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特集記事

【メーカー探訪】進化し続けているギター 「Paul Reed Smith」のこだわりの変化に迫る!

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最高の品質基準をもつプレミアム・ギター Paul Reed Smith(以下、PRS) Guitars。
多くのギタリストにとって、あこがれのギターであり、いつかは手に入れたいと思っている方も多いのではないでしょうか?

さて、このPRSギター、実は細部のパーツが年々変化しているって知ってましたか?

今回は、その細部に渡る進化と、その理由を解き明かしてみたいと思います。

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そんなわけでこちらにやってきました!
こちらはPRSの輸入代理店であるKORGさん本社。
1Fには、KORGさんの製品や輸入代理店を行っているブランドの製品が展示されているショールームもあります。

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こちらがショールームに展示している数々のPRSギター。
PRSのアンプとともに、PRSの各モデルが展示されています。

見とれていてはダメです!
今日は、PRSの進化の過程を調査しにきたのですから!

まず、PRSギターの内、国内でも一番人気のあるCUSTOM24をベースにPRSのご担当者さんに話を伺ってきました。

PRS セールスマネージャー 小泉氏 インタビュー

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●パーツの変化は、どのように行われてきたのでしょうか?

PRSのアップグレートは、ここ3年位前から徐々に移行していってるんですよ。今は、ようやく完成形に近いところまで来ているというところですね。

創業者であるポール氏がギター製作において、一番気にしていることはギターの生鳴りです。結局、ギターは生鳴りがどれだけ良くて、それをピックアップ(マイク)が増幅させるかです。マイクは最終的なスパイスであって、あくまでキャラクターです。
そのキャラクターが活きるためには個体の鳴りがポイントで、そのためにはパーツの向上が重要なんです。

●なるほど!では、具体的にどこが変わったんですか?

それでは、上から見ていきましょう。
まずは、ペグ。
以前はPhase IIというものを搭載していましたが、Phase IIIに変わりました。

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■写真左:Phase III  ■写真右:Phase II

一見、表から見る分にはさほど変化はありませんが、裏を見てみるとペグがオープンギア(写真左)になりました。以前はクローズドバック(写真右)だったんです。
これにより、ヴィンテージ的な要素を持ちつつ、PRS特有のPhase IIのロッキング・タイプを継承するという形になりました。

変化はこれだけではありません。ポストの弦が直接触れる部分のメッキをはがす加工もしています。

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●ホントだ!弦が当たる部分だけ色が違いますね。

そう、ブラス製のこの金色の部分ですね。
3~4年前位まではメッキにしてたんですけど、はがすようになりました。

こうすることにより、弦振動がより伝わりやすくなりましたね。

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■写真左:Phase III  ■写真右:Phase II

さらにブッシュ部分が変化しました。
以前は、六角のブッシュ(写真右)を使用していましたが、埋め込み式のブッシュ(写真左)になりました。

六角のブッシュで絞めてしまうと音が広がらなくなってしまうんです。エア感を出すために埋め込みタイプのものになりました。

後、オープンバックにしたことでペグが軽量になったため、ボタンを大きくすることで重みが増し、バランスをとっています。
おそらくチューナーの重さはある程度なければならないというポールなりの考えがあると思うんです。

変にチューナーを重くするとサステインが変わってしまったり、デッドポイントが変わったりしてしまうんで基本的な構造はそのままにペグはアップデートしていますね。

ちなみに一番最初のペグがこちらです。

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これはウイングドロッキングチューナーというものです。
シャーラ―製で、3弦・4弦の間に加工が必要な初期のものです。

●今となってはこれもレアですね!

それでは次はナットを見てみましょう。

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■写真下:現行ナット  ■写真上:旧ナット

この2本のナット、微妙に違うのわかりますか?

●う~ん、ちょっと色が違うような気がしますね。

そうなんです。
以前のナットと現行のナットの材質が若干異なってます。現行ナットはガラス成分を多く含んでおり、より音がタイトになります。摩耗も防いでいるので耐久性という面でも向上していますね。

●このナットが採用されたのはいつからですか?

