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【ギター・ベース用ワイヤレス】いま改めて振り返る SHURE ”GLXD16”

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最近では各メーカーの努力により、サウンドクオリティ向上とコストパフォーマンスの改善が見られることで、再注目を浴びているギター・ベース用ワイヤレス。ラックマウント式やフットペダル型、アンプ内蔵モデルなども数多く出ています。

その中でも、今回ご紹介するのは数々の名機と言われるマイクを製作するSHUREの、ペダルタイプ・ワイヤレスです。

みなさんがまず気になるのは、シルードを使用した有線との、音質や反応速度の違いだと思います。その点を踏まえながら、このワイヤレスの特徴に迫っていきます。

SHURE ”GLXD16”
シールドを使わないストレスフリーなプレイが可能


SHURE ”GLXD16”。ボディパックの送信機”GLXD1”と、ペダル式の受信機”GLXD6”のセットになっています。

特徴

  • 高い耐久力を誇るダイキャスト・メタルボディのボディパック
  • ストラップとベルトにそのまま装着可能
  • リチウムイオンの充電電池による長時間の稼働
  • チューナー機能を搭載
  • 入力感度の調整が可能
  • 高音質/高感度を実現
  • 通信距離
    屋内:通常の使用時に最大30m、最良の環境下で最大60m
    屋外:通常の使用時に最大20m、最良の環境下で最大50m

付属品


左から、①楽器~送信機の間のケーブル、②受信機電源アダプタ、③送信機の充電器。

ボディ観察


受信機は、重厚感のある筐体。踏んでも動くことはなさそうです。


受信機のリア部分には、電源端子の横にアンプやエフェクターへのアウトプット端子が付いています。


ボディパックの送信機は、触るとひんやりする金属製。重量は重すぎず、軽すぎずといった感じです。これは丈夫そうで、信頼できますね。

プラスチック製だったりすると、プレイヤーの激しいパフォーマンスで壊れてしまう、なんてこともありそうですが、これなら安心です。強度って大切ですよ。


送信機の充電は、USB端子からとります。LINKボタンは、送受信機のリンク接続に使います。


充電中はオレンジに・・・


通常の電源ONでは、緑に光ります。この色使いは、ガジェット好きの心をくすぐる感じがします。


充電池のケースはこちらのフタに入っています。このフタ自体もダイキャストの金属製で、かなりがっちりしています。


リチウムイオンの充電池です。思ったより軽量・コンパクトですね。

AC電源充電 USB接続充電 送信機の最長稼働時間
0:15 0:30 1:30
0:30 1:00 3:00
1:00 2:00 6:00
3:00 4:00 16:00

ACアダプターとUSBそれぞれで充電可能。最大16時間のクラス最高峰の最大稼働時間を実現しています。これほど長ければ、演奏中に電源が切れる心配がありませんね。

機能

入力感度調整


左下のMODEボタンを押すことで、受信機で入力感度の調整が可能。楽器の種類や使用環境によって変更すると良いですね。-20から+40dBの間で設定できます。基本的には0でOKでしょう。

チューナー


フットスイッチを踏むことで、チューナーを起動可能。A 432 Hz~447 Hzの範囲で、1 Hz単位で設定できます。

電池残量の確認


受信機左上の最大7つのインジケーターで、送信機の充電残量を確認。ランプの数でおおよその残量がカンタンにわかります。

30分 2時間 4時間 5時間 8時間 10時間 12時間

写真では6つのランプが点灯しているので、おおよそ10時間ほど動いていくれるそうです。頼もしい。

ボディパックの取り付け


ボディパック裏面に装備されたアームで装着できます。


図のように水平・直角で装着できるため、そのままベルトやストラップに付けられます。


激しいステージングには、ストラップへの装着が良さそうです。


ベルトにつければバツグンの安定感がありますね。

総合評価

音質
反応・感度
強度
機能性
使い勝手

1500円~1万円ほどのシールドとの比較。結論から言うと、シールドより音が前に飛ぶようで、元気な気がしましたね。劣化が無いということでしょうか?

音質に関しては、むしろワイヤレスの方が高音域がしっかり出ていて締りのあるサウンドに聞こえました。「反応・感度」は、実際に楽器を弾いてからアンプに出力されるまでの速度なんですが、これも速い速い。。真空管アンプのクリーントーンで試したんですが、有線接続との違いがわかりませんでした。

強度に関して、ボディパックがダイキャストのメタルボディという点がポイントです。これは、シールドと同様に「酷使されること」を前提に作られている感じがして、使っていて安心できました。

機能性と使い勝手に関してはサイズや機能、ボディパック取り付け方法などの点から、高いポイントになっています。

総合的に見て、各項目を高い水準で実現したモデルだと言えます。

SHURE ”GLXD16”


オープンプライス
販売価格: (税込) ¥57,200 (税抜 ¥52,000)
JAN:0042406322560
発売中

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■仕様

感想


世の中に数多く出ているシールドの中から選ぶ楽しみってあると思うんですが、このモデルを使ったら考えが少し変わりました。どこまでもストレートなサウンドで多機能、使い勝手も良い部分を考えると、エフェクターやアンプをそろえる感覚でぜひ一度選択肢に入れていただきたいです。

無線接続によるストレスのなさも魅力ですね。ライブでのステージングの際も、ケーブルが気になって思い切りパフォーマンスできなかった、なんていう方も多いのではないでしょうか?

また、アンプ直のセッティングの場合、長い通信距離を活かしてプレイヤーとアンプの距離を離すセッティングにもOK。アコギなんかにもマッチすると思います。聞いてくれる観客の方と、アンプの位置関係って重要なんです。アンプの向きや位置も音作りの一環だと思います。

あとは、プレイヤー自身のストレスを減らすことが、それすなわち楽器上達の近道とも言えるかもしれませんね。

それではぜひ、より良いワイヤレス・ライフを!

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