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【試奏レビュー】Bluetooth接続で名機のサウンドをローディング! 次世代型のDSPプロセッシング・ペダル「XTOMP」

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HOTONEは2013年に設立された新進気鋭のエフェクター・ブランド。

これまでは超小型でユニークなモデルが多く、特にビッグ・ノブという筐体の頭に取り付けられたツマミが印象的で、さらに価格もお手頃なことからビギナー向けのラインナップが主だと思っていた方も少なくないと思います。

“僕もそんな1人”でした…!

もちろん、トゥルーバイパスや耐久性の高い亜鉛ダイキャスト製シャーシなど、侮れないスペックを装備していたのですが、これまでの製品群とはベクトルの異なる新製品を完成させたのです!

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それが、こちらのXTOMP(エックストンプ)。

次世代型のスマホ?と思ってしまうスタイリッシュな外観の本機は、HOTONEが誇るDSPベースのエミュレーション・テクノロジーを結集させることで、名機と言われるエフェクターや入手困難なヴィンテージ・エフェクター、さらに近代的な人気モデルやチューブ・アンプまでを再現。

それだけなら“ただのシミュレート系エフェクターじゃん!”という声が聞こえてきそうですが、XTOMPはiOS/Androidの専用アプリをダウンロードすることで、Bluetooth Smart経由で好みのサウンドをXTOMP本体に転送できちゃうのです!

さらに、独自開発された画期的なサーキット・モデリング、CDCM(コンプリヘンシブ・ダイナミック・サーキット・モデリング)を採用。

これまでのモデリング方式は、入力信号や他の条件によって変化する回路動作までは再現していませんでしたが、CDCMは回路がダイナミックに変化した状態でモデリングを行うことで、よりリアルなサウンドを獲得。

つまり、プレイのダイナミクスによって変化する回路の挙動までを再現しているというわけですね。ゴイスー!

内蔵されている音色は、歪み系/空間系/揺らし系/キャビネット・エミュレーション/チューブ・アンプなど50種類以上で、今後もさらに追加される予定とのこと。

というわけで、さっそくXTOMPを触ってみましょう。

高級感のある外観に
ドキドキが止まらないっ!

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外箱を開封するとこんな感じ。

高級時計の外箱を思わせる高級感で(買ったことないけど)、初めてのエフェクターを開封するときに似たあのドキドキ&ワクワク感がフラッシュバック。

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筐体は亜鉛合金製で、外形寸法は126(奥行き)×73(幅)×35mm(高さ ※ノブ含む)と、まさにスマートフォンのようなサイズ感でかなりコンパクトな印象。

入出力端子はステレオ・インプット/アウトプット、9V DC、ミニUSB端子で、ミニUSB端子はPC版アプリ(PC/Mac用のソフトウェアは順次リリース予定)を使用することで、ファーム・ウェアのアップデートやアルゴリズムのマネージメントが可能です。

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転送時間は機種(データ容量)にもよるけど約1分、一度ローディングしたアルゴリズムは数秒で完了。

転送の操作方法はいたって簡単で、専用のアプリ(XTOMP)をダウンロードしたら、スマートフォン側のBluetoothをオンにしてロードしたいエフェクトの“Load to device”をタップするだけ。

ロード前に、リレー回路のトゥルー・バイパスと、アナログのバッファードのバイパスを選択できます。

アルゴリズムを自在に入れ替えることで、多彩なアンプやエフェクターのサウンドをXTOMP1台で出力することが可能なのです。

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メタル・ノブのよる6つのツマミやフット・スイッチには、エフェクトのモチーフ・カラーに対応して色が変わる7色のLEDリングを採用。

ツマミはエフェクトごとにパラメーターが割り当てられ、モデルごとに使用するツマミが発光するので視認性も抜群です。

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例えば歪み系エフェクトのGREEN 9であれば、上段左のツマミがDRIVE、下段中央のツマミがTONE、上段右のツマミがLEVELといった具合。

さて、ここで内蔵されているエフェクト/アンプを一挙公開!

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歪み系、空間系、揺らし系、ダイナミクス系、モジュレーション系、フィルター系など、王道のエフェクトはしっかり網羅。

さらにこれだけでなく、複数のエフェクトを組み合わせた“Combo”も8種類内蔵しています。

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いずれも即戦力となり得るサウンド・クオリティで、“シミュレートっぽさ”はまったく感じさせない完成度です。

実際にキャビで鳴らしているかのような空気感、繊細さはCDCMの恩恵でしょうか。

いつまでも弾いていたくなる
驚異的なサウンド・クオリティ!

実際にXTOMPを使用して2パターンの音源をレコーディングしました。

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ひとつ目の音源は、Toucher(タッチ・ワウ)、Minivibe(ロータリー・ヴァイブ)、FORCE(オーバードライブ)、BIG PIE(ファズ)、Clean Octa(ポリフォニック・オクターブ)、コンボのGreen Governor(ディストーション+フェイザー)を使用しました。

前半はクリーン・トーンで、0:00〜はToucher、0:10〜はMinivibeによるアルペジオを重ねています。

その後はロックなリフ&バッキングで、0:27〜はFORCEでバッキングを弾きつつ、0:46〜からBIG PIEでギターソロを加えました。

後半はオクターバーとフェイザーを駆使したプレイで、Clean Octaを使ったストロークをバックに(1:11〜)、ディストーション+フェイザーによるGreen Governorを重ねています(1:28〜)。

ふたつ目の音源は空間系エフェクトを存分に使用したプレイで、すべてComboエフェクトを使用。

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0:00〜はMag Dist(ディストーション+テープ・エコー)、0:42〜はChoruium Hall(コーラス+ホール・リバーブ)、1:08〜はBackroom(リバース・ディレイ+ルーム・リバーブ)による演奏です。

奥行きのある幻想的な響きで、XTOMPがいかに豊かな表現力を持っているかがわかります。

いかがでしたでしょうか。

同コンセプトのモデルはこれまで他ブランドからも発売されていましたが、ケーブルでの接続やPCが必要だったため煩わしさがありました。

XTOMPはBluetooth対応によって無駄な接続を排しており、よりフレキシブルな操作性を実現した功績は大きいと言えます。

次世代型エフェクターの名に恥じぬスペックを装備したXTOMP。

果たして新しいエフェクターの“カタチ”として定着するか、今後追加されるエフェクター/アンプも含めて大いに期待したいですね!

オープンプライス
販売価格:(税抜)¥24,800 (税込 ¥26,784)
JAN:6959473907016
発売日:好評発売中

■SPECICATIONS
●コントロール:コントロール・ノブ×6、オン/オフ・スイッチ ●オーディオ入力:レフト・イン(モノ)、ライト・イン、レフト・アウト(モノ)、ライト・イン ●バイパス・モード:Left – リレー・バイパス or アナログ・バッファード・バイパス、Right– アナログ・バッファード・バイパス ●入力インピーダンス:1M Ω ●出力インピーダンス:100 Ω ●オーディオ周波数特性:5Hz〜21kHz ●S / N比:114dB ●電源:9V DC センターマイナス(-) ●消費電流:最大200A ●外形寸法:奥行き126×幅73×高さ35mm

 

文/溝口元海
・XTOMPオフィシャルページ
http://allaccess.co.jp/hotone/xtomp