2012年の年末~2013年の頭位ですね。厳密には教えてくれないんです(笑)
徐々に徐々に変えていっているんですよ。

では、次にピックアップ周りを見ていきましょう。まずはエスカッションから。

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■写真左:現行エスカッション  ■写真右:旧エスカッション

ぱっと見て、色の違いもあるんですけど、ポイントはピックアップを止めるネジです。
現行エスカッションでは、このネジが落とし込みになっています。

●以前のエスカッションでは、ネジが飛び出ていますね。

見た目の美しさっていう理由もあるんでしょうけど、ギタリストがピッキングする時にこのネジに当たってしまうと若干ピックアップの高さが変わってしまうことがあるんですよ。
そういったことを防ぐために施した加工ですね。

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次にピックアップを見てみましょう。

●現行のタイプは、エスカッションとピックアップのすき間がなくなってますね。

一般的なハムバッカータイプのギターは、旧バージョンのようにすき間があるのが普通です。
PRSのピックアップは、なおかつ指板のようにRがついてるんです。

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●確かに!上から見るとRがかっているのがわかりますね。

このピックアップの変化にも歴史があるんですよ。
これが、今のピックアップをはずした状態です。

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実は、一番最初にRのついたピックアップを採用したのが513というモデルです。
↓これが513のピックアップです。
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その次に57/08というモデルではミニハムサイズなんですが、段差ついたRのモデルが搭載されました。

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このようにいきなり変化したのではなく、段階を経て、今のようなスタイルに変わっていったんです。

●なるほど。その時にポール氏が良いと思うスタイルに変化していくんですね。

そうですね。
おそらくポール氏の中で目指している明確なトーンがあると思うんですよね。それを実現するためには、どうしたらいいんだろうと、トコトン追求していった結果だと思うんですよ。

それでは次は、ブリッジを見てみましょう。

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ペグの変化に近いのですが、
イントネーションスクリューと、ヘイトアジャストメントスクリューという高さ調節ネジ、これもメッキを施していたんですが、ブラスに変わっています。金色になっている部分です。

●それも、振動を良くする変化ですね。
そうですね。
そして、見えづらいポイントですが、弦に当たる部分もメッキをはがしています。
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●細かなところまで、こだわっているんですね。

次はノブです。
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あくまで今もPrivateStockでは、スピードノブタイプ(↑写真)は選択できるんですけど、パーツのラインナップとしては今はこのランプシェードタイプ(↓写真)に変わっています。

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ランプシェードタイプにしたことで、指が引っかけやすくなりました。微調整がしやすいんですよね。
ランプシェードタイプは、PRS20周年モデルが登場した時に、初めて出てきたんですけど、その時のノブは今よりもさらに細いタイプでした。

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■写真左:20周年モデルに採用されたノブ  ■写真右:現行ノブ

これが20周年モデルに採用されていたランプシェードタイプノブです。
こんなにサイズが変わっているんです。
20周年モデルが発売された当時、このノブだけ欲しいという問い合わせがかなりありましたね。

ランプシェードタイプって、PRSのデザインに合っているんだと思うんですよね、デザイン的にも。もちろんポール氏はプレイアビリティを考えた上で、変えているんですけど。

過去に別のメーカーさんでもスピードノブにギザギザをつけたノブはあったんです。だけど、ここまで大胆に変えてしまうことはなかったですね。

●パーツ一つに対するこだわりがすごいですよね。

PRSのすごいところは、汎用品がほぼ無いんですよ。ネジや電装系パーツ、どれをみても全部オリジナルなんです。
フレットのサイズもそうですし、ネジのサイズもそうです。

全部オリジナルなんですけど、唯一オリジナルじゃないと思われるのがここです、ストラップピン。

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●ああ(笑)!

これだけは、ジャズベースのストリングガイドだと思うんです(笑)
サイズがあきらかにベース用のものを使っているんですよね。

大きいのでストラップ穴に入れづらいな、と思っている方たくさんいると思うんです。でも、その分はずれにくい。
演奏している時に、はずれないということがストラップピンにとって重要なポイントですからね。

5mmくらいストラップピンをゆるめてあげると、スポッと入りますので、後はしめてあげれば大丈夫です。
無理やりとりつけてギターの塗装がはがれてしまっては、ダメですからね。

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次はボディを裏返して、カバーをはずして見てみましょう。

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■写真左:現行モデル  ■写真右:旧モデル

最も、新旧比較するのが難しい箇所なんですが、旧モデルは、ボディ裏ザグリに黒いドータイトを塗っていたんですよ、ハウリング防止のために。塗らなくなった時にディーラーさんから「これ、不良じゃないのか?塗り忘れてますよ」って言われたこともありましたね(笑)

