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【NAMM2016:ブースレポート】多弦・ファンフレ・テンパラメント… 今年のNAMMは“そっち”方面のギターがたくさん!

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今年のNAMM Showは多弦、ファンドフレット、トゥルー・テンパラメント・フレットなど、ここ数年の流行が一気に爆発したかのような印象を受けました。これまで出展していなかったメーカーもこぞって出展。実物を初めて見る機会にも恵まれました!

多種多様なメーカーが出展していましたので、じっくり紹介していきます。

B.C.Rich

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もう説明の必要もないくらい有名なメーカーです。Kerry Kingを始めとしたメタルギタリスト御用達、変形ギターの代名詞的なB.C.Rich。

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B.C.RichといえばMOCKINGBIRD、WARLOCK、BEAST...といろいろ浮かんできます。

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7弦WARLOCKを発見! ボディが元々攻撃的なだけに、7弦になっても違和感がないところがスゴイ。これは新モデルのようですが、現時点でレギュラーモデルとして、こちらも発売されています。

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WARLOCK LUCKY 7
メーカー希望小売価格 (税込) ¥132,000 (税抜 ¥120,000)
販売価格 (税込) ¥105,600 (税抜 ¥96,000)
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Caparison

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元々は日本から生まれたギターメーカーですが、現在はイギリスの企業がブランドオーナーとなっているCaparison。ACEモデルなどでも知られています。

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Caparisonの代名詞ともいえるDellingerやTATが並びます。

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これまでファンドフレットだったBrocken 8に、トゥルー・テンパラメント・フレット仕様が! さらにフロイドローズ搭載と、圧倒的な守備範囲を誇るギターに仕上がっていますね...

CLAAS Custom Shop Guitars

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ドイツの新興ギターメーカー。なんとビルダーは一人だけという、少数体制! ハンドメイドで製作されるこだわりの強いモデルが魅力のメーカーです。

基本的にモデルは2種類。

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Moby DickとLeviathanです。ギターもベースも両タイプあります。Leviathanの方がカッタウェイの角に特徴があります。

中でも今回特に目を引いていたのがこの2品番。

Moby Dick #1614

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6弦、ファンドフレットのヘッドレスモデルです。0フレット仕様と、体音源側のボディのせり出しはやはり大きな個性として印象的です。

スペックは以下のとおり。

  • Scale:26.6-25"
  • Body:Alder/Bubinga
  • Neck:Maple
  • Fretboard:Ebony
  • Pickups:Lace Almitone Humbucker×2
  • Control:Push/Push Volume
  • Frets:Stainless Steel

Moby Dick #1615

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Blackmachieシェイプのヘッドストックを持った7弦仕様。Swirlフィニッシュで仕上げられたボディと共に圧倒的な存在感を放ちます。

スペックは...

  • String:7
  • Scale:26.5"
  • Body:Ash
  • Neck:Maple
  • Fretboard:Walnut
  • Pickups:DiMarzio×2
  • Control:Volume×1
  • Switch:3-Way-Blade
  • Tuner:Hipshot Ultra Lite
  • Finish:High Gloss Swirl
  • Frets:Stainless Steel

日本に入ってくるのはいつになるのか... 早く国内でも入手可能になって欲しいものです。

gng -Giulio Negrini Guitars-

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バイオリンと弓の製作を学び、マスタールシアーの称号を得たGiulio Negriniがイタリアで発足させたギターメーカー。バイオリン製作家らしい、丁寧な作りに惹かれるギターメーカー。

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7弦、トゥルー・テンパラメント・フレット仕様のMORGOTH。

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こちらはMORGOTHですが7弦のファンド・フレット仕様。

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さらにEVERTUNEブリッジ搭載モデルや...

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ファンドフレット+フロイドローズ+豪華インレイを組み合わせたモデルもありました。

圧倒的なつくりの良さを感じることの出来るモデルばかりでした。

今回のNAMM ShowではMORGOTHのみの展示でしたが、ぜひROHANやFEANOR BASSも見てみたかった... 残念!

Legator

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毎年ホールDで大きなブースを構えているLegator。2012年にカリフォルニアで設立された新興ギターメーカーながら、多くのアーティストから支持を得ている多弦メインのメーカーです。

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最近発売されたTシェイプのOpus Traditionや、Ninjaシリーズが注目を集めていました。

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やはりLegatorでもファンドフレットを採用したモデルが並んでいました。もはや多弦は当然になっている中、ファンドフレットも一般的になりつつあるのでしょう。

Ormsby GUITARS

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元大工であるPerry Ormsbyによって設立されたオーストラリアのギターメーカー、Ormsby。やっとNAMM Showで実物を見ることが出来ました!!

