような切り替えの出来るものではありませんので、ご注意を。

~JTM45(2245)デモンストレーション by mi-ya~

では早速mi-yaさんにそのサウンドを鳴らして頂きましょう。JTM45はボリュームが1つなので、それを上げれば上げるほど歪が増します。当時のアンプがどれくらい歪むのか、そしてそれは現代の楽曲にどうマッチするのか、聞きドコロ。

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コントロール類のセッティングはこんな感じ。

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mi-yaさん、Marshall国内担当渡辺氏と共に音作り。
※ちなみに鳴らしているのはヘッドの下にあるキャビではありません。

曲は21gの「たとえ話」です。

~サウンド・インプレッション~

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JTM45を当時使っていたギタリストと言えばピート・タウンゼントを始め多々います。まあレジェンド・アンプと言っても過言では無いですからね。HR/HMの夜明けとも言える時代なのでそこまで歪まないだろうという予想を遥かに上回り、かなりしっかり歪んでくれます。さらにMarshall独特の、あのジャリジャリした感じはもちろんあるのですが、中域がしっかり出てくれているのが分かります。「歪みすぎない」のがヌケの良さにつながっています。

今回のmi-yaさんのデモの様にコードでかき鳴らすスタイルにも非常にマッチします。

②JTM45 HANDWIRED 2245THW

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そしてこちらが2245のハンドワイヤード版。どういうことかと言うと、通常の2245はプリント基板を使っていて、ハンドワイヤードはPoint to Pointという接点から接点を全て半田&導線でつないでいるということ。手間も時間もかかり、重さもハンパなくなりますが、サウンドにも特徴が出るために、ハンドワイヤードを好む方も多いです。

~スペック~

さてスペックは2245とどう違っているのでしょう?

  • MODEL: 2245THW(JTM45 HANDWIRED)
  • RANGE: HANDWIRED
  • TECHNOLOGY: VALVE
  • CHANNELS: 2
  • WATTAGE: 30W
  • INPUTS: 2 × 2
  • CONTROLS: PRESENCE, BASS, MIDDLE, TREBLE, VOLUME 1, VOLUME 2, SPEED, INTENSITY
  • PRE AMP VALVES: 3 × ECC83
  • POWER AMP VALVES 1 × ECC83 , 2 × KT66
  • WEIGHT: 15.1kg
  • DIMENSIONS(W × H × D): 695mm × 305mm × 230mm
  • EFFECTS: TREMOLO
  • UNIQUE VALVE RECTIFIER: 1 × GZ34

赤字にしたところが2245との違い。大きいのはプリ管が3つになっている事(理由は後述します)。またパワー管も5881からKT66に変更されています。もとは同じ規格の真空管であるものの、KT66の方が高級で音質もクリアと定評があります。

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またポイントはトレモロが付いている点。このJTM45はMarshallコンボアンプのド定番、1962のハンドワイヤード版「1962HTW」同スペックだけに必須なのです。もちろんエフェクトON/OFスイッチも付属します。実はプリ管が増えているのはこれが理由。トレモロ回路用にECC83を増設しているのです。

…Point to Point、トレモロ回路のための真空管の増設と複雑な中身ゆえにサイズも少々大きくなり、重さも増します。

~JTM45 HANDWIRED(2245THW)デモンストレーション by mi-ya~

それではハンドワイヤードがどれだけ音質向上に繋がっているか、チェックしてみましょう。

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セッティングはこのとおりです。

曲は21gの「エメラルドグリーン」。

~サウンドインプレッション~

いやぁ、圧巻でしたね。ここまで変わるとは思いませんでした。出音のクリアさ、中域の太さがしっかり感じられますし、何と言っても音が上品になった気がします。

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2245の方が荒々しくてドンシャリぎみなので、演奏する曲によっては2245の方が合うかもしれませんが、やはりこの中域の太さは魅力でしょう。クラプトンがレスポール+1962 BluesBreakerの組み合わせでジミー・ペイジにまで影響を与えた程の組み合わせですから、レスポールなどハムバッカー搭載のギターでのトーンは格別。もちろんシングルコイルでも気持ちいいですよ。

単音のフレーズにおいても中域がある事で前面に迫ってくる感じが好印象です。オールマイティーに使えそう。
歪みがもう少し欲しい場合はブースターでゲインをブーストさせてあげると良いでしょう。

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