この仕様の変更は伝説的なギター・メーカーが1950年代にピックアップのワイヤー作成に使用したのと同じ機械でワイヤーを作成した57/08、59/09、53/10というピックアップが登場したことが経緯にあります。

これらのピックアップの良いところ、例えばレンジが広いとするじゃないですか?
その全てを出すためには、ドータイトを塗ってしまうと高音・低音の聞こえるか聞こえないか位のおいしいところが、どうしても削られてしまうんです。

これらの音を削ることで、ハウリングを防止したり、ノイズを防止したりするドータイトを塗っていたんですけど「いや、そうじゃないだろう」とポール氏は考えました。
ハウリングやノイズの防止は配線でなんとかして、あくまで音を重視しようという考えのもと、こういった仕様になっています。

●生鳴りを、いかにそのまま伝えるかを重視したんですね。

この間、ポール氏が来日した時に、「ギター10の力で弾いたら、10の力で伝わるのは、弾いた瞬間だけで、ピックアップやパーツを伝わっていくことで、どんどん音が削られていき、最終的に音が出る時には1から2の質のものになってしまう。だからPRSでは10の力を9.5位までは持っていきたい。」と言っていましたね。

あくまで生鳴りありきのエレキギター。個体の鳴りを犠牲にしてしまう回路・仕様にしたくないとこだわった結果です。

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個体の生鳴りに係ってくるところだと、ここ2~3年位でV12フィニッシュを採用しています。

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名前の由来からなんですが、「V」ってなんだと思います?

●なんでしょうね?

ギターの世界で「V」っていうと、FlyingVの「V」を想像したり、今までの話の流だとVintageじゃないか?と思いますが、聞いたところVictoryらしいです(笑)

●(笑)

12年かけて、ようやく開発したということで「V12」らしいんですよ。
彼らにとって、塗装は非常に気にしている部分で、見た目の派手さというのはPRSの魅力の一つ。
PRSは、他のメーカーではやっていない魅力的なカラーリングを生み出していますが、いくら良いカラーでも、音を殺してしまっては意味がない。そのためにV12を開発したということです。

具体的にはニトロセルロースとアクリルとのハイブリッドの塗装で、薄い・硬いそして輝くという3つを兼ね備えています。

PRSのデヴィッド・グリッソムモデルはラッカー塗装で、その厚さは人間の髪の毛1本分の厚さ、それでも十分に薄いと思うんですけど、V12はさらにその半分の厚さを実現しています。生産大変らしいんですけどね(笑)

●確かにプレイヤー側にとっては理想的な塗装ですよね。

どうしてもギターを作るにあたって、この位の販売価格にしよう・・・っていうのがあると思うんですよ。
理想的な販売価格に抑えるために、パーツはこの汎用品を使おう、とか、だけどピックアップは高級なギターと同じものにしちゃえばいい・・・とか。

PRSは、こういった価格のギターを作りたいではなく、この音がするギターを作りたい・・・で結果、この値段になりましたっていう(笑)
よくPRSは、値段が高いと言われてしまいますが、きちんと説明すれば、そういうことなんですねって納得してもらえると思うんです。

後、変わったのはネックのサイズ。
昔はワイド・シン、ワイド・ファット、レギュラー、スタンダードというラインナップでしたが、今はパターン、パターン・シン、パターン・レギュラーっていうものに変わりました。

PRSがプリファクトリーの時代、ハンドカービングしていたネックシェイプがありまして、これはどんな人が持っても手にフィットするような設計だったんですよ。

ハンドカービングにて製作していたものがルーターで再現できるようになったので採用するようになりました。ポールはいつでもまた弾きたくなる、長時間弾きたくなるネックを追い求めていたんですよね。

今のPRSは、昔よりも手に吸い付くような感覚という方が多いんですけど、それはネックの持ちやすさと塗装の薄さから来るものだと思います。

後は、インレイが変わりましたね。
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■写真左:現行モデル  ■写真右:旧モデル(1年前)

アウトライン(真っ白な部分)は、アイボリー系のカラーで基本変わっていません。
変更になったのは、中の輝いている部分。
コップにキャラクターや企業ロゴをペイントする時に混合樹脂でつくったガラスのような素材が使用されるのですが、それを製作しているパイレックス社のものが1年前のモデルには採用されていました。