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NAMM Specialモデルでしょうか、TX GTRのファンドフレット、エキゾチックウッド・トップモデルも展示されていました。

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やはりOrmsbyといえばHYPEMACHINES。BLACKMACHINEシェイプのヘッドストックを持った、メタラー御用達ブランドらしさで、多くの人たちが足をとめていました。

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Hype GTRのファンドフレットモデルも。塗りつぶし塗装なだけに、お手ごろ価格で手に入りそう...

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当社バイヤーのカンノも興味津々。

Ormsbyも生産数が極端に少ないメーカーとして知られています。日本に入ってくる日はやってくるのでしょうか...?

Riversong GUITARS

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革新的なアコースティックギターを毎年発表している、カナダ発のRiversong GUITARS。

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出ました! 先日Ibanezも発表した、ファンドフレット・アコギ! Roiversongもやってくれました。しかも8弦!
これどうやって弾くんでしょう...

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Riversongではファンドフレットではなく、“Graduated Scale”と名づけているこのシステム。ベースもラインナップしています。

ここまで来ると、今後ファンドフレットの波は更に大きくなって来そうな予感しかしません。

Strictly 7 Guitars -S7G-

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オハイオ州で2006年に設立された多弦メーカー、Strictly 7 Guitars、通称S7G。7弦から始まったブランドの歴史は今年で10年になり、6弦、8弦、9弦、そしてベースとラインナップを拡大させています。

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今回のNAMMで突如発表されたMedusa。S7Gは蛇の名をギターに冠しています。蛇の髪の毛を持ったメデューサは、頭をはねられてしまうことから、このモデルにはMedusaの名が付けられたそうです。

国内発売はいつになるのでしょうか。楽しみです。

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ファンドフレットのMedusaも鎮座。これらはプロトタイプだということなので、今後ブラッシュアップされた正規モデルが発売されることでしょう。
楽しみ!!

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今回はベースも多数展示されていました。一番左は以前からラインナップされているCopper Head5弦。続いてRattler4弦(コレはビルダー、Chrisの私物だそうな...)、さらにファンドフレットの5弦、Sidwinder! PJタイプまで...

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S7GにもスタンダードなTシェイプが。スタンダードとはいえ、そこはS7G。
AlderボディにZebrawoodトップ、Flame Mapleネック、Bird’s Eye Maple指板、Wengeピックガードといった、エキゾチックウッドをたっぷり使った特別な仕様です。

S7GのNAMM関連、さらに詳しい情報等はきっとS7Gブログで紹介してくれることでしょう。お楽しみに!

.strandberg*

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2014年楽器フェアでの鮮烈なデビューを飾ったOSシリーズを要するStrandberg。今年もここには人だかりが。

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今回発表になっていたのは、アーム搭載のBoden OS 6 Tremolo。25.5"-25"の、ゆるめのファンドフレット仕様です。

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さらに今回、Boden Bassがお目見えしていました!!
プロトタイプとの事でしたが、正規モデルはいつ発売になるのでしょう? 日本入荷は?
続報が待たれます。

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トゥルー・テンパラメント・フレット仕様、8弦!

番外編 ~COHERENT SOUND IN LIGHT~

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COHERENT SOUND IN LIGHTという...

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ブリッジメーカーのブース。ボールエンドをカットしなくてもよいロック式ブリッジで、細かいチューニングも可能だというこのブリッジ。

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ルックスもかなり近代的。

おや?

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これは何ですか?

Blackmachineシェイプヘッド、マッカーサーエボニーらしき指板と、メタラーがワクワクしそうなギターがこのブースにあります。

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千複工坊? KKEZ?
中国のギターメーカーのようです。COHERENT SOUND IN LIGHTとお友達なんだそうです。

「来年のNAMMには単独ブース出すよ!」と言っていたので、これも楽しみですな。

というわけで今回は、NAMM Show2016の注目ポイントの一つでもあった多弦ギターたちにスポットを当ててみました。今後日本に入ってきそうなもの、入ってこなさそうなもの(涙)、多々ありますが、世の中で多弦がスタンダードになった事が実感できますね!

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