そして現行のモデルは、グリーンリップルアバロンを中に入れています。

貝の輸出規制があるので、どこで捕った貝か原産地が証明できる貝でないと輸入できないし、なおかつ作っちゃダメなんです。
昨年は特に厳しかったんですが、今ようやく使えるものが出てきたということでレギュラーでも採用しているんです。

次はスイッチです。
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■写真左:5wayブレード  ■写真右:旧モデル
スイッチは、今は、この5wayブレード・スイッチになっていますね。
3Wayトグル→5Way ロータリー→5wayブレードに変わっていきました。今は、PUSH/PULLは無いです。

最近知ったんですけど、ポール氏は5wayブレードをずっと作りたかったそうなんですけど、実現することが難しくて・・・

どのパーツもそうなんですが、ポール氏がイメージしているパーツがずっとあって、PRSもようやくこの会社の規模になって実現可能になったものが多いんです。

●ところで、ちょっとした疑問なんですけど、こういったパーツの変化するにあたって、ポール氏から何か連絡があるんですか?

無いんです(笑)ホント、突然変わります。
ピックアップが変わった時は、NAMM SHOW2013で発表されたモデルを見て、「ああ、これに変わったんだな。」という感じでした。ペグがPhase IIIはJA-15(Paul Reed SmithとPaul Jackson Jr.との共同開発により誕生したギター)が登場した時に採用され、他のモデルも徐々に変わっていきましたね。
ペグやブリッジのメッキをはがしたモデルは、ある日突然やってきました(笑)。

もちろんPRS社の中では、ポール氏がスタッフに「こんなに音が変わるんだ」という事を説明・説得のもと行っていると思うのですが、商品として発売される時は、突然です。

●そうなんですね。ホントに細部までこだわっているんだとしみじみ感じさせられました。

僕は、PRSって見えないところにこだわりがあるブランドだなって思うんですよ。
ギターって見た目の印象で選択する方って多いと思うんです。ギターはよく見た目8割と言われるくらいなので。
やっぱり見た目次第で弾いてみたいな、とか欲しいな~、ってなるんですけど、きちんと中身にこだわらなきゃいけないんです。

ところで、こんなにマニアックで良いんですか(笑)?

●いいんです(笑)興味深い話が盛りだくさんで非常に勉強になりました!

新製品 PRS S2シリーズ発売の意図を明らかに!

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●最近、S2シリーズが発売になりましたよね?

はい、まだまだ入荷本数は少ないんですけど、11月24日に発売になりましたね。
S2シリーズは、ずばり今までのPRS USAのラインナップでは手が届かないという意見も多かったので、コストダウンを行ったモデルです。

生産はUSAファクトリーで行い、構造もほぼUSAモデルに準じていますが、コストダウンしたモデルということでS2というラインに名称を変えています。

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通常のUSAラインナップと共通のパーツも多いですね。
このタグの「s2」と記載しているパーツ以外は、通常のUSAラインと同じものを使用しています。
※チューナー(ペグ)、ピックアップ・コイルタップ(ポット)、ブリッジがS2専用になります。

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■Phase IIをもとにしたS2ロッキングチューナー

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■S2 トレモロ・ブリッジ
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■3Wayトグルスイッチ&コイルタップ

見た目がベベルドトップ(フラットトップのエッジを削り傾斜をつけた仕様)なので、SE(韓国製)っぽいじゃないですか?

●そうですね。

さっきの見た目と音の話につながってきますが、見た目を重視して、韓国製でUSAのような華やかな見た目のギターを安く作ることはできるんです。
ですがPRSはそれを選択せずにUSA製にすることで、SEの見た目のまま、良い音のモデルを作るという選択をし、できたのがS2なんです。

ホントは前者の方が、ギター自体は売れるかもしれません。ですが、ポール氏は、音に関して譲らないんですよ(笑)

後、ギターを持っていただくと、手に吸い付くフィット感がSEではなくUSAだな、と感じさせられますね。

●ホントだ。しっくりきますね。

Paul Reed Smithの集大成と呼ばれるギター 408

●たくさんラインナップのあるPRSですが、特にこのギターがおススメというのはありますか?。

この408というモデルですね。Paul Reed Smithの集大成と呼ばれるギターです。
4つのシングルコイルピックアップで8通りの音を出すことをコンセプトとしています。

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一昨年に行われた、EXPERIENCE PRS in JAPANにポール氏が持ってきて使っていたのが、この408のプロトタイプだったんですよ。
「え?なにこれ?」って衝撃を受けたんですけど(笑)

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■写真左:フロント・ピックアップ  ■写真右:リア・ピックアップ

フロントとリアのサイズが違うというピックアップを採用しているギターです。
サイズを変えることによって、ピックアップを切り替えた時の音量のバランスを取ってるんですよ。どうしても同じサイズだと、フロントの方が音が大きくなっちゃうんですよね。
普通ギターでは、フロントにパワーが弱いピックアップを載せて、バランスをとったりするんです。

PRSの場合は、サイズを変えることを選択しました。そうすることで違和感なく音色の切り替えができるようになっています。

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408のすごいところがもう一つ、この独立したミニスイッチで、ハムとシングルの切り替えができます。

今までは、ハムバッカーの形にタップをつけてシングルコイルの音を出していたんですけど、もっとちゃんとしたシングルコイルの音が欲しいとポールの仲の良いアーティストから要望がきたそうなんです。

ホントにきれいなシングルコイルの音から、いきなりバーンとハムバッカーの音を出したり出来るピックアップです。特にシングルコイルの音をきれいに出したい方にはかなりおすすめです。

また、指板がカスタムのインディアンローズウッドとは異なったローズウッドを使っています。

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408は指板にホンジュラスローズウッドを使っています。このホンジュラスローズウッドという木材は、木琴の打面と同じ材質なんです。非常に硬質な木材で、ギターメーカーで量産品に採用しているのはPRSくらいじゃないかと思うんです。

この木材も、PRSでは歴史があります。
昔、「Paul’s Dirty 100」っというリミテッドモデルがあったんですけど、そこにいきなり使われた木材で。
なに?ホンジュラスローズウッドって?てみんなザワザワしてましたね(笑)

そういったトライを重ねて、408にはこの木材が採用されました。

●新しいことにも積極的にトライしているんですね。

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そして、ご紹介したいのがもう1本! Paul’s Guitarです。
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●これは、凄いですね!

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Paul’s Guitarという名前の通り、「ポール氏のギター」ですね。
先ほどの408に搭載されていたフロントのピックアップが2個搭載されています。

塗装もあるんですが、408とは大きくブリッジが異なります。
それではここでブリッジ(ストップテールピース)編でもやりますか?ブリッジ何種類あるんだろう?と

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●結構、種類ありますね。

一番右のブリッジが、アルマイト処理をしたゴールドのブリッジです。モダンイーグルのハイブリットなどに使われていました。
そして、右から2番目がクローム、3番目がゴールドの普通のブリッジ
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そして、これがPaul’s Guitar専用のブリッジです。
特徴的なのは、弦の当たる箇所にブラスが埋め込まれています。正しくは、ブラスを埋め込んで削り出しているんですよ。

●CUSTOM24で紹介したブリッジのストップテールピース版ですね。

ただ、トレモロの時はメッキをはがして、音の振動率を上げているんですけど、ストップテールピースはわざわざブラスを埋め込んでいるので、やはりニッケルとブラスでは音の伝わり方が違うんですよね。

Paul’s Guitarでは、408のフロントピックアップをリアにも採用しているということもあり、リアはもっとブライトな響き方にさせたかったと思うんですよ。感覚的にはテレキャスターに近いかもしれません。

●408とは、また違ったコンセプトなんですかね?
あくまでポールが出したい音を出すには、このギターになったというように思ってもらったら良いと思います。

ポール氏はうまいんですよ、ギター。上手い人って手元のニュアンスを出したいと思うんです。
そうなった時、ハムバッカーよりミニハムの方が磁界せまいんで、ニュアンス・強弱がつきやすいので良いんです。

正直、これ弾きこなすの大変ですよ。
うまい人が弾いたら、良い音するんですけどね。玄人好みな感じがするギターです。

●ポール氏自身が演奏したいギターにしたわけですね

取材後記

今回はPRSのパーツの変化にスポットを当て、お届けしましたがいかがでしたでしょうか?
各パーツが変更した理由それぞれに、ポール氏のギターへのこだわりが感じられましたね